新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年の一発目は、横浜橋商店街の話です。
横浜ではいつも伊勢佐木長者町のあたりに宿をとるのですが、その近くにこの商店街があります。
下町情緒が強く残るアーケード街で、個人商店が延々と軒を並べています。魚屋、肉屋、八百屋、惣菜屋から始まって、ありとあらゆる種類のお店があります。
そういう個人商店って、大規模店に押されていまはほとんど青息吐息だと思うんだけど、この商店街だけはほんとに賑わっています。人通りも多いし、お店の人の呼び込みの声も活気があります。
そうとう長い商店街なんだけど、コンビニが一軒もないのが凄い。クスリのヒグチあたりの年季の入ったチェーン店はありますが。もちろんシアトル系コーヒーショップやファストフード店なんてものもありません。と思ったら100円ショップのダイソーがあった。
でもこのダイソーなんか特殊です。こんなに小さくて垢抜けてないダイソーは初めて見ました。
この商店街の成り立ちがちょっとわからないんですけど、近くに駅があるわけでもなく、大きなお寺があるわけでもありません。強いて言えば、横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町か坂東橋から歩けますけど、この商店街より地下鉄のほうが後にできてるはずなんだよなー。なんでこんな場所にこんな元気な商店街が成立してるんだろー。謎であります。
ちなみに脇道はこんな風になってます。
横浜橋商店街を抜けると三吉橋商店街に入ります。ここは全長50メートルぐらい、20余の店からなる短い商店街です。自称「日本一かわいい商店街」。ここには三吉演芸場があります。歴史のある演芸場らしくて、一度閉館しそうになったんだけど、歌丸さんの尽力があったりして、存続してます。主に旅芸人一座みたいなのの公演をやってるみたい。
三吉橋商店街を抜けて高速の高架をくぐると中村町三吉橋商店街に入ります。ここまでくると人通りがちょっと寂しくなってきて、これに続く八幡町商店街に入ると、店を閉めたり住宅になったりしているところも多くて、昔日の栄華が偲ばれるなー、という風情になってきます。
上の写真の左下の銭湯は、商店街からちょっと脇道に入ったところにあります。シャッターが閉まってますが、単に時間が早かったためかもしれません。写真は撮らなかったんだけど、立ち飲み屋みたいなのもあるし、どうみても普通の民家なんだけど、台所だけ改造して惣菜売っているようなところもあります。
横浜は異国情緒豊かな街なんて言われ方をしますけど、こういうディープなダウンタウンもあります、ということが書きたかった。元町や山下公園からも近いので、アジア的な雑踏がお好きな方は、デートコースに加えてみてはいかがでしょうか。