たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

二言語標識とアーメン・ブレイク

 

ご存じのようにアイルランド公用語アイルランド語と英語の2つです。まあだいたい英語で用は済むのですが、公的な標識などには 2 つの言語が併記されています。

 

ダブリンにあるそうした標識を101枚集めて動画にしました。道路標識は日常的によく見ますけど、ほかにもいろいろあります。

 

www.youtube.com

 

海辺に行きますと、麻薬密輸への警戒を呼び掛ける標識やカモメに餌をやらやいように呼びかける標識がありますし、犬のフンの後始末を読みかける標識、花を摘まないように呼びかける標識があります。

 

おもしろいのは、Japanese knotweed を刈らないように呼びかける標識。Japanese knotweed はイタドリという植物です。シーボルトによって観賞用にヨーロッパに持ち込まれた植物なのですが、繁殖力が旺盛なことから、在来種の植生を脅かすうえ、コンクリートアスファルトを突き破るなどの被害が出ているからです。刈ってしまうと、そのときに散らばったかけらのそれぞれから新しい個体ができて逆に繁殖してしまうので、切らずに通報してください、ということのようです。

 

 

それで、BGM をどうしようかと思って、フリーBGMのサイトで「パンク」で探すと青春万歳人生応援ビートロックみたいなのばっかりでてきますね。もっと殺伐とした感じのがほしかったのですが。

 

そこで「ブレイクコア」で検索すると、いいのがありました。雨部冷キザミさんという人の曲。エモ系ブレイクコアということで殺伐とはしていませんが。雨部冷さんの曲の中で二番目に気に入ったやつを今回は使いました。一番気に入ったのは次回にとっておきます。

 

雨部冷は「あめぶれ」と読んでアーメン・ブレイクのことなのでしょう。アーメン・ブレイクとは、1969年にザ・ウインストンズというソウル・バンドがリリースした「アーメン、ブラザー」という曲に含まれる4小説のドラム・ソロ (ドラム・ブレーク) のことだそうです。ヒップホップなどの曲で何千回もサンプリングして使われているそうです。また1つ賢くなりました。

 

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ケルズの街に行ってきました

 

 

ミース県のケルズに行ってきました。ケルズの書で有名な街です。昔は北に向かう街道沿いにあったので通り過ぎることはありましたが、ある程度時間をかけて見て回るのは初めて。2010年ごろにバイパスが開通してからは、通り過ぎることもなくなっていました。

 

ケルズの書について改めて調べてみましたが、ケルズの書ができたのは西暦800年ごろ。書はケルズにおいて完成されましたが、制作にあたってはイギリスやアイルランドの他のコルンバ修道院からの貢献もあったようです (諸説あり)。コルンバさんはアイルランド出身の6世紀の修道僧で、スコットランドイングランド北部でのキリスト教布教に大きな役割を果たした聖人です。

 

ケルズ修道院の跡地にあるラウンド・タワーがこちら。

 

 

それから、ハイ・クロスもいくつかあります。

 



今回、ケルズに行ったのは、ビア・マットをオンラインで購入したので、それを引き取りに行ったのです。アイルランドのビア・マットを500枚くらい集めて動画にしようと思っています。いま、450枚ぐらいは目途が立ちました。写真のビア・マット、まとめて20ユーロです。パブを経営するおじさんが売ってくれました。だいたい70年代のもののようです。

 

 

私がいろんな街に出かけたときに撮る題材がいくつかあるのですが、ケルズにもありました。

 

まず、ストリート・クロック。ラウンド・タワーというパブのもの

 

 

犬のフンの後始末をしましょうと呼びかける標識。この手の標識はユーモラスなものがよくあります。

 

 

しかし、歩道にペンキで書いてあるのは初めてみました。

 

 

 

道端の給油機。ガソリンスタンドというより燃料店という雰囲気。いなかにいくとたまに見かけます。特に農作業で使う軽油用の給油機が多いですね。

 

 

こちらは、Emo というチェーンの屋根があるので純粋なストリート給油機とは呼び難いですが、油を入れるために車を止める場所が公道なので、半ストリート給油機ぐらいでしょうか。

 

 

あと、小さな土産物店で古い絵葉書を買うのも楽しいです。

 

 

モーリン・オハラの胸像がありました。オハラのお父さんがこの街の出身だそうです。

 

 

最後はエドワード7世時代の壁埋め込み式郵便ポスト。

 

 

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ダブリンのストリート・ステッカー

 

ダブリンの街なかを歩いておりますと、標識や信号機のポールなどにステッカーがペタペタ貼ってあります。厳密にいえば公序良俗に反する行為ということなんでしょうが、そんなことはお構いなしで、ほんとにたくさんのステッカーが貼ってあります。

 

そういうステッカーの写真をいっぱい撮って、2本の動画にしました。それぞれ 321 枚のステッカーが含まれています。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

