たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

Vote No!

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Tell Them to Feck Off!

Vote No!

と、ファーザー・ジャックもおっしゃってます。



っていっても、アイルランドに住んでない人には意味不明だと思います。

来月ですが、リスボン条約を批准するかどうかを決める国民投票が行われます。リスボン条約は EU の基本条約を修正するための条約です。発効すると、基本的に EU の権限が強くなります。そして、加盟国のすべてが批准しないと発効しないことになってます。アイルランドでは去年、国民投票が行われて、否決されました。今回は若干の修正を加えて、もう一度国民の決断に委ねるということです。

主要政党はほぼすべて YES (批准する) を推進しています。一部の人々、特に左翼系の人々は No (批准しない) を推進しています。お互いに激しい運動を繰り広げていて、街頭なんかにもポスターがいっぱい貼られています。左翼の人が国の主権を守るために No キャンペーンを張っているのが面白いところです。EU の権限が強まるのは所得の少ない人々にとってよい結果を生まないということなんでしょう。

ファーザー・ジャックっていうのは、10 年ほど前に大人気だった「ファーザー・テッド (Father Ted)」っていうシチュエーション・コメディー番組の脇役です。牧師のくせにいつも酔っ払っていて、椅子の上で眠っていて、ときどき起きては意味のないことばを叫ぶという役柄です。Tell 'Em to Feck Off! Vote No! っていうのはいかにも彼が言いそうな言葉です。

これは T シャツなんですけど、小さな演劇関係専門の本屋さんで見つけました。この本屋さんは左翼系らしいので (貼ってあるポスターなんかから判断して)、たぶん真剣に No に投票するように呼び掛けていると思うんですけど、ファーザー・ジャックにそう言われると、Yes に投票するのが常識的な判断のように思えてくるので、逆効果なんじゃないかと。

新聞の世論調査では今回は YES が優勢のようです。今回も NO だと EU にとっては結構きついこととなります。