たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

UEFAネーションズ・リーグ第6戦: アイルランド 0-0 ブルガリア

サッカーのUEFAネーションズ・リーグ第5戦 (最終戦)、アイルランドブルガリアの試合がダブリンの AVIVAスタジアムで行われ、試合は0-0のスコアレス・ドローに終わりました。アイルランドは3分け3敗・勝ち点3で4チーム中3位。辛うじてリーグB残留を決めました。

 

アイルランドが属するグループB4の最終的な順位は、1位がウェールズ (勝ち点16) でリーグA昇格。2位はフィンランド (同12)。最下位の4位がブルガリア (同2) でリーグCに降格です。

 

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両チームとも主要選手を何人も欠く陣容。アイルランドは、ライアン・マニング、ジェイムズ・コリンズ、ローナン・カーティス、ジェイソン・ナイトなどの経験の浅い選手が先発に名を連ねます。

 

試合自体は両チームの力が拮抗した試合で、アイルランドも何度も相手ゴールを脅かしたようです。ブレイディ―の FK を GK がはじき (37分)、コリンズの至近距離からのヘディングが上に外れ (38分)、再びコリンズのボレーがわずかにゴール右に外れ (54分)、カーティスが正面からのシュートをバーの上にふかし (55分)、ブレイディ―のミドル・シュートがバーを叩き ます (68分)。

 

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ローナン・カーティスのシュート

 

しかし、これでアイルランドは過去7試合得点がありません。フォワードが点を獲った試合は、去年の 11 月まで遡らなければなりません。

 

2022年W杯予選の抽選会が来月7日にチューリヒで行われます。ブルガリア戦を買っていれば第二シードに入れたのですが、引き分けに終わったのでアイルランドはシード3に入ることになりました。シードの組み分けは以下のとおり。

 

ポット 1: ベルギー、フランス、イングランドポルトガル、スペイン、イタリア、クロアチアデンマーク、ドイツ、オランダ

 

ポット 2: スイス、ウェールズポーランドスウェーデンオーストリアウクライナセルビア、トルコ、スロバキアルーマニア

 

ポット 3: ロシア、ハンガリーアイルランドチェコノルウェー北アイルランドアイスランドスコットランドギリシャフィンランド

 

ポット 4: ボスニア・ヘルツェゴビナスロベニアモンテネグロ北マケドニアアルバニアブルガリアイスラエルベラルーシジョージアルクセンブルク

 

ポット 5: アルメニアキプロスフェロー諸島アゼルバイジャンエストニアカザフスタンコソボリトアニアラトビアアンドラ

 

Pot 6: マルタ、モルドバリヒテンシュタインジブラルタルサンマリノ

 

ポット1はともかく、ポット2には何とかなりそうな国が入っていますね。スイス、ウェールズポーランドあたりは避けたいところ。各グループの 1 位が自動的に出場権を獲得。さらに、各グループ 2 位の 10 チームとネーションズ・リーグのグループ勝者の上位 2 チーム (予選グループで 2 位以内に入れなかったチームのうち上位 2 チーム、ネーションズ・リーグのランキングによる) が 4 チームずつ 3 つのグループに分かれてプレーオフを戦い、各グループの勝者が出場権を獲得します。

 

アイリッシュ・タイムズ紙のベスト・ケース・シナリオとワースト・ケース・シナリオは以下のとおり。

 

ワースト・ケース・シナリオ: フランス、ポーランドアイルランドボスニア・ヘルツェゴビナアルメニア

ベスト・ケース・シナリオ: クロアチアスロバキアアイルランドブルガリアアンドラサンマリノ (クロアチアネーションズ・リーグの成績が 1 勝 5 敗です)

 

 ネーションズ・リーグは公式戦ではありますが、ケニー監督にとっては小手試しというところ。本当に大事なのは W 杯予選です。ボールをつなぐというコンセプトは選手たちにも共有されているようです。後は得点力をどうするか。がんばって W 杯出場を勝ち取ってもらいたいものです。

 

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アイルランド: Randolph (West Ham), O’Shea (West Brom), Duffy (Celtic), K Long (Burnley), Manning (Swansea); Hourihane (Aston Villa), Knight (Derby County), Brady (Burnley); Curtis (Portsmouth), Collins (Luton Town), Horgan (Wycombe Wanderers).