種類別でいうと、サッカー関係のステッカーは多かったです。ダブリンのサッカー・チーム (ボヘミアンズ、セント・パトリックス、シェルボーン、シャムロック・ローヴァーズなど) もあれば、外国のチームのもあります。外国のチームのではドイツのステッカーが多かったです。各チームのサポがダブリンに観光旅行に来て、ついでにステッカーを貼っていく、みたいな感じでしょうか。ドイツはそういう文化が盛んなのかもしれません。

 

それから、もちろん政治的なもの、イデオロギー的なものもあります。一番よく見かけたのはトランスジェンダーの権利を主張するもの。それから、やはりアイルランド民族主義的なものもいくつかありました。

 

でも、圧倒的に多いのは、なんのものかははっきりよくわからないステッカーです。面白い絵柄が描かれているのでそれはそれで楽しいのですが、貼っている方も貼る行為が純粋に楽しくてやっているんでしょうかね。よくわかりませんが。

 

ストリート・ステッカーについてネットで調べていたら、RTE のサイトに面白い記事が掲載されていました。

 

www.rte.ie

 

これは、コーク大学ビジネス・スクールのスティーヴン・オサリヴァンという教授が書いた記事で、ストリート・ステッカーについてかなり好意的です。

 

教授によれば、過去20年間で社会生活において最も急激に変化したのはコミュニケーションと表現だそうです。デバイスもどんどん変化しましたし、コミュニケーション手段も SNS の出現によって大きく変わりました。

 

教授はここでマーシャル・マクルーハンを引用します。マクルーハンは「メディアこそがメッセージである」と言ったそうです。これは意図的に逆説的な言い回しになっているそうですが、つまり電子通信技術によって人の行動が変わってきているということ。たとえば、昔のコミュニケーションは聴覚ベースでしたが、いまは通信デバイスの発達により視覚的なコミュニケーションが勢力を伸ばしています。

 

そして、こうした通信 (SNS など) というのはだいたいにおいて利益を追求する私企業により運営されています。なぜ人々はたいして考えもせずにこうした通信手段を受け入れてしまうのか。教授は、私たちの生活に大きな影響を与える通信手段についてもっとよく考えるべきだと主張しています。

 

教授はこうした電子通信手段に対抗する通信手段としてストリート・ステッカーを見ているようです。街なかで反復的に見られるありきたりな電柱、信号、橋、ごみ箱などは、政府/自治体によってコントロールされているということもできますし、一般人の表現のためのキャンバスとも見ることができるグレイな領域です。歴史を見てみれば、音楽や詩や銅像や旗や装飾など、人々はさまざまな形で公共の場で自分を表現してきました。ステッカーを貼る行為もそれの延長線上にあるものということができるそうです。

 

ダブリンのサッカーチーム、ボヘミアンズの女性サポーターのステッカー。
アイルランド語で「Bohs の女」と書かれています。Bohsはボヘミアンズの愛称です。 

 

もちろん、ステッカーを貼る行為はヴァンダリズム (器物破損) とみられることもあり、管理者や当局によって剝がされることもあります。しかし、オサリヴァン教授はステッカーを剥がす行為に疑問を呈します。ステッカーというメディアを消し去ることは、批判的思考のパワーや多様な視点の結合を制限することになるというのです。さらに、表現のコントロールが密かに強化されることにもなります。一般の人の表現は、監視され、制御され、商品化されるデジタル・メディアに閉じ込めておくべきなのでしょうか、というわけです。

 

サリヴァン教授は、人々は利益主導のデジタル技術を離れた場所でも表現することを奨励されなければならないと主張します。コントロールされたデジタル・メディアにこれ以上依存しないためにも、社会問題について表現するための物理的なスペースが確保されるべきだと主張します。

 

デジタル・メディアは監視されているにも関わらず、そこは公共の場所なのだという幻想を人々に与えます。それに対抗するためにも、ステッカーのような特殊なメディアであっても、公開の表現を受け入れるあらゆるメディアを保存する必要がある、というのがオサリヴァン教授の主張です。

 

 

 

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明日からダブリンの公共交通機関の料金が下がります

明日からダブリンのバス、ルアス、鉄道の料金が今年の年末まで20%下がります。

 

www.dublinlive.ie

 

物価が上昇しているのですが、これに対処するための政策パッケージを政府が2月に出したんですね。今回の値下げはその一環です。

 

ダブリン以外では既に先月に値下げが行われています。全国的な公共交通機関の値下げは1947年以来だとか。

 

この値下げは通勤通学に公共交通機関を使っている人にはうれしいものではないでしょうか。

 

話はかわりますが、コロナのせいで移民の人が自分の国に帰ってしまったせいか、最近は求人広告をよくみかけます。ダブリン・バスでも運転手さんを探しているようで、自社広告を掲載したバスが町を走り回っています。450人採用するそうで、1989年以来の大型採用だそうです。

 

 

キャッチコピーは「Get thanked for a living」。まあ、「ありがとう」といわれる仕事ですよ、ということです。ダブリン・バスの広報によりますと、運転手さんは1日に平均408回「ありがとう」と言われるそうです。こちらは、お客さんが降りるときに「thank you」ってよくいいますからね。

 

気になるお給料の方ですが、週四日勤務(日曜手当込み)で週給632.05ユーロ、週五日勤務(日曜手当込み)で週給859.62ユーロだそうです。

 

Dublin Bus reveals the number of times drivers get thanked per day - Dublin Live

Irish Rail is recruiting for full-time jobs in Dublin - Dublin Live

 

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ダブリン市内と通勤圏の本屋さんを101軒集めてみた

 

 

ダブリンとその近くにある本屋さんの写真を撮って、動画にまとめて Youtube にあげるという企画を今年の初めごろから進めていたんですが、やっとできあがりました。全部で 101 軒です。

 

www.youtube.com

 

ダブリン市内だけでは 101 軒ないので、郊外の本屋さんも含めることにしました。北はドロハダ、西はキルカレン、南はウィックロー・タウンまで入っています。イーソンなどのチェーン店から、独立系の個人の本屋さんまで入っています。(ただし、すべてが網羅されているわけではありません)

 

子供向けの本 (童話や学習書) を主に扱っている本屋さんもけっこうあって、私は初めて名前を聞くところもありました。

 

苦労したのは 64 番の Navan Bookshop です。名前のとおりナヴァンにあります。2階にあって、中庭に面するような形になっています。店の前までは渡り廊下のようなものでアクセスするのですが、店の前までいくと全体の写真が撮れません。下から見上げるように撮ると、看板がまったく見えなくて、なんの店かわからなくなります。

 

 

撮影するには、中庭をはさんで対面の2Fから撮るしかありません。最初にいったときはコンパクト・デジカメしかもっていかなかったので、十分にアップで撮ることができなくて断念。2回目は、別のカメラと大望遠レンズを持って行ったのですが、今度はズームが効きすぎて店の全体が入らないんですよ。そこで、意地になって中望遠レンズを新たに購入し、3回目にしてやっと撮影に成功しました。中望遠レンズはけっこう他にも使い手があるので、買ってよかったとは思っています。

 

あと、先日エディンバラに行った話を書きましたが、旅行した目的の1つは、ダブリン空港のターミナル内にあるWH スミスの本屋さんの写真を撮りたかったからです。セキュリティ・チェックを通過しないとそこまで行けないので。

 

音楽はまた元気が出る曲を使わせていただきました。

 

それでは最後に私のお気に入りの1枚。ダンレアリにあるエイモンズ・ブックショップ。お店のたたずまいもいいのですが、店の前にある緑のポストがアクセントになっているのが好きです。

 



 

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エジンバラに行きました 3/3

さて、翌日の金曜日です。

 

ホテルは朝食付きということでした。私は朝食はなくてもよかったんですが、宿泊代の安さで決めたた朝食もついていたという感じです。朝食といっても軽食ですね。バナナ、チョコ入りクロワッサン (飛行機で出てくるみたいなプラスチックの袋に入っているやつ)、シリアル・バーみたいなのが3本、小さいチーズが2つ、そしてパックのオレンジジュース。これが茶色の紙袋に入れてチェックイン時からおいてありました。

 

ホテルからシティ・センターに歩くまでの途中にあった、Platform 41 というカフェでカプチーノをテイクアウトします。

 

スコットランド国立美術館に行こうと思っていたのですが、10時開館なので、それまで時間をつぶさないといけません。ベンチに座ってコーヒー飲みながら本を読んでいたのですが、それでも時間が潰れないので、結局コスタに行ってオレンジ・ジュースも飲みました。

 

さて、10時になったので国立美術館へ。入場無料。規模としてはそんなに大きくありませんが、それでも見ごたえのある作品がいくつかありました。

 

印象に残ったのは、まず「スケートをする牧師」と題された作品。スコットランド肖像画家であるヘンリー・レイバーンが1790年代に描いたとされています。

 



この時代の絵としては題材がユニークですし、とぼけた味がたいへんいいです。

 

もう1枚はチャールズ1世の処刑の絵。作者がわからない大きな絵です。中学だか高校の歴史で習った、清教徒革命のことを思い出させられました。チャールズ1世の処刑によって清教徒革命が終わり、イギリスは共和制となりましたが、1660年の王政復古を経て1689年の名誉革命につながるわけです。このあたりはプロテスタントカトリックの争いという側面もありますから、アイルランドも無関係ではありません。

 

 

その後、セント・ジェームズ・クォーターというショッピング・モールにある Maki & Ramen という和食屋で昼食。豚骨ラーメンを食べましたが、おいしかったですよ。日本のに比べると少しあっさり系でしたが。13ポンドぐらいだったかな。

 

 

それから、スコットランド国立ポートレート美術館へ。こちらも無料です。今年、スコットランド国勢調査があるようで、主にマイノリティの人々を被写体にした写真展をやっていました。常設の展示はやはり白人のスコットランド人が描かれている絵がほとんどですから、そういう意味ではバランスが取れているのかもしれません。

 

 

おもしろいのは船で密航したグリーンランドイヌイットの肖像があったこと。名前はジョン・サキウス (John Sakeouse)。1816年にエジンバラに着いた彼は、カヌーの腕前などを披露して地元の人に愛されたそうですが、1819年に腸チフスで22歳の若さでなくなったそうです。

 

 

飛行機の時間は15時45分なので、1時半ごろにはシティー・センターを出なければなりません。トラムの駅前に HMV があったのでちょっと入ってみました。HMV はレコード・CDのお店という認識でしたが、中に入ってびっくりしましたね。1階はキャラクター・グッズがおいてあって、CDなどは2Fにあるようです。

 

そして、1階は日本のコンテンツのキャラクター・グッズがかなりの棚を支配していました。

 


「ケンジ - Japanese Inspired Living」「甘いご馳走」「すごい」。悪い気持ちはしませんが、ちょっとこのはしゃぎぶりはこちらが少し心配になります。

以上でエジンバラ旅行のレポートは終わりです。久しぶりの海外旅行、たいへん楽しかったです。意外に簡単かつ安価にいけることがわかったので、また近いうちにどこかに行きたいと思います。

 

 

 

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エジンバラに行きました 2/3

 

 

ダブリンからエジンバラまでは飛行機だとほんの1時間ぐらいです。移動中に読む本として、今回は中部博さんという人が描いた西岡恭蔵の評伝『プカプカ』を持っていきました。

 

エジンバラ空港から町の中心地まではトラムが走っています。やはりバスよりもトラムの方が切符の買い方とかが簡単で、心理的に楽ですね。

 

エジンバラの中心地について驚いたのは、建物が黄土色なんですよ。ダブリンとかだとレンガの赤茶色なんですね。ところが、エジンバラは石造りのビルがほとんどで、それが黄土色をしているんです。イギリスおよびアイルランドで、こういう色合いの街ってほかに見たことがない気がします。

 

 

 

飛行機がちょっと遅れたこともあって、シティー・センターに着いたのが5時を回っていました。そのままホテルに直行。安めのホテルを予約したので、15分ほど歩きます。スマホの位置機能をオンにして地図を使えばまあ道に迷わないですね。迷いましたが。ローミングしてますのでデータ転送代はかかります。

 

ホテルはクレアモント・ホテルというところ。住宅街にあります。もとは住宅だったところをホテルに改装したのでしょう。値段は46ポンド。Booking.com で予約しました。受付で、たぶんオーナーの方なんでしょうけど、おじさんが無料の観光地図にペンで印をつけながら、名調子で名所の紹介をしてくれました。5分ぐらいしてたかな。聞き取りやすい英語でした。

 

 

夜に何をするか、まったく予定を立てていなかったんですが、思い立ってライブハウスにでもいってみようと思い、検索してみると JP Cooper というシンガーがライブをやると。この人のことは名前も聞いたことがありませんでしたが、よさげな雰囲気の顔写真が載っていたので、この人に決めました。

 

ライブハウスに行く前に腹ごしらえ。Vapianoというイタリアン料理のチェーン店があったので、気楽に食べれそうだったのでそこに入りました。いま調べたらドイツの会社だそうです。

 

ものすごく開放的で広々としたお店の作りです。メニューを渡されて、注文が決まったらメニューに印刷されているQRコードを読み込んでオンラインで注文してくれ、とのこと。今はそんなんなってるんですね。こういう体験は初めてです。正直、注文にけっこう時間がかかりました。これは店員さんに口で注文した方が早いのに、とはちょっと思いました。

 

アラビアータ・ペネにチキンをトッピングしたのを頼んだのですが、特に味に感動したとかはありませんでした。13ポンドぐらいだったかな。

 

おなかがいっぱいになったところでライブハウスへ向かいます。The Caves という店です。大通りの一本裏にある坂をくだります。受付で、「チケットもってないんだけど入れる?」と聞いたら、お兄さんが「売り切れだけどあのジェントルマンがスペア・チケット持ってるよ」とお店の前に立っていた男性を指さします。

 

The Caves の店の前から近くの建物を撮りました

 

この人はダフ屋とかではなくて、純粋に友達の分もと思ってチケットを多めにかったら余らせてしまったという人。私はユーロしか現金を持ってなかったのですが、その人はポルトガルに住んでