エニスコーシーに行った帰りに近くのファーンズ (Ferns) という街にも寄ってきました。
ファーンズは今でこそ人口1300人ほどの小さな町ですが、かつてはレンスター王国の首都であり、当時としてはかなり大きな都市だったそうです。
ファーンズに集落ができたのは6世紀。ファーンズ司教だったクロンモアの聖モーグのための修道院ができたのが598年。その後、レンスター王国の首都となって発展するのですが、大火事によって大部分が焼失。この火事さえなければファーンズは今でもアイルランド有数の大都市だったのではないかという説もあります。
ここにはファーンズ・キャッスルという廃墟があり、ビジターセンターも併設されています。このお城は1200年頃にウィリアム・マーシャル (初代ペンブルック伯) によって建てられたものです。その後、所有者が何度も変わったあと、1649年にクロムウェルの軍勢によって破壊されたそうです。
お城のガイドツアーもあるのですが、私は最後の回に10分遅れて参加できませんでした。ガイドツアーに参加するとお城の上まで登ることができます。また、このお城は夏の間しか開いていないようです。今年は9月18日まで。たぶんビジター・センターだけが閉まるんだと思いますが。ビジターセンターには、キリスト教伝来前からのファーンズの歴史を描いた地元の方製作のタペストリーも展示されています。
こちらは聖エイダン司教座聖堂。ハイクロスも見えますね。ファーンズにはアイルランドに30弱しかないカトリックの司教座 (Bishop of Ferns) がいまでもあります。
アイルランドはボクシングがさかんで、ボクシング・クラブをよくみかけます。
いまはおそらく廃業してしまったニューズ・エージェントとレストラン。
使用中止になった壁埋め込み式の郵便ポスト。Out of Service と書かれた蓋で投函口が塞がれています。
グラフィティを3つ。
それからカモリン (Camolin) という街にも立ち寄ったので写真を2枚。まず、メルセデス・ベンツの門。
こちらは昔の電話ボックスを本の交換の場として活用しています。要らなくなった本を持ってきて寄付し、おもしろそうな本を持ち帰る、みたいな感じだと思います。