サブ: Cullen (Anderlecht) for Horgan (67 mins), Byrne (Shamrock Rovers) for Brady (78 mins), Maguire (Preston) for Collins, Christie (Nottingham Forest) for Manning and Parrott (Millwall) for Curtis (all 85 mins)

 

 

ブルガリア: Lukov; Popov, Dimitrov, Angelov, Cicinho; Malinov, Tsvetkov; Delev, Iliev, Ivanov; Kraev

サブ: Vasilev for Cicinho, Kovachev for Delev, Karagaren for Ivanov (all 60 mins), Aleksandrov for Iliev (81 mins)

 

 

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コロナ時代のアイリッシュ・ハープの引き渡し  

 

先月の話なんですけど、ちょっといい話なのでご紹介します。

 

新型コロナのせいでアイルランドはロックダウンが敷かれています。いろいろ行動制限が掛けられていて、不要不急の用事で県境を越えて移動することはできません。

 

www.irishtimes.com

 

ウイックロー県のラウンドウッドに住むケヴィン・ハリントンさんはハープ職人。元々はコークの出身ですが、ヴァイオリン製造職人としてロンドンで修行。アイルランドに戻ってきてヴァイオリンやヴィオラの修理や製造を行っていたのですが、思い立ってハープを製作したところ、その魅力に取りつかれ、今はハープを主に手掛けているとか。

 

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ダブリンに住む 10 歳の少女、ムアリン・ニー・マーヒラ (Muireann Ní Mhuirthile) さんはハープ奏者。6歳のときに見たディズニーのアニメ映画をきっかけにハープを始め、パンデミック中はオンラインでレッスンを継続。ロイヤル・アイリッシュ・アカデミー・オブ・ミュージックの資格試験にも合格しています。

 

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これまでレンタルの楽器で練習していたのですが、ダンレアリの図書館で開かれたあるイベントでハリントンさんのハープを見て購入を決定。ロックダウンが始まる前に24弦のモダン・アイリッシュ・ハープを発注しました。ハープは桜の木でできていて、値段は4500ユーロ。やはり、いい値段しますね。

 

もともとは、ロックダウンになったら県境で落ち合って受け渡さないといけないかもね、などと冗談で話していたそうです。ところがその冗談に足が生え、受け渡しは本当に県境で行われることになりました。

 

(「冗談に足が生え」というのは「The joke grew legs」という表現が記事の中にあって、面白いと思ったので直訳させていただきました)

 

10月14日の水曜日、マーヒラ家とハリントンさんはダブリンとウイックローの県境にあるフェザーベッズ (Featherbeds) という場所で落ち合います。サイクリングが趣味のムアリンさんの叔父さんが県境で会える場所をいくつかピックアップしてくれて、その中から選んだそうです。

 

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ちょうどこの週の週末はナショナル・ハープ・デイというハープの記念日。ロックダウン中なので演奏会などのイベントは今年は開かれませんでしたが、ムアリンさんにとっては最高の記念日になったはずです。

 

ハリントンさんと別れて車で家に帰る途中、ムアリンさんはバックシートで誰にもわからないように涙を流していたそうです。

 

ムアリンさんのお母さんのバーバラさん。「ハープは私たちにとってアイルランドの象徴。その楽器を弾きたいと思っている人が家族の中にいることは、とても名誉なことです」。

 

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ジャズなどで「クール」「グルーヴィー」などの意味で使われる「Dig」の語源はアイルランド語?

