たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

アーバー ヒル

Smithfield からフェニックスパークに向けて歩き、バス通りを一本越えると、アーバー ヒル(Arbour Hill) という地区に入ります。昔ながらの小さなテラスハウス (長屋形式の家) がひしめいているエリアです。1916 年のイースター蜂起で処刑された人たちが眠るアーバー ヒル墓地が有名です。私が越してきた 10 年ほど前には、どうみてもガラクタにしか見えない中古の品々を野外に並べて売っている人もいました。あれは素人のガレージセールには見えなかったのだが。

 

久し振りにこのあたりを散歩していたら、Lilliput Stores という新しいお店ができているのを発見。大量生産じゃないアルチザン系の食材や有機農業で採れた野菜、そしてこうした食材から作ったサンドイッチなどを売っています。中に入って聞いたら、2 年前にオープンしたとのこと。どうして今まで気づかなかったんだろう。

 

イメージ 1Lilliput Stores

 

この店の近くにはチッパー屋さんが昔からあるのですが 、どちらかというとこうしたチッパー屋さんの方が似合うハードコア・ダブリンな土地柄だと思っていたのですが。

 

イメージ 2チッパー屋さん。店の名前はやはりイタリア風

 

それから、この新しいお店の隣に The Joinery という名の小さなイベント会場ができていたのにも驚きました。美術展やコンサートが開かれています。先週の土曜には日本人の沖至 (おき いたる) さんというトランペッターが来て演奏したようです。知っていたら行ったのに。

 

イメージ 3 The Joinery の入口

 

近所には Lilliput Press というアイルランドの歴史関係の本を出している一部では有名は出版社があります。食材屋さんの名前が Lilliput Stores なので「関係あるの?」と聞いたら、「関係ないんだけどローカルな一体感出すために同じ名前付けた」のだそうです。ちなみにLilliput というのはガリバー旅行記に登場する小人国の名前です。

 

イメージ 4
The Lilliput Press



追記
アーバー ヒルのことでググっていたら、Heritage Ireland っていう国の機関がやってるホームページに行きあたった。
http://www.heritageireland.ie/jp/s,162/s,76/
日本語訳のページなんだけど、イースター蜂起のリーダーのことを「首謀者」って書いてある。広辞苑によると、首謀者とは、中心になって悪事・陰謀を企てる人のことです。国の英雄に向かって、国の機関が運営するページで「首謀者」って。ひどいなー。