アイルランドの新規感染者数が先週末から激減しています。
1/12 20909人
1/13 18704 人
1/14 17065 人
1/15 14555 人
1/16 10753 人
1/17 6329 人
いやあ、6日で新規感染者数が3分の1以下になっています。これで今回の第五波 (アイルランドでは今回のオミクロンの波は第五波といわれています) はピークアウトしました。
昨年11月末に南アフリカでオミクロン株が見つかってから、世界中で警報が鳴り響きました。感染力が強いというのがひとつ、そして、ワクチンが効かないのではないかという恐れもありました。
実際に感染力は強かったですし、ワクチンを打っている人にも感染しました。しかし、南アフリカからのデータでは、デルタ株やそれ以前の株に比べて重症化する可能性が低いということも示されていました。
専門家は、重症化は感染爆発からしばらく遅れてやってくるからまだ油断できないとガードを緩めないようにと警告していました。しかし幸いなことに、オミクロン株で重症化する確率は実際に低いということがわかってきました。
もちろんまったく重症化しないというわけではないので注意は必要ですが、話題はいつ規制を緩和するのかというのかということに移ってきています。
連立与党の緑の党のエイモン・ライアン党首は、規制の緩和は来週の末ぐらいからになるという見通しを示しました。Nphet からの提言を検討する会議を今週金曜日に行い、来週火曜日に閣僚会議を行う予定です。
バラッカー副首相は、数か月以内に新型コロナ・ウイルスを他の呼吸器系ウイルスと同じように扱えるようになるかもしれないとしています。
バラッカー副首相は、社員にワクチンの接種状況の提示を義務付けるような規則には同意しないとしています。ただし、免疫系の弱い人のいる職場など、例外はあるかもしれないとしています。
国家免疫諮問委員会 (Niac) のドネリー教授は、4回目のワクチンを打つことの利点について検討しているとしています。現時点では、年に一度のワクチン接種が必要となるかどうかはわからないといいます。現在のワクチンは時間がたつと効果が薄れますが、効果が長続きするワクチンの開発が進んでいるそうです。
労働党のアラン・ケリー党首などは、制限は今すぐ撤廃すべきだと主張しています。1週間も待つ理由はない。飲食店などの事業主が被っている負担を考えると、ということでしょう。