先日のスラングの話の続きです。記事の最後にアイリッシュ・タイムズ紙の記事をご紹介しましたが、その中にちょっと「えっ」と思うようなことが書いてあったんですね。

 

ジャズの世界などで、「クール」とか「ヒップ」とか「グルーヴィー」とかの意味で、「dig」っていう単語が使われたりします。で、その語源がアイルランド語だって言うんですよ。

 

f:id:tarafuku10:20201114205330p:plainアイルランド語に「tuig」という動詞があって、これは理解するという意味。「an dtuigeann tú?」で「Do you understand?」という意味だそうです。この「tuig」がなまって「dig」になったと。

 

で、これについてもう少し掘り下げてみたところ、2009年3月にフランク・マクナリーさんという人が同じくアイリッシュ・タイムズ紙に書いた 2 つのコラムにぶちあたりました。

 

www.irishtimes.com

 

www.irishtimes.com

 

3月6日付けの第一のコラムでは、スラングの「dig」という言葉を作ったのは、著名なジャズ・サキソフォニストのレスター・ヤングであるという話が紹介されています。ヤングは言葉について独特の感覚があったようで、「cool」を「涼しい」ではなくて「かっこいい」「おしゃれな」の意味で使い始めたのもこの人だと言われています。

 

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3月13日付けの第二のコラムでは、スラング的な用法の「dig」の語源はアイルランド語ではないかという説に触れられています。

 

このコラムによると、ニューヨーク生まれのアイリッシュアメリカンであるダニエル・キャシディーという人が、『How the Irish Invented Slang』(アイルランド人はどのようにスラングを生み出したか?) という本を 2007 年に出版しました。

 

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この本の中でキャシディーは、アメリカのスラングのいくつかがアイルランド語に由来するものであると主張しているそうです。その中の 1 つが「dig」。

 

この本は 2007 年のアメリカン・ブック・アワードを受賞するなど、話題になった本なのですが、学者さんからは学術的には正確ではないと批判を受けているとか。

 

同書に対するある学者さんの批判の言葉:「国民的/言語的/民族的プライドに基づく発音や綴りの明らかな類似よりも、日付がはっきりしており、継続的で、文脈もわかる書面の用例の方が、常に優先されるべき証拠である」。

 

しかし、キャシディーにとっては、書かれた用例の少なさこそが彼の議論の中心なのです。つまり、アイルランド語は長きにわたって抑圧されてきた言語なのだ、という主張です。もっと言えば、たとえば、オックスフォード辞書など定評のある英語辞書の編纂者は客観的なフリをしていますが、ほんとうのそうなのか、という話です。

 

キャシディーという人は、映画を撮ったり、レコードを出したりするなど、サブカル的な活動をしつつ、ニュー・カレッジ・オブ・カリフォルニアという新興の大学で「アイリッシュスタディーズ」の学科を開設するなど、アカデミックな仕事もしていたようです。

 

「ブラック・スタディーズ」や「ウィメンズ・スタディーズ」など「スタディーズ」が付くのはだいたいアイデンティティ・ポリティクスの学問ですから、「アイリッシュスタディーズ」もその類でしょう。だから、たぶん、学者さんの批判の中にある「国民的/言語的/民族的プライドに基づく」というのもあながち的外れではないのでしょう。

 

キャシディーの大胆な主張をもう 1 つご紹介すると、「jazz」の語源はアイルランド語の「teas」だというのです。これは、熱、情熱、興奮などを意味する言葉です。「jazz」という言葉がもともとは性行為を表す言葉だったことはよく知られているそうです。そして、レスター・ヤングが「cool」の新しい用法を編み出す前は、ジャズの世界では「hot」が最高の褒め言葉だったわけです。

 

というわけで、「dig」の語源がアイルランド語の「tuig」であるという説は現在もまだ審議中といったところでしょうか。残念ながらキャシディーは 2008 年に 60 代前半でお亡くなりになっています。私もさっそくアマゾンでこの本を注文しました。

 

 

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UEFAネーションズ・リーグ第5戦: ウェールズ 3-0 アイルランド

サッカーのUEFAネーションズ・リーグ第5戦、ウェールズアイルランドの試合がカーディフカーディフ・シティ・スタジアムで行われ、アイルランドは 1-0で敗れました。アイルランドはこれで2分け3敗。勝ち点2で4チーム中3位です。

