アイルランドのお店の面構え(つらがまえ)といいますか、お店の正面のデザインは、とてもユニークで風情があります。
昔の絵葉書とグーグル・マップで、街並みやお店の様子の過去と現在を比べるという記事を以前投稿しました。
上の記事で取り上げたもの以外にも、大手のポストカード会社がお店を正面から写した写真を使って絵葉書を販売しています。
私もたまに、そそられるお店を見つけると写真を撮ったりします。下の写真は、Gardiner’s Row, Dublin 1 にある、マクナリーズ・ニューズエージェントです。
4、5年前になりますが、クリスマス・マーケットで、額縁に入ったお店の写真を2つほど購入したことがあります。あまりにかっこよかったので、我慢できなかったのと、私の家の近所のお店だったから親近感が湧いたのです。
それがこちら。
1枚目。
これは Queen’s Street, Dublin 7 にある JA Buckley (JA バックリー) というお店。このお店はこの写真が撮影された時点ですでにクローズしていたと思います。何を売っていたお店だかはわかりません。
現在の Buckley の姿はこちら。
かなり痛めつけられていますね。左下にゴミ袋があるところだけはかわりません。
それから2枚目。Meath Street, Dublin 8 にあった Dunne’s (ダンズ)というお肉屋さん。
現在のグーグル・マップには、模様替えして次のような姿で写っています。これはたぶん2019年。左上に For Sale の不動産屋の広告が出ていますね。
そして現在はこうなっています。
きれいに改装されていますね。Dunne’s が入っていたのは写真の右側2/3のところ。現在はまだ何のお店も入っていません。
額縁に入った写真を撮影したのはトレバー・フィネガンさんという写真家。Our Type というプロジェクトを立ち上げて、消えゆくレトロなショップフロントを記録に残そうとしているようです。
絵葉書も販売していて、私はスティーブンス・グリーン・ショッピング・センターの近くにあるデザイン・グッズ・ショップでたまたま見つけて、何枚か購入しました。
ダブリンにもまだ一部残ってますけど、ドライブで田舎の町を通るときなんかは、こうした古いお店の様子を眺めるのは楽しみです。チェーン店だらけになるのはがっかりしますね。