たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

大久保、いいから落ち着けって

昨日の昼間、イングランド人の友人からメールが来た。「カメルーン対デンマークの試合を見るかぎり、今日の試合はデンマークが日本を破ると思う。たとえ、ベントナーが怪我で出られなかったとしても。ところで、W 杯のイングランドの試合を一緒に見ないか。今週の日曜 (ドイツ戦) はだめなのだが」とのこと。「日曜を過ぎたらもうイングランドの試合はないでしょう」と返信する。それ以来、メールが来ないのだが、フォローしておいた方がいいでしょうか。

7 時ごろに Fitzsimons パブに着く。夜ということもあるのか、今回が一番にぎやか。周りの人にフェイス・ペインティングを施してくれている女性もいた。

試合が始まる。今回は、青いタンクトップを着た若い男性がコール・リーダーをやってくれる。この試合は、日本は引き分けで勝ち抜け、デンマークは勝たないといけないっていうハンディ戦。そのハンディを日本はどううまく使えるかっていうところが鍵になる。

日本はこの試合でもゆっくりとした立ち上がり。序盤は、サイドのスペースをうまく使われたり、時間稼ぎで黄紙を 2 枚もらったりと、ぎくしゃくしたところもあったが、まずまずの滑り出し。ファウルを取られた大久保選手が審判に噛みついたところで、「大久保、いいから落ち着けって」と画面に向かって叫んでしまう。大久保選手にはたぶん聞こえなかったと思うのだが。

松井選手と長谷部選手の惜しいシュートの後、15 分ごろに本田選手のフリーキックで先制。そこから後は日本が完全にゲームをコントロールした。30 分に遠藤選手が FK で中押し。後半、残り 10 分ぐらいのところでソフトな PK を取られる。川島選手がいったん止めたんだけど、トマソン選手にリバウンドを押しこまれる。地面を叩いてくやしがる川島。手の骨、折れるんじゃないかと心配になる。

最後は本田が PK エリア内に持ち込んで、タルそうにプレイしているかと思ったらクイっと切り返して相手 GK を倒れこませておいて岡崎選手にパス。岡崎が落ち着いて決めた。今大会の日本代表は緩急のコントロールが自在で、そのへんが成熟したなあと思うのだけど、それを象徴するようなゴールでした。

RTE (アイルランド公共放送) の解説陣に、今回はアルジレスが加わっている。78 年大会でアルゼンチンが優勝したときのメンバーで、清水やヴェルディで監督をやっていたオジー・アルジレスです。パブで見ていたので何を言っていたのかは聞こえなかったけど、日本での経験やなんかを含めて解説していたのだと思うのだが、ちょっと涙ぐんでいるように見えたのは気のせいなのか、それとも私が涙ぐんでたせいなのか。

朝起きて、スーパーに新聞とバナナを買いに行く。そのスーパーには中国人のリンっていう若い男の子が働いていて、彼とはサッカーの話をよくするんだけど、彼が走ってやってきて「昨日の試合、すごかったね」と。彼は、イタリア・サッカーのファンなんだけど「イタリアはひどかったね。中国よりひどかったんじゃないの」なんて言う。リンは中国のサッカーについてはとても自虐的。

そのまま、近くのカフェへ。テーブルの上に新聞を広げて日本戦の記事を読んでいると、カフェのオーナー (アイルランド人男性、30 歳前半ぐらい) が来て、新聞記事を指でトントンと叩いて、「昨日、よかったね」と言う。この人は、アイルランドのこういう商売の人には珍しく、接客業的な愛想の良さはあんまりない人なのだが。

アイリッシュ・タイムズ紙。日本の試合が初めて写真付きで報道される。ゴールを決めた岡崎選手に駒野選手が後ろから抱きつき、本田選手が駆け寄ろうとしている。その後ろで相手 GK のソレンセン選手がつまらなそうな顔をして立っている。そういう写真。

見出しは「Japan hand out Jabulani lessons」。Jabulani っていうのは、今大会の公式球。思うようにコントロールできないと評判の悪いボールなんだけど、日本が Jabulani ボールはこういう風に使えばいいんだよってレッスンを施した、ぐらいの意味です。記事の内容は、日本べたボメといってよい。


と、ここまで書いたところで、イングランド人の友だちから「おめでとう」とメールが来た。

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