ロンリー・プラネットという旅行ガイドを出版している会社がありますが、そこが選ぶ「来年訪れたい都市」ランキングでダブリンが第7位になりました。
同社によりますと、ダブリンは「ヨーロッパで最も気さくでフレンドリーな都市の1つ」だそうです。
「倫理的なツーリズムへのアプローチ、個性あふれる独立系のお店で賑わうショッピング・シーン、新たなコミュニティ意識を作り出す中心部の歩行者天国化の計画」がランキング入りの理由だそうです。
「倫理的なツーリズム」っていうのはパワー・ワードですね。ロンリー・プラネットは今回のランキングを決めるに際して、「最高の持続可能な旅行体験」に重きを置いたそうです。「持続可能な旅行体験」です。
ツーリズム・アイルランドのナイル・ギボンズ最高責任者はもちろん歓迎ムードで、「ダブリンが7位に選ばれたことは素晴らしいニュース。ダブリンとアイルランドを来年の旅行先として検討する人が増えるだろう」としています。
ツーリズム・アイルランドというのは1998年のベルファスト合意に基づいて作られた組織。北と南で一緒に協力してできる分野として6つぐらいあがったのですが、その中の1つが観光。ツーリズム・アイルランドはアイルランド島全体を海外にプロモートする組織です。アイルランド政府観光庁 (Fáilte Ireland、旧 Bord Fáilte) とはちがいます。
今回のランキングでは、訪れたい国トップ10、訪れたい地域トップ10、訪れたい都市トップ10がそれぞれ選ばれています。
この3つのランキングの中で唯一日本から選ばれたのは四国。訪れたい地域ランキングの第6位です。
訪れたい国で一位に輝いたのはクック諸島。南太平洋での環境イニシアチブを推進するための核心的な戦略が評価されたそうです。訪れたい地域の1位はアイスランドの西部フィヨルド。最も手付かずの地域の1つで、人々は素晴らしい自然を守り、プロモートするために力を合わせているからだそうです。訪れたい都市の第1位はニュージーランドのオークランド。地元の創造性にスポットライトを当てた文化面の発展が理由です。
3つのランキングは以下のとおり。
2022年最も訪れたい国トップ10
ネパール
マラウィ
エジプト
最も訪れたい地域トップ10
シーサンパンナ (中国)
ケントのヘリテージ・コースト (イギリス)
四国 (日本)
アタカマ砂漠 (チリ)
シーニック・リム (豪)
バンクーバー島 (カナダ)
ブルゴーニュ (フランス)
最も訪れたい都市トップ10
台北 (台湾)
フライブルク (ドイツ)
ラゴス (ナイジェリア)
ダブリン (アイルランド)
メリダ (メキシコ)
フィレンツェ (イタリア)
慶州 (韓国)