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ロイヤル・ダブリン・ゴルフ・クラブが女性にも門戸を開く

 

 

ロイヤル・ダブリン・ゴルフ・クラブが 136 年の歴史で初めて「ジェンダー平等」の方針をその規約に採用しました。これにより、事実上、女性も会員となることができるようになりました。(もちろん女性もゲストとしてはプレイできます)

 

www.irishtimes.com

 

1885年に設立されたこのゴルフ・クラブは、女性会員を明示的に禁止したことはないものの、これまで実際に女性が会員になったことはなかったとのこと。長い間、会員になりたいと申請した人はいなかったようだ、とアイリッシュ・タイムズには書いてあります。

 

アイルランドのゴルフの統括団体であるゴルフ・アイルランドは、ジェンダー平等を基本方針としているのですが、ロイヤル・ダブリンもこの方針を採用することになりました。特別総会で大多数の賛成 (約 90%) で動議が通ったそうです。

 

今年はポートマーノック・ゴルフ・クラブも会員を男性だけに限るという規約を変更して女性会員も認めることにしました。83.4% が変更に賛成したそうです。ポートマーノックも127年の歴史を持つ名門クラブです。

 

女性にも門戸を開くことで、R&A (ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース) が主催する大会 (全英オープンなど) をホストすることも可能になります。

 

今回の規約変更は、ジェンダー平等を実現するというゴルフ界における近年の国際的な動きを反映したものと考えられます。

 

米国のオーガスタ・ナショナル (US マスターズの開催コース) が 2012 年にジェンダー平等を採用しましたが、R&Aが男性のみの方針を捨てたのは 2014 年のこと。男性会員しか認めないゴルフ・クラブを全英オープンの開催地にしないことにR&A が決めたことで、ロイヤル・トルーン、ミュアフィールド、ロイヤル・セント・ジョージズも男性のみの方針を捨てました。

 

オーガスタでは、少しずつ女性会員も入れていくという形で、コンドリーザ・ライスと出資者のダーラ・ムーアを最初の女性会員として迎えました。ロイヤル・ダブリンがいつどのような形で最初の女性会員を認めるかはまだわかりません。ポートマーノックも実際にはまだ女性の会員は誕生していないようです。

 

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ここから先は噂話として聞いただけなのでそのようなものとして聞いてほしいのですが、10年以上前に在アイルランド日本大使が女性だったことがあります。その方がロイヤル・ダブリンに会員になりたいとレターを送ったことがあるそうです。もちろん、大使をされるほどの方ですから、ロイヤル・ダブリンには規約としては女性会員を禁じる条項がないことも調べていて、女性として男性オンリーの方針に異議申し立てする意図もあってしれっと揺さぶりをかけたのではないかと想像しています。

 

クラブの方は大使からの申し込みということでそうとう頭を悩ませたようですが、いつでも来ていただければメンバーがお供して一緒にコースを回らせていただきますという丁寧な返事を送って来たそうです。つまり、会員になることはやんわりお断りされたということですが、クラブをそうとうあたふたさせることができたのではないでしょうか。もう一度言いますが、これはあくまで私の聞いた噂ですので、真偽のほどはわかりません。

 

 

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