 

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序盤にはいいチャンスもあったみたいなのですが、終わってみればいつもと同じ。ボールを回すサッカーはできているものの無得点。点が取れないのはちょっと深刻だなあ。

 

ケニー監督はこの試合でもアダム・イーダ (FW) を起用しました。ノリッジ所属の 19 歳。コーク出身です。まだ粗削りですが、今後の成長に賭けようということでしょうか。

 

ジェフ・ヘンドリックが後半ロスタイムにレッドカードを貰ったので、ブルガリア戦には出場できません。

 

www.irishtimes.com

 

アイルランドの次の試合は 11 月 18 日 (水) の対ブルガリア戦。ネーションズ・リーグの最終戦です。引き分け以上で 3 位が確定し、降格を避けることができます。

 

ウェールズ: Ward (Leicester City); Mepham (Bournemouth), Rodon (Tottenham Hotspur), Davies (Tottenham Hotspur); N Williams (Liverpool), Ampadu (Sheffield United), Morrell (Luton Town), Norrington-Davies (Luton Town); James (Manchester United), Bale (Tottenham Hotspur), Brooks (Bournemouth). 

Subs: Moore (Cardiff City) for Norrington-Davies (60 mins), Roberts (Leeds United) for Brooks (88 mins).

 

アイルランド: Randolph (West Ham); Doherty (Tottenham Hotspur), Duffy (Celtic), K Long (Burnley), O’Shea (West Brom); Brady (Burnley), Hendrick (Newcastle United), Molumby (Brighton); Horgan (Wycombe Wanderers), Idah (Norwich City), McClean (Stoke City). 

Subs: Knight (Derby County) for Horgan (58 mins), Collins (Luton Town) for Idah and Hourihane (Aston Villa) for Molumby (76 mins), Byrne (Shamrock Rovers) for Brady and O’Dowda (Bristol City) for O’Shea (82 mins).

 

ウェールズ得点: Brooks (67)

 

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ウェールズの 1 点目

 

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アマゾン・プライムがジェリー・アダムズを出し抜いてアイルランド統一に成功した件

昨日、ツイッターを見ていたら、ジェリー・アダムズがトレンドに上がってきてたんですね。アダムズさんとは、もちろんシンフェイン党の元党首のアダムズさんです。

 

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ある程度年配の方がトレンドに上がってくると、亡くなられたのか、とつい思ってしまうのですが、そうではなくてよかったです。

 

何かと思って検索してみたら、アマゾン・プライムがやらかしてました。上のスクリーンショットで、「United Ireland」もトレンドに上がっているのがヒントになります。

 

 発端はこちらのツイート。

 

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 「ラグビーイングランドジョージアの試合、中継するよー。UK 在住の人だけ視聴できまーす」

 

これに北アイルランド在住のユーザーがレスを付けます。

 

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「番組リストにラグビー中継が出てこないんだけど」

 

アマゾンの親切なサポート担当者が助けに来てくれます。しかし、これが悲劇の始まりでした。

 

 

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「お困りですか?」

 

使用デバイスや接続方法の確認のあと、アマゾンのサポート担当者が爆弾を落とします。

 

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「申し訳ありませんが、あなたは北アイルランドにお住まいです。ラグビー中継は UK にお住まいの方のみに提供しています。UK以外の場所に配信する権利をウチはもっておりません」

 

リツイート数や「いいね」数を見てください。盛大にバズってますね。

 

このあとも、アマゾンのサポート担当者は北アイルランドは UK ではないのでラグビー中継は見られないと言い募ります。このあたり↓のやりとりは、アマゾンのおとぼけぶりが秀逸。

 

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そしてやっとアマゾンも間違いに気付いて訂正ツイート。

 

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しかし、この頃にはもう火の手は広がり、野次馬が集まってきている状態。

 

