たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

Argos がアイルランドから撤退

アーゴス (Argos) がアイルランドから撤退するそうです。Argos はイギリスの会社ですが、1990年代の半ばにアイルランドに進出してきました。ダブリンのジャービス・ショッピング・センターに店を出したんですね。

 

Argos の特徴は店舗内でのカタログ・ショッピングということです。ショッピング・センターの中とかに店舗を構えてはいるのですが、商品はほとんど陳列されていないのです。カタログで買いたい商品を選び、カウンターみたいなところで注文すると (最近いったことがないのでわかりませんが、タブレットみたいなので注文するようになっているのかもしれません)、バックヤードからベルトコンベアに乗って商品が運ばれてくるという仕組みです。

 

私も何回か Argos で買い物をしたことがあります。本棚とかを買った記憶があります。最後に利用したのはたぶん20年も前になると思います。

 

アイルランドにいわゆるフラットパックを持ちこんだのは Argos だったそうです。家具をフラットな板状にパッキングして販売しているのでフラットパックというのですね。消費者はそれを家に持ち帰って自分で組み立てます。今は Ikeaの専売特許みたいになってますが。

 

アイルランドには現在34の店舗があるのですが、5月から6月にかけて全店舗が営業を終了します。580人が職を失うことになります。

 

Argos の売り上げが落ちた原因は、Ikea とインターネットです。ダブリンに Ikea ができたのは2009年。Ikeaの方がネームバリューもあるし、商品を見て触ることもできますし、また店から駐車場までトロリーで運ぶこともできます。Argosはトロリーがないので自力で運ぶしかないのですよ。

 

また、商品を見て触ることができないなら、自分で持って帰らないといけない Argos で買うよりも、自宅まで配達してくれるオンライン・ショッピングの方が便利なわけです。

 

本国イギリスの方では親会社であるセンズベリーズというスーパーマーケットの存在が、Argos の業績にいい影響を与えているようです。イギリスでは1000か所を超える場所で Argos の商品を買えるそうなんですが、そのうち422の実店舗がセンズベリーズの店舗内にあり、センズベリーズの他の400店舗でもクリック・アンド・コレクトで注文した商品を受け取ることができます。

 

去年の暮れに公開された会計報告では、売り上げは20%落ち込み、税引き前の赤字は4倍に膨らんだそうです。アイルランドにはセンズベリーズはないので、アイルランドの事業回復に投資するよりも、ほかのところに投資した方がいいと判断されたようです。北アイルランドの店舗は今回の決定に影響は受けません。

 

 

www.irishtimes.com

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