私はだいたい昼は外で食べて、夜は自炊するようにしています。一人暮らしで仕事も家でしているもんですから、どうしても外に出て息抜きしたくなるんですね。
ところがコロナウイルスの影響で近所のお店はほとんど閉まってしまって行くところがありません。ジムも閉まってますから、運動も兼ねてということで街まで歩くわけです。
シティーセンターには開いているお店もいくつかあるんですが、昨日の土曜日(21日)も開けてくれていた飲食店を2つご紹介します。
まず、ドラード・アンド・コ (Dollard & Co) です。
ここはまず建物自体が歴史のあるものなんですね。1888年に建設された建物で、もともとはDollard Printworks 社という名前の印刷工場でした。郵便好きの私の興味を引く事実は、アイルランドが独立して最初の切手はここで印刷されたということです。建物の詳細は以下の Webサイトに詳しいです(英語)。
80年代まで工場として使用されたあと、オフィスとなり、1階は長きにわたって使われないままとなっていたようです。
ここが改装され、ニューヨーク風のフードマーケットとしてオープンしたのが2017年8月のこと。当時はかなり話題になりました。場所はリフィー川沿いのWellington Quay。かつてU2のボノとエッジが所有していたクラレンス・ホテルの隣です。
中央にオープン・キッチンがあり、その周りにカウンター席やテーブルが配置されています。メニューは、ブレックファストなどのグリル料理や、ニューヨーク風のピザのスライスなどです。
高級スーパーマーケット的な要素もあって、肉や魚、ワインやウイスキー、他のスーパーでは置いてないようなちょっとお高めの食料品などが販売されています。
ここは店内の雰囲気がいいんですよ。スペースが広々としており、窓から自然光がふんだんに差し込みます。
実は私、ここで食事をしたのは昨日の土曜日が初めてでした。ちょっと高級な印象を持っていたので気後れしていたんですね。でも、ピザ(スライス)とコーヒーを頼んで8ユーロ弱でしたからそんなに高いわけではありません。フル・ブレックファストで13.50 ユーロだそうです。
ここは私の家からも近いので、もっと早く来ればよかったと思いました。ここのコーヒーはラスマインズにあるTwoFifty Square Coffee 焙煎所のコーヒー豆を使っています。
さて、2軒目は、Dawson Street にあるベストセラー・ダブリン (Bestseller Dublin)。ほんとうに街の真ん中ですね。ここはカフェですが、木/金/土曜は夜も開いていて、ワインバーになるようです。
ここのオープンも4~5年前と最近なのですが、その前はアイルランド全国聖書協会(National Bible Society of Ireland)という団体が入っていました。そういったことから「ベストセラー」という名前になっているのかな、と思います。
ここもインテリアが素晴らしいです。ドアから入ったところで注文を済ませますが、テーブル席は中二階にあるので階段を登るのですね。これがいいのです。
照明は暗めで雰囲気があります。壁にはいくつもモダンアートの絵が額縁に入って飾られていて、さらに本や小さなオブジェクトも所狭しと並べられています。確か、以前来た時には聖書を吹き込んだカセットテープがトイレに数十本置かれていたけど、今もあるかな?
ここのコーヒー豆はBADGER & DODOという焙煎所のを使っています。私はここではいつもエスプレッソを頼むことが多いです。2.60ユーロ。
まあ、なんといいますか、こんな状況の中で店を開けてくれるのはありがたい。私にとってオアシスのような存在です。