この前の土曜日にブレイ (Bray) に行きました。ブレイはダブリンの少し南にある海辺の町です。久しぶりに車でダブリンの外に出ました。
ブレイに行ったメインの理由は、郵便ポストの動画を撮りに行ったのです。ブレイの近くに19世紀に作られた六角柱の形をしたポストがあるのです。今、アイルランドの郵便ポストに関する動画を作ろうと思っていて、その素材を取りに行ったのですね。
日曜もサンディコーヴなどに撮影に行ったのですが (フォーティ―・フットのあたりにアイルランド自由国時代の刻印のある珍しいポストがあります)、動画は取り出すとキリがありませんね。ああ、やっぱり三脚持ってきた方がよかったな、とか、もう少し早い時間に来ていれば日蔭にならずに済んだのにな、とか思ってしまいます。
あと、実際に撮影してみないと、良い絵が撮れるかどうかわかりませんね。フィッツウイリアムス・ストリートで少しあおり気味のアングルで撮影したところ、ジョージアンの建物を背景にして思いがけず良い絵が撮れました。
ブレイの話に戻りますが、駅の近くのニューズエージェントに絵葉書が売っていたので買いました。地方に行ったときに何かお金を落としたいと思うのですが、そういうときに絵葉書は便利です。
大手のカード会社が出している絵葉書ももちろんいいのですが、地元のデザイナーや印刷会社が出しているカードもいいです。
大手のカード会社はノウハウを知り尽くしていますので、「観光客の皆さんはこういうのお好きなんでしょう?」というデザインのカードをあざとさを微塵も感じさせずに出しているわけですが、地元のアルチザンな会社はもう少し個性豊かなんですね。映画でいうとハリウッド映画とアート・フィルムの違いみたいなものでしょうか。
ブレイで買った絵葉書の中にも、Bray Print という地元の印刷会社が作ったものがありました。それがこちら。
左上はウィックローの名山シュガーローフをバックに藁ロールが転がっています。俳句が詠めそうな1枚。右上はどこかわかりません。左下は夜のブレイ・ビーチ。右下は道しるべ。宛名を書く面に印刷されていた会社の Web サイトにアクセスしようとしたら、もう存在しませんでした。既に廃業したみたいです。
ニューズエージェントで買ったとき、お店の人が数えて23枚ですね、というので、いえ24枚ですよ、と正直に答えて、いいことしたなあと清々しい気持ちで家に帰ってきてもう一度数えたら25枚ありました。