週末恒例となりました日帰りドライブ、今週はマリンガー (Mullingar) に行ってきました。マリンガーはウェストミース(Westmeath)県の県都で人口は2万人ちょっと。マリンガーのアクセントは「ガー」のところにあります。またWestmeathはウェストミーズと発音することもあります。ダブリンから車で1時間ほどです。
マリンガーに来たことは一回だけあって、1996年のこと。ケイリー (アイルランド音楽) のギグを観に行きました。ミドルスクールかなんかの風情のある古い講堂でした。
マリンガーの街に近づくにつれて2本の特徴的な塔が見えてきます。カトリック教会ですね。名称は Cathedral of Christ the King で日本語にすると「王であるキリスト司教座教会」かな。
マリンガーは商業の街という印象です。個人経営のお店が元気にいっぱい営業しています。理容・美容店と薬局と靴屋さんがいっぱい。理容・美容店と薬局が多いのはどこもそうですが、靴屋さんが多いのは謎です。
マリンガーは2人の著名なミュージシャンを世に送り出しています。まず元 One Direction のナイル・ホーラン。街なかに壁画も描かれています。
もう1人は1960年代から40年以上にわたって活躍したジョー・ドーラン (1939 - 2007) です。元々はショーバンドのシンガーとしてキャリアを始めたのですが、1990年代の後半に最近のロックバンドの曲をカバーして、それがなかなかよくてヒットしたんですよね。カバーしたのはブラーの『ザ・ユニヴァーサル』とかREMの『エヴリバディ・ハーツ』とかです。当時、ドーランは50代後半なんですけど、このくらいの年齢になってこうした歌を歌うと、人生に対する諦観みたいなものが加わって、その歌詞の意味がまったく違って聞こえてきますね。あと、ショーバンドというのはディスコ巡りをしていたバンドでヒット曲のカバーやダンス・ナンバーを演奏していました。当時、アイルランドにはいっぱいありました。
街のまん中にはドーランの銅像が建っていますし、彼の年表も貼りだしてありました。年表はあまりメンテされてないようですが。
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というわけで、ドーランはナイル・ホーランと比べれば国際的な知名度ははるかに低いですけど、私にとっては親しみ深いシンガーです。
今回もノープランで来たんですけど、街なかのツーリスト向け看板でマリンガー近郊の観光地が紹介されていたので、それに従って、ベルヴェディア・ハウス、タリーナリー・キャッスル、フォー・アビーを回ってきました。次回からのブログ記事で紹介します。
マリンガーの街角の壁埋め込み式郵便ポスト。