シンフェイン党のジェリー・アダムズが何十年頑張っても実現しなかったアイルランド統一を、アマゾン・プライムが一夜にして成し遂げたと冷やかす人も出てきます。

 

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こんなネタでアダムズさんもトレンド入りしたくなかったと思いますが。

 

アダムズは IRA のメンバーではなかったとずっと言い張っているのですが、それを揶揄するこんなツイートも。

 

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「私がアマゾンのメンバーだったことは今も昔もない」。「IRA」を「アマゾン」に代えているわけです。

 

アマゾンに対して、アイルランドを統一してくれたことにちゃっかり礼を言う人や、スコットランドの独立も合わせてお願いする人も出てくる始末。

 

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どちらもアマゾンの回答が飄々としていて毒気を抜かれます。これは狙ってやっているのか、素なのか、どちらなんでしょう。

 

アマゾンのツイートで最高なのを最後にご紹介します。

 

アイルランドの視聴者にラグビーの生中継がないことをお知らせするツイート。

 

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「We apologize for the troubles」

大文字で「the Troubles」と書くと1960-90年代の北アイルランド紛争のことを指すのはご存じと思いますが、アマゾンは代表して the Troubles にも謝罪してくれるのかと。しかし、これ、狙ってやってるんだとしたら凄い頭脳集団がバックについてますね。さすが、コンテンツ産業の風雲児だけのことはあります。

 

この件に関する一連のツイートはこちらから。

 

 

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新聞記事にもなってます。

 

www.belfasttelegraph.co.uk

 

 

www.mirror.co.uk

 

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アイルランドのスラング

Wolfe Momma さんの YouTube チャンネルを参考にさせてもらって、アイルランド人の名前についての記事をいくつか書きました。今回はアイルランドスラングについておもしろい動画が上がっていたので紹介させていただきます。

 

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Wolfe Momma さんは語り口も明瞭でわかりやすいので、ぜひ動画もみてみてください。

 

 

それでは始めます。

 

Craic

読み: クラック

意味: Fun, Gossip, Good times

用例: What’s the craic? 「最近どうしてる?」「何かおもしろい話ある? 」

Was he any craic? 「彼は面白い人?」

No, he was no craic. 「いや、つまんない人」

Yes, he was great craic. 「すごく面白い人」

説明: クスリの crack とはまったく違うのでご注意ください。

 

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Yer man

読み: ユア・マン

意味: That guy 「あの男の人」

用例: Who’s yer man? 「あの男の人は誰?」

説明: 別に「あなたの男」と言っているわけではない。男性の名前がわからないとき、その男性を指すために使う。

 

 

Story

意味: What’s up?

用例: What’s the story? 「何か (おもしろいこと) ある」

No story. 「なんにもない」

 

 

Sound

意味: Alright, cool

用例: He is a sound guy. 「彼はちゃんとした人だよ」

They were sound about it. 「彼らは特に問題にしていなかったよ」

 

 

Grand

意味: Fine, good

用例: The weather is grand. 「天気はいいよ」

How are you? Grand. 「調子はどう?」「いいよ」

 

 

Stop the lights

意味: Don’t be dramatic. I can’t handle this.

説明: 誰かが大げさに何かを放しているとき、「Stop the lights」というと、「もういいかげんにしてよ」ぐらいの意味になる。

 

 

Leave it out.

意味: やめなさい。いいかげんにしなさい。

説明: だれかが口論しているときに、第三者が「Leave it out」というと、もうやめろ、という意味になる。Stop the lights よりもシリアスなニュアンスあり。

 

 

Cop on

意味: 馬鹿なこと (未熟なふるまい) をするのはやめなさい。

用例: Cop on! 「馬鹿なことをするのはやめろ」

Would you ever cop on to yourself. 「まじめにやりなさい」

Cop on to life. 「まじめにやる」

 

 

Eejit

意味: Ediot 愚か者

 

 

Feck

意味: Fuck の婉曲表現。単語の前に Fecking を置くと、その単語を強調する意味になる。

用例: Fecking eejit. 「すごいばか」

Would you ever feck off. 「あっちいけ」 (これも fuck を使うより優しい言い方)

