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トリニティー・カレッジのロゴの変更

トリニティー・カレッジは、1592 年に設立された由緒正しいダブリンの大学です。

 

大学間の競争も激しくなっているということで、100,000 ユーロ (1400 万円) ほどかけて大学のリブランディング(大学はこれを「アイデンティティ・イニシアチブ」と呼んでいます)を行っています。

 

まず、正式名称を「Trinity College Dublin」から「Trinity Collage, the University of Dublin」に変えるのは既に発表になっていたらしいのですが、昨日の新聞 (3/29) にロゴというかクレスト (エンブレム) の変更について詳しく載っていました。

 

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上が今のロゴ、下が新しいロゴです。

 

まず目に付くのは、聖書の代わりに開いた本が描かれているということです。トリニティー(三位一体)という名前からもわかるように元々はキリスト教に関係の深い大学なわけですが、誰にでも開かれた学問の場という伝統を表現するために聖書という宗教的な象徴をクレストから外したのだそうです。

 

それから、色がシンプルになっています。現在のクレストは青とゴールド (黄色) がメインで使われてますが、新しいのは青と白だけというすっきりしたデザインです。今回のリブランディングでは当然コンサルティング会社が雇われているのですが、彼らによれば青とゴールドの色遣いは、「お手頃感」とか「簡便さ」をイメージさせるとのこと。ぶっちゃけ「安っぽい」ということです。

 

値段が安くてそれなりのサービスを提供する有名企業でこの 2 色をにしているところが多いんです。具体的には、ライアンエア (格安航空会社)、IKEA、マクソル (核安ガソリンスタンド) などです。

 

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それから、それぞれのアイテム (ライオン、ハープ、お城など) がシンプルになってますが、これは、色数が少なくなるのと合わせて、デジタル・フレンドリーにするためだそうです。デザインがごちゃごちゃしているとオンラインで表示しにくいですもんね。

 

大学っていうと頑固で古臭いイメージですけど、経済活動や技術の進化に合わせて柔軟にアイデンティティをアップデートしようとしているのが新鮮でした。

 

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