11月11日にダブリンのAvivaスタジアムでW杯予選のポルトガル戦が開かれます。それで、昨日チケットが発売されたんですが、当然のことながら即座に完売。Man U に戻ってきたロナウドも来ますからね。そして、その日のうちにチケット転売サイトで高値で出品されています。
元々のチケットの値段は15ユーロから120ユーロ。それが上記の記事では、Viagogo という転売サイトでは最低価格のもので238ユーロ。別の転売サイトでは377ユーロで売っていたようです。
いま私も Viagogo のサイトに行ってみたところ、188ユーロから327ユーロで売られていました。
実は今年の7月にチケット販売法というイベント・チケットの高値転売を抑制する法律ができているのです。額面以下の値段で転売することは問題ありません。
この法律はすべてのイベントに適用されるというわけではなくて、会場の運営者がが会場または特定のイベントがこの法律でカバーされるように申請を出さなければなりません。
申請が出ていない場合でも、通産大臣 (現在は副首相も務めるレオ・ヴァラッカー) が運営者に連絡して法律を適用することができます。今回は運営者も申請しなかったし、ヴァラッカーの方から連絡もしていなかったようです。
申請は政府の Webサイトから無料でできます。
Viagogo というのは2006年にロンドンで設立された会社ですね。もちろんチケットの値段は Viagogo が定めているわけではなくて、ユーザーが決めたものです。同社によれば、「需要によって値段が額面より高いことも低いこともあるというのはユーザーに明確に示してある」としています。「額面どおりでの転売はアイルランドではまったく禁止されていないし、額面より高い値段での転売は指定のイベント/会場に対してのみ非合法である」
ヴァラッカー副首相とトロイ副大臣は、Avivaスタジアムの運営者とミーティングを開いて今後の申し込みをどうするか話し合うように通産省の役人に指示したそうです。
チケットに限らず、日本でも買い占め・転売はいろいろと問題になっています。チケットの場合は主催者が定価で売らずに入札方式で売った方がいいんじゃないかという議論もあるようです (実際、アメリカではそうしているところもあるみたいです)。
2021年10月28日追記:
アイルランド・サッカー協会が申請をだしたようです。ただし、すでに販売済みのイベントには適用されないので、対ポルトガル戦の高値転売は合法です。