Wolfe Momma さんの YouTube チャンネルを参考にさせてもらって、アイルランド人の名前についての記事をいくつか書きました。今回はアイルランドのスラングについておもしろい動画が上がっていたので紹介させていただきます。
Wolfe Momma さんは語り口も明瞭でわかりやすいので、ぜひ動画もみてみてください。
それでは始めます。
Craic
読み: クラック
意味: Fun, Gossip, Good times
用例: What’s the craic? 「最近どうしてる?」「何かおもしろい話ある? 」
Was he any craic? 「彼は面白い人?」
No, he was no craic. 「いや、つまんない人」
Yes, he was great craic. 「すごく面白い人」
説明: クスリの crack とはまったく違うのでご注意ください。
Yer man
読み: ユア・マン
意味: That guy 「あの男の人」
用例: Who’s yer man? 「あの男の人は誰?」
説明: 別に「あなたの男」と言っているわけではない。男性の名前がわからないとき、その男性を指すために使う。
Story
意味: What’s up?
用例: What’s the story? 「何か (おもしろいこと) ある」
No story. 「なんにもない」
Sound
意味: Alright, cool
用例: He is a sound guy. 「彼はちゃんとした人だよ」
They were sound about it. 「彼らは特に問題にしていなかったよ」
Grand
意味: Fine, good
用例: The weather is grand. 「天気はいいよ」
How are you? Grand. 「調子はどう?」「いいよ」
Stop the lights
意味: Don’t be dramatic. I can’t handle this.
説明: 誰かが大げさに何かを放しているとき、「Stop the lights」というと、「もういいかげんにしてよ」ぐらいの意味になる。
Leave it out.
意味: やめなさい。いいかげんにしなさい。
説明: だれかが口論しているときに、第三者が「Leave it out」というと、もうやめろ、という意味になる。Stop the lights よりもシリアスなニュアンスあり。
Cop on
意味: 馬鹿なこと (未熟なふるまい) をするのはやめなさい。
用例: Cop on! 「馬鹿なことをするのはやめろ」
Would you ever cop on to yourself. 「まじめにやりなさい」
Cop on to life. 「まじめにやる」
Eejit
意味: Ediot 愚か者
Feck
意味: Fuck の婉曲表現。単語の前に Fecking を置くと、その単語を強調する意味になる。
用例: Fecking eejit. 「すごいばか」
Would you ever feck off. 「あっちいけ」 (これも fuck を使うより優しい言い方)
意味2: Throw 「投げる」
用例: He was too drunk and got fecked out of club. 「彼は酔っ払い過ぎたので、ナイトクラブから追い出された」
説明: Wolfe Momma さんは、両親の前では Fuck は使わないけれど、Feck は使うそうだ。
Gargle
意味: アルコール飲料
用例: Few Gargles? 「いっぱい飲みに行く?」
説明: 「酔っぱらう」という意味にもなる。He was gargled last night. 「昨晩、彼は酔っぱらった」
Bleedin
これも Fecking と同じように次に来る語を強調する。上品な言葉ではないかもしれないが、罵り言葉というほどでもない。
用例: Bleedin gargled 「すごく酔っぱらった」
Jaysus
読み: ジェイザス
意味: Jesus
説明: 英語圏の人は、「なんてこった」みたいな感情のときに天を仰ぎながら「オー、ジーザス」なんて言うことがありますけど、この文脈でアイルランド人は「ジーザス」のかわりに「ジェイザス」を使うということです。
Dope
読み: ドープ
意味: 間抜け
用例: He is a dope. 「あいつは間抜けだ」
She was acting like a dope last night. 「昨晩、彼女は馬鹿げた振舞いをしていた」
Out of his head
意味: Drunk in a bad way.
用例: I was out of my head last night, how did I get home. 「昨日すげー酔っぱらったので、どうやって家に帰ったのか覚えてない」
Locked
意味: 酔っぱらった
Acting the maggot
意味: 子供のように馬鹿げたことをする
用例: Stop acting the maggot. 「ばかげた振舞いをするのはやめろ (みんな迷惑しているぞ)」
Fair Play
意味: Well done.
「よくやったね」
Gas
意味: おもしろい/楽しい(人)
用例: He is gas. 「彼はおもしろい人」
He is a gas man. 「彼はおもしろい人」
He is bleedin gas. 「彼はすごくおもしろい人」
Jacks
意味: トイレ
用例: Where’s the jacks? 「トイレはどこですか?」
Thick
意味: Stupid
用例: He’s as thick as a plank. 「彼はすごく馬鹿な人」
Gaff
意味: 家
用例: Do you want to come over to the gaff? 「ウチ来る?」
Free gaff. 「自宅でやるパーティー」(親が出かけてるときに友だちみんな呼んで大騒ぎするイメージ)
Kip
意味: 昼寝、汚い場所
用例1: I’m going for a kip. 「昼寝します」
用例2: His gaff is a kip. 「彼の家は汚い」
Wrecked
意味: 疲れた、めちゃくちゃになっている
用例1: I am wrecked, I need a kip. 「疲れた。昼寝する」
用例2: His gaff is wrecked. 「彼の家はめちゃくちゃになっている」
He is wrecking my head. 「あいつ、ウザい」
Wreck-the-head, wreckhead. 「頭のおかしい (おかしくなっている) 人」(精神的、酒/薬、単純に機嫌が悪くて、など)
Slagging
意味: からかう
説明: 意地悪でするからかいではなく、親しい者同士でじゃれあう感じのからかいです。友達同士で Slag したり、上司が部下を Slag するのも OK。
In bits
意味: バラバラになって
用例: My heads are in bits. (たとえば二日酔いで)「頭がちゃんと働いていない」
They were in bits. 「彼らはとても動揺していた」
My gaff is in bits today. 「今日、ウチが凄く散らかっている」
Sure look
説明: 相手が長々と話をしていて、もうそろそろ終わりにしてほしいときにいうフレーズ。「Sure look」と言えば、相手が察してくれて話を切り上げてくれる。運がよければ。
I will, year
意味: 絶対にやらない
説明: 文字通りに解釈すれば「やります」の意味なのだが、Wolfe Momma さんによれば、アイルランドで誰かが「I will, year」と言ったら、その人は「絶対にやらない」という意思表示をしているのだそうだ。言い方が肝だと思うので、ぜひ動画でチェックしてみてください。(12:00 あたり)
Giving out
意味: 不平を言う、説教する
Eat the head off
意味: ガチ説教する
「Giving out」よりギアを1段階あげた強烈な説教。
Donkey’s year.
意味: 長い間
用例: Haven’t seen this person in donkey’s years. 「あの人に長い間会ってない」
説明: 過去の話についてのみ使える。未来については使えない。
Class
意味: Good
用例: The show was class. 「あのショーはすごかった」
Up to 90
意味: Busy, Chaotic
用例: I’ve been 90 up to all day. 「今日はすごく忙しかった」
The craic was 90. 「最高レベルに楽しかった」
アイルランドのスラングについては、こちらのアイリッシュタイムズ紙の記事もおもしろかったです。