昨日の金曜の夜、ナイトクラブの営業が再開しました。2020年3月以来です (試験的に営業したごく少数の店は除く)。
営業再開にあたってどのような規則が適用されるかの詳細は、木曜に発表されたようです。
最終的には、ナイトクラブは100%のキャパシティで営業できるようになりました。つまり、ソーシャル・ディスタンシングは基本的になしでいいのですが、バーで注文するときだけは距離をとって並ぶみたいです。
パブの方も通常の営業時間に戻り、カウンター・サービスも再開されました。つまり、お客さんはカウンターまでいってバーマンにお酒を注文できます。注文したものを受け取ったらテーブルに戻って飲まなければいけません。これまではスタッフがテーブルまで聞きにくるシステムだったんですね。
ナイトクラブはソーシャル・ディスタンシングが要求されなくて、パブやレストランでは要求されるのは、「ナイトクラブはリスクの少ない若い客層だから」という理由付けのようです。
また、音楽ライブ・イベントは席につく客のほかに1500人までの立ち見客を入れてもいいことになりました。したがって、ダブリンの3アリーナのような大コンサート会場を除き、ほとんどの会場はフルのキャパシティで営業できることとなります。
ただ、昨日の午後、開業時間の数時間前になってひとつ大きな問題が持ち上がりました。来週から、ナイトクラブとコンサート/ライブ・イベントの客はすべて事前にチケットを購入しなければならないと政府が言い出したのです。
このニュースは業界の人に驚きと嘲りをもって迎えられました。そんなのできっこないと。ある人は「ファーザー・テッドみたいな話だな」と言っています。ファーザー・テッドは1990年代に放映された不条理コメディー・ドラマ・シリーズ。また、「このプランを実行することは不可能。アイルランドの社交の本質と矛盾している。彼ら(政府)はレイト・ナイト・エコノミーについて何も知らないのではないか」と言っています。
政府の方は、「いやいや簡単にできますよ」と言っています。デジタルCovidパスを導入したときにも強い反対があったが、うまくいったじゃないかと。
来週からのナイトクラブの営業について、Q&A形式の記事も出ていたので、こちらも訳しておきます。
Q ナイトクラブに行くにはチケットを予約しないといけないのか?
A 来週からそうなる。金曜(昨日)の夜になって急に出てきたこのプランでは、来週から全てのイベントとナイトクラブはすべてチケット制となる。チケットは事前に割り当てられなけれなならない。「事前」というのがどのくらいなのかはっきりとはまだわからないが、24時間から72時間前ということになりそう。コンタクト・トレーシングのためにすべてのナイトクラブとイベント会場で必要になると政府は言っている。
Q チケットが必須になるという規定を業界はどうみている?
A 評判はよくない。業界団体はこのプランを「破滅的 (disastrous)」「まったく実行不可能 (Totally unworkable)」と言っている。このプランをどう実行するかについても混乱が予想される。
Q 今回緩和された規制は?
A ナイトクラブとイベント会場はほぼフルのキャパシティで営業できるようになる。ライブ会場では1500人まで立ち見客を入れることができる。
Q ナイトクラブやライブ・イベントに入場するにはワクチン接種済みであることが必要?
A 屋内での飲食やイベントにはデジタルCovidパスが必要。