もう1か月も前の話になりますが、東京五輪・パラリンピックの金メダリストの地元にある郵便ポストの1つを金色に塗り替えるというプロジェクトが内閣官房と日本郵便から発表されました(6/28)
こういう企画がいつから始まったのかわかりませんが、2012年のロンドン五輪・パラリンピックでもイギリスのロイヤル・メールによって同様のことが行われました。
この話は以前にも書いたんだけど、私はもの好きなので北アイルランドまで金色に塗り替えられた郵便ポストを見に行ったんですよ。
これはシーフォード (Seaforde) という小さな村にある郵便ポストで、パラリンピックの水泳で金メダルを獲ったベサニー・ファースさんを記念して金色に塗られたものです。
イギリスのプロジェクトについては実はちょっとしたすったもんだがありました。実は北アイルランド出身で金メダルを取った 3 人は全員がアイルランドの代表として大会に参加していたのです。ロイヤル・メールは最初、イギリス・チームの選手しか対象としないと言っていたのですが、最終的には抗議というか請願の声を受け入れたわけです。
北アイルランド生まれの人は普通にアイルランド国籍取れますから。ゴルフのローリー・マキロイ選手も体操のあん馬で7位になったリース・マクレナハン選手も北の生まれでアイルランド代表です。
さて、今回ボートの男子軽量級ダブルスカルでフィンタン・マッカーシー選手とポール・オドノバン選手が金メダルを取りました。アン・ポストではこれを記念して彼らの出身地であるウェスト・コークのスキバリーン (Skibbereen) に金色のポストを立てるそうです。
Ready to go in Skibbereen for the homecoming 🚣🚣🇮🇪👏 pic.twitter.com/JGDPwTeiR6
— An Post (@Postvox) 2021年7月31日
余談ですけど、スキバリーンには150年以上前の古い郵便ポストが (たぶん) 今でも使われています。郵便制度ができた19世紀半ば過ぎに作られたペンフォールド型という六角柱の郵便ポストなんですが、アイルランド共和国でも現役で使われているのは、ブレイ、ニューロス、そしてスキバリーンの3か所だと言われています。ブレイとニューロスのは見てきたんですが、スキバリーンは行きたい行きたいと思いつつまだ行ってないんですよ。ダブリンからすごく遠いので。今回の金色のポストで置き換えられてしまうのではないことを祈ります。
2021/8/13追記
その後、女子ボクシングでケリー・ハリントン選手が金メダルを獲得し、ダブリンのサマーヒルにも金色のポストができました。