意味2: Throw 「投げる」

用例: He was too drunk and got fecked out of club. 「彼は酔っ払い過ぎたので、ナイトクラブから追い出された」

説明: Wolfe Momma さんは、両親の前では Fuck は使わないけれど、Feck は使うそうだ。

 

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Gargle

意味: アルコール飲料

用例: Few Gargles? 「いっぱい飲みに行く?」

説明: 「酔っぱらう」という意味にもなる。He was gargled last night. 「昨晩、彼は酔っぱらった」

 

 

Bleedin

これも Fecking と同じように次に来る語を強調する。上品な言葉ではないかもしれないが、罵り言葉というほどでもない。

用例: Bleedin gargled 「すごく酔っぱらった」

 

 

Jaysus

読み: ジェイザス

意味: Jesus

説明: 英語圏の人は、「なんてこった」みたいな感情のときに天を仰ぎながら「オー、ジーザス」なんて言うことがありますけど、この文脈でアイルランド人は「ジーザス」のかわりに「ジェイザス」を使うということです。

 

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Dope

読み: ドープ

意味: 間抜け

用例: He is a dope. 「あいつは間抜けだ」

She was acting like a dope last night. 「昨晩、彼女は馬鹿げた振舞いをしていた」

 

 

Out of his head

意味: Drunk in a bad way.

用例: I was out of my head last night, how did I get home. 「昨日すげー酔っぱらったので、どうやって家に帰ったのか覚えてない」

 

 

Locked

意味: 酔っぱらった

 

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Acting the maggot

意味: 子供のように馬鹿げたことをする

用例: Stop acting the maggot. 「ばかげた振舞いをするのはやめろ (みんな迷惑しているぞ)」

 

 

Fair Play

意味: Well done.

「よくやったね」

 

 

Gas

意味: おもしろい/楽しい(人)

用例: He is gas. 「彼はおもしろい人」

He is a gas man. 「彼はおもしろい人」

He is bleedin gas. 「彼はすごくおもしろい人」

 

 

Jacks

意味: トイレ

用例: Where’s the jacks? 「トイレはどこですか?」

 

 

Thick

意味: Stupid

用例: He’s as thick as a plank. 「彼はすごく馬鹿な人」

 

 

Gaff

意味: 家

用例: Do you want to come over to the gaff? 「ウチ来る?」

Free gaff. 「自宅でやるパーティー」(親が出かけてるときに友だちみんな呼んで大騒ぎするイメージ)

 

 

Kip

意味: 昼寝、汚い場所

用例1: I’m going for a kip. 「昼寝します」

用例2: His gaff is a kip. 「彼の家は汚い」

 

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Wrecked

意味: 疲れた、めちゃくちゃになっている

用例1: I am wrecked, I need a kip. 「疲れた。昼寝する」

用例2: His gaff is wrecked. 「彼の家はめちゃくちゃになっている」

He is wrecking my head. 「あいつ、ウザい」

Wreck-the-head, wreckhead. 「頭のおかしい (おかしくなっている) 人」(精神的、酒/薬、単純に機嫌が悪くて、など)

 

 

Slagging

意味: からかう

説明: 意地悪でするからかいではなく、親しい者同士でじゃれあう感じのからかいです。友達同士で Slag したり、上司が部下を Slag するのも OK。

 

 

In bits

意味: バラバラになって

用例: My heads are in bits.  (たとえば二日酔いで)「頭がちゃんと働いていない」

They were in bits. 「彼らはとても動揺していた」

My gaff is in bits today. 「今日、ウチが凄く散らかっている」

 

 

Sure look

説明: 相手が長々と話をしていて、もうそろそろ終わりにしてほしいときにいうフレーズ。「Sure look」と言えば、相手が察してくれて話を切り上げてくれる。運がよければ。

 

 

I will, year

意味: 絶対にやらない

説明: 文字通りに解釈すれば「やります」の意味なのだが、Wolfe Momma さんによれば、アイルランドで誰かが「I will, year」と言ったら、その人は「絶対にやらない」という意思表示をしているのだそうだ。言い方が肝だと思うので、ぜひ動画でチェックしてみてください。(12:00 あたり)

 

 

Giving out

意味: 不平を言う、説教する

 

 

Eat the head off

意味: ガチ説教する

「Giving out」よりギアを1段階あげた強烈な説教。

 

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Donkey’s year.

