たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

日本 1-0 カメルーン

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みなさん、ご機嫌いかがでしょう。日本はなんか幸せのピンクの靄に包まれてるんじゃないでしょうか。

 

前回のドイツ大会のときに、メール回して、ダブリンに住んでる人がテンプル・バーの Fitzsimons っていうパブで集まって観戦したんだけれど、とても盛り上がった。今回はチームにも期待できないしで、ずっとどうしようかと迷っていたんだけど、ダブリン在住の友人のブログを読んでたら「今回はそういうのないのかしらねー」って書いてあったので、先週の金曜になって急遽メール回した。30 人くらい来てたかな。

 

先発メンバーから中村俊輔選手が外れて、松井選手が右に入った。阿部選手が中盤の底。ここまでは私の希望どおり。だけど、本田選手が 1 トップの位置に入るらしい。FW ってそんな急造でできるポジションじゃないと思っていたのだが。

 

立ち上がりは注意深くゆっくりと。これはたぶん日本の注文相撲。カメルーンもそういう作戦だったのか、日本の注文を受けてくれたのかわからないけど、グダグダといっていいくらいのスローペース。

 

標高 1400m くらいのところでやってるというのもあるし、これまでの親善試合で前半飛ばして後半失点というパターンを重ねてきたから、このゲームプランは理解できる。松井、本田、大久保、長谷部あたりの海外でやってる選手たちは浮足立たずにこのプランを実践する力があるし、遠藤なんかはこういうの得意だし。

 

前半はなんにも起きないように時間を使って、運が良ければこそ泥みたいに 1 点とれればいいかな、ぐらいの気持ちで試合を進める。と思っていたらほんとに 1 点とった。遠藤のロングパスから右サイドで松井が切り返して左足でクロス。中央で待ってた本田がリンゴの皮がむけるみたいにファーサイドに移動してトラップ。ディズニー映画の主人公の瞬きくらい長い時間かけてシュート。もー、憎らしいくらい落ち着いてますね。

 

後半も、ボールを持たれて放り込まれるんだけど、中澤選手とトゥーリオ選手が壁になって跳ね返し、左サイドでは長友選手がエトー選手をきっちり止めた。1 対 0。勝ち点 3。

 

カメルーン・レベルの強豪を相手にして、最初から最後までゲームをコントロールして勝ったのは初めてのような気がする。選手たちがずっと 100% の力でプレーするんじゃなくて、加減しながらクソ試合に引きずり込んで、相手を抑え込む。大久保とか本田あたりはファウルのもらい方もうまい。格闘技の受けみたいに相手がひっかけて来るまで待って、うまく倒れるみたいな。今日は、岡田監督の選手交代も意図がはっきりしてた。電池切れになったポジションから、岡崎、矢野、稲本に代えていった。

 

今、家で RTE (アイルランド公共放送) のハイライトを見てるんだけど、解説のロニー・ウィーラン (元アイルランド代表 & リバプール) は「とてもつまらない試合 (poor game)」と。それを受けて進行役も、「ワールドカップとは関連付けたくない試合」と。だけど、私は気にしない。面白い試合して、しかも勝ち点 3 取ってくれとか、そういうのはブラジルの人に頼んでください。

 

次はオランダ戦。今日よりももっとタフな戦いになると思うけど、胸を張って、顔を上げて。予選を勝ち抜き、カメルーンを下し、決勝トーナメント進出を賭けてオランダと戦う権利を自分たちの力で獲得したわけだから。