昨日の金曜日、ミホール・マーティン首相から新しいコロナ対策の行動制限が導入されることが発表されました。
来週火曜日から少なくとも 1 月 9 日まで、飲食店をグループで利用する際は 1 組最大 6 人まで。複数のテーブルを予約して 6 人の制限を回避することはできません。ナイトクラブは営業不可。屋内のイベントはキャパの半分までしか客を入れることはできません。家に集まる場合は 3 家族まで。今年もまたクリスマスに大勢で集まることが難しくなりました。また、ジムやホテルのバー/レストランでもワクチン・パスポートの提示が必要となります。
制限を導入する理由は 2 つあるようで、1つはもちろんオミクロン株の出現。アイルランドでも既に 1 人感染者が見つかっています。もう 1 つはクリスマス・シーズンに人の交流が増えるということ。国家公衆衛生緊急チーム (Nphet) の提言によりますと、オミクロン株がどれくらい強力な感染力があるかを現時点では明言できないとしながらも、このままでは正月明けには 6000 から 15000 の感染者がでると警告しています。
政府と Nphet の間でちょっともめたみたいなんですね。というのも、Nphet の医療専門家が政府を通さずにメディアに出て、いろいろと発言したようなのです。政府の方としては、そういうことをされるとパンデミックについての国民とのコミュニケーションに支障が出るので困るということです。
基本的に Nphet は制限を導入したい、政府は経済的なことも考慮して制限はなるべくかけたくない。その辺のせめぎ合いがあったのかなと思います。Nphet が自分たちの意見を通すために戦略としてメディアに出たのかどうかはわかりませんが。今後は政府をとおしてのみパンデミックについては国民とコミュニケーションするということに決定したようです。
影響を受ける業種については、パンデミック失業給付を再び申請できるようになります。またレストランや劇場など特定の業種では Covid 制限支援スキームが導入されます。これは完全に休業していなくても申し込めます。
また、今日 (土曜日) 以降に空路でアイルランドに入国する人は、到着の 48 時間以内に医療専門家による抗原検査を受け、陰性であることを示す必要があります (ワクチン接種済みの人と最近コロナから回復した人)。ワクチン接種を受けていない人は到着から 72 時間以内に PCR 検査を受ける必要があります。
最後にいちおうポジティブなニュースということで、コロナで入院している人の数は 487 人となり、ここ 4 週間ほどで最も少ない数となりました。
いま、60歳以上の人と医療関係者にブースター・ワクチンが提供されているのですが、土曜の朝、シティウェストの接種会場では 1 時間待ちだったそうです。対象者は全国にある接種会場に予約なしで訪れて接種を受けることができるそうです。アイルランドでは現在、913670人がブースター・ワクチン接種済みです。