意味: 長い間

用例: Haven’t seen this person in donkey’s years. 「あの人に長い間会ってない」

説明: 過去の話についてのみ使える。未来については使えない。

 

 

Class

意味: Good

用例: The show was class. 「あのショーはすごかった」

 

 

Up to 90

意味: Busy, Chaotic

用例: I’ve been 90 up to all day. 「今日はすごく忙しかった」

The craic was 90. 「最高レベルに楽しかった」

 

アイルランドスラングについては、こちらのアイリッシュタイムズ紙の記事もおもしろかったです。

 

www.irishtimes.com

 

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親善試合: イングランド 3-0 アイルランド

サッカーのイングランドアイルランドの親善試合がロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、アイルランドは 3-0で敗れました。アイルランドは1985年から35年間イングランドに負けてなかったのですが、その記録も潰えました。また、3点差以上でイングランドに負けたのは、63年前まで遡らなければならないとか。

 

www.youtube.com

 

このハイライトでは、イングランドの攻めるシーンしか出てきませんが、アイルランドもいくつかチャンスはあったようです。ただまあ、力の差は歴然としていたと。

 

ケニー監督になってからの、パスを回すサッカーは今回もできていたようです。

 

アイルランドは、マッカーシーが家族に関する理由で直前にチームから離脱、シェイマス・コールマンもケガのため直前に離脱、ジョン・イーガンは試合開始後 15 分で交代と、アイルランドは中心選手を欠く試合となってしまいました。

 

この試合は、イングランドのジャック・グリーリッシュが先発したんですが、この選手はユース時代はアイルランド代表で出てた選手。バーミンガム生まれですのでイングランド代表に鞍替えして、今回が3試合目の出場。まだイングランド代表の中心選手となったとはいえませんが、敵ながら頑張ってほしいものです。

 

www.irishtimes.com

 

また、ベルファストウィンザー・パークでは、2020ヨーロッパ選手権出場を賭けて北アイルランドスロバキアが戦ったのですが、こちらも残念ながら北アイルランドが敗れ、本戦出場はなりませんでした。

 

www.youtube.com

 

イングランド: Pope (Burnley); Keane (Everton), Maguire (Manchester United), Mings (Aston Villa); James (Chelsea), Winks (Tottenham Hotspur), Mount (Chelsea), Saka (Arsenal); Sancho (Borussia Dortmund), Calvert-Lewin (Everton), Grealish (Aston Villa). Subs: Henderson (Manchester United) for Pope (half-time), Maitland-Niles (Arsenal) for Mings and Foden (Manchester City) for Grealish (both 61 mins), Abraham (Chelsea) for Calvert-Lewin (63 mins), Bellingham (Borussia Dortmund) for Mount (73 mins).

 

 

アイルランド: Randolph (West Ham); Christie (Nottingham Forest), Duffy (Celtic), Egan (Sheffield United), Doherty (Tottenham); Hendrick (Newcastle Utd), Hourihane (Aston Villa); Horgan (Wycombe Wanderers); Browne (Preston), O’Dowda (Bristol City), Idah (Norwich City). Subs: O’Shea (West Brom) for Egan (14 mins), Brady (Burnley) for Horgan and McClean (Stoke City) for O’Dowda (both 60 mins), K Long (Burnley) for Christie (61 mins), Molumby (Brighton) for Hourihane and Curtis (Portsmouth) for Idah (71 mins).

 

イングランド得点: Mguire (18), Sancho (31), Calvert-Lewin (56, PK)

 

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イングランドの 1 点目

 

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