たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

エニスコーシー・キャッスル

土曜日にウェックスフォード県第二の街であるエニスコーシー (Enniscorthy) に行ってきました。車で2時間弱。エニスコーシーは映画『Brooklyn』の舞台となり、ロケも行われた場所です。

 

12時ごろに着いたのでコットン・ツリー・カフェというところでシーフード・チャウダーを食べます。

 

 

その後、エニスコーシー最大の観光アトラクションであるエニスコーシー・キャッスルを見学します。

 

 

このお城は1190年代にノルマン人のプレンダーガスト (Prendergast) 家によって建設されました。その後は歴史の荒波にもまれて持ち主や居住者は次々と変わっていきます。1370年代にはレンスター王のアート・マクマラ・キャヴァナーがここは先祖の土地だとしてこの城を奪います。マクマラ・キャヴァナー家は1536年にイギリス軍に降伏。その後はイギリスから送られてきた統治者の住居となったり、クロムウェル軍の兵士の住処になったり、1798年の反乱の捕虜を閉じ込める場所になったりしたようです。

 

この城の最後の住人のなったのはローチ家の人々。麦芽製造業で財をなした同家は1903年から1951年までこの城で暮らしていました。その後はウェックスフォード県の博物館となって現在に至ります。

 

現在のお城の中は地上の3つの階が博物館となっており地下のダンジョンも見学できます。ダンジョンの壁には剣を持った兵士の絵が刻まれています。こういう絵が残っているの中世のお城はめずらしいですね。絵が刻まれたのは16世紀の終わりごろではないかと推定されているようですが。

 

 

博物館の方は1階がノルマン時代およびマクマラ・キャヴァナーの時代の暮らしについて。2階がエニスコーシーの産業とこの城の最後の居住者となったローチ家の居間の再現など。3階はエニスコーシー付近で生まれた女性建築家/デザイナーのエイリーン・グレイ (1878 - 1976) にまつわる展示とウェックスフォードのスポーツに関する展示です。

 

ノルマン時代・マクマラ・キャバナー時代の展示

 

ノルマン時代・マクマラ・キャバナー時代の展示

ローチ家の居間

歯医者の広告

ビールの広告

エイリーン・グレイの展示

スポーツ関係の展示

ルール27というのはGAAの規則の1つで通称「The Ban」。1905年から1971年まで有効でした。GAA (ゲーリック・フットボールハーリングなどの統括団体であるゲーリック体育協会) の会員は、外国のスポーツ、すなわちラグビーやサッカーやホッケーなどをプレイしてもいけないし観戦してもいけないというルールです。このボードの向こう側にはラグビーやサッカーなどのパネルが展示されているという趣向です。

入場料は10ユーロでした。

 

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