アイルランドの野外音楽イベントであるエレクトリック・ピクニックはコロナのせいで2年続けてキャンセルになったわけですけれど、とりあえず去年の分については保険金が下りたというニュース。
エレクトリック・ピクニックの主催者はフェスティバル・リパブリック社というイギリスの会社なんですけど、これはもともとはミーン・フィドラーズというアイルランド人が創設した会社。現在は、アメリカのライブ・ネイションという会社とアイルランドのMCDという会社が株主です。
フェスティバル・リパブリック社はエレクトリック・ピクニック以外にも、イギリスのリーズでの大規模野外コンサートなど、いくつかのコンサートを主催しています。
先ごろ、フェスティバル・リパブリック社の去年分の税務申告が公開されたので、保険金が下りていることがわかったということです。
2020年のコロナ関連の保険金として1327万ポンドユーロ (約20億円) を受け取ったようです。同社の売り上げは前年比で98.7%減って732,862 ポンド (約1200万円)。まあ、これは仕方ないですね。収入としては、イギリス政府からコロナ雇用維持スキームの補助金として738,862ユーロを受け取っています。保険金と合わせて「その他の営業収益」が1400万ポンドとなります。それで、税引き前の利益が832万ポンド。これはなんと前年より16%アップだそうです。
コンサートの規制はまだ完全に解除されたわけではありませんが、経営者によりますと今年7月19日から9月19日までの間で、160万人が英国のフェスティバルを訪れたそうです。観客に陽性者や入院者が多数でるというようなことはなかったとのこと。
保険金は今年のキャンセル分については出ないそうです。保険屋さんがパンデミックによるキャンセルの保険を受けてくれなくなったからだそうです。