たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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誤審

昨日の W 杯の試合は 2 試合ともありえない誤審があった。世界中でテレビ見てる何億もの人が全員誤審だってわかってるのに、試合はそのまま進んでしまう。不思議な感覚。

 

メキシコ対アルゼンチン戦では、アルゼンチンの明らかなオフサイドのゴールが認められてしまうんだけど、ゴールの直後に両チームの選手が審判団に詰め寄って、ゲーム再開が遅れた。今日の新聞を読むと、審判のひとりが会場内に映し出された大画面で明らかなオフサイドを認識し、審判同士で協議しようとしたらしい。でも、決定は覆らなかった。なぜかというと、ビデオの情報を使うことは禁止されてるから。不思議。

 

イングランド戦で解説していたリアム・ブレイディー。彼は、つい先日までアイルランド代表チームでトラパットーニ監督のアシスタントを務めていたんだが、それ見たことか、と言わんばかり。

 

「イングランドに対しては私は悲しく思うが、セブ・ブラッター (FIFA) 会長に対しては嬉しく思う」。アイルランドがアンリの左手事件で公正でない取り扱いを受けたとき、ブラッターはビデオ審判は断固として導入しない、と言ったわけですが、その発言についてブレイディーは異議を申し立てているわけです。

 

メキシコ対アルゼンチンのハーフタイムの解説で、ドイツのテレビでメッツァー (1974 年大会の西ドイツ優勝メンバー) が「こういうドラマがあってこそサッカー」が発言したことが紹介されると、ジャイルズもダンフィーも「くだらない (Rubbish)」と切り捨てる。アイルランドの解説陣は、サッカーにもそろそろビデオ審判を導入すべきという意見で一致しています。

 

イングランド対ドイツ戦。予想以上の大差がついてドイツが勝った。RTE (アイルランド公共放送) の解説陣は、誤審がなくてもドイツの勝ちは揺るがなかっただろう、と。それぐらい内容に差があった。元ドイツ代表のハマンもいたんだけど、「内容的にはドイツが圧倒していたので、誤審は試合結果には影響なかっただろう」とはっきりと言った。評論家として正直な意見であるかぎり、はっきりいっちゃった方がいいだろう。変に気をつかっちゃうのもおかしいし。

 

BBC にチャンネルを代えると、お通夜状態。全員が内容的に負けるべくして負けたと認めている。「あの誤審さえなければ、なんとかなった」みたいなことは一切言ってない。それは試合見てればわかるし。

 

リネカー: 悲惨なパフォーマンス。
ハンセン: イングランドがいかに悪かったか信じることができない。
シアラー: どこから始めたらいいのかわからない。最初から最後まで望みがなかった。
ディクソン: ディフェンスの観点から言えば、こんな悪いのを今まで見たことがなかった。

 

リネカーの番組を締める言葉。「あのウルグアイの副審を私たちは忘れることはないだろう。しかし、イングランドは弁解のしようもない」。

 

RTE のジャイルズは、「イングランドは彼らにふさわしいものを得ただけ」。「そして、セブ・ブラッターも」とブレイディー。

 

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