たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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ワールドカップ抽選結果

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先週金曜日にワールドカップの抽選会がありまして、日本は、カメルーン、オランダ、デンマークと同じグループになりました。

簡単なグループではありませんが、最悪というわけでもありません。カメルーンのかわりにコートジボアールやガーナ、デンマークのかわりにフランスやポルトガル、オランダのかわりにブラジルということもありえたわけですから。

率直に言って、この 4 チームの中で日本は一番弱いでしょう。FIFA のランキングでいいますと、オランダが 3 位、カメルーンが 11 位、デンマークが 26 位、日本は 43 位です。FIFA のランキングは目安にはすぎませんけど、一応客観的な指標なので。一次リーグを突破できる確率と、できない確率のどちらが高いかと言えば、突破できない可能性の方が高いです。

ということを踏まえた上で、突破できる確率を少しでも高くしていく手段を考えなければなりません。

一次リーグを突破するには、1 勝はしないといけませんが、一番勝てる可能性があるのはカメルーンだと思います。土曜日のアイリッシュ・タイムズにブライアン・ケア元アイルランド代表監督の簡単な分析が出ていましたが、カメルーンは、コートジボアール、ガーナ、ナイジェリアよりは力が劣り、今回はそんなに先には進めないだろうと書いてありました。

対戦する順番は不運なことに、カメルーン、オランダ、デンマークの順なんですよね。前回と同じで初戦がカギになります。初戦だから慎重に戦いたいのに、勝ち点 3 は取らないといけない、みたいな歯がゆい状況です。これで初戦がオランダだったら、がちがちに引いて戦えばよかったし、負けても OK ぐらいの気持ちで戦えたんですが。

カメルーンに勝つか引き分ければオランダ戦は引き分けで御の字、の戦い方でいいんですが、カメルーンに負けちゃうと、オランダ戦も勝ちにいかないといけない。きついですね。

カメルーンとオランダで少なくとも勝ち点 2 を稼いで、デンマーク戦で勝負かけられればいいなと思います。デンマークは自分たちが小さい国だっていう意識が選手たちにも国民にも浸透していると思うから、リソースが限られた中で最も現実的で効率的な戦術を取って、しぶとく戦ってくると思います。日本よりも実力は上ですが、勝つ可能性のない相手ではないです。

この抽選で良かった点を見出すとすれば、日本と同格または明らかに弱いチームとは一緒にならなかったことで、色気を出さずにしっかり守って 1 点とるというゲームプランで選手を選考し、そのゲームプランに集中できることでしょうか。

さて、まだまだ引っぱりますよー。フランスの話題です。

抽選会で司会を務めた女優のシャリーン・セロンさん。リハーサルのときにフランスのボールを引いて、「アイルランド!」と叫んだんですね。そして、本番でも、中継で見た方はわかると思いますが、フランスのボールが出てきたとき、「I think that sometimes 'no comment' is louder than words. (ときには、コメントしないことが言葉より雄弁なこともある)」と、あえて私は何もコメントしませんけど、と思わせぶりな言葉を発してくれています。パートナーであるアイルランド俳優のスチュワート・タウンゼンドから、いろいろ話を聞かされたんだと思います。

BBC ではガリー・リネカーの司会で生中継をしていました。リネカーが、イングランドはできればフランスとは一緒になりたくないというような話をしたとき、元アイルランド&リバプールのマーク・ローレンソンが「Yeah, they are handy up front, aren’t they? (そうだね、フランスの攻撃陣はけっこう使えるからね)」と冗談を飛ばしました。Handy = 使える、っていうのと、アンリのハンドを掛けた冗談です。リネカーには華麗にスルーされましたが。

最後は、サンダーランドの胸スポンサーでおなじみの Boyle Sports。ブックメーカーです。組み合わせが決まった後、ワールドカップの優勝チームをあてるベットで、もしフランスが優勝した場合はフランス以外に賭けた人に全額返金するというスペシャル・オファーを出してきました (冒頭の写真)。なぜなら、「やつらはそもそもワールドカップに参加できてないはずだったんだから」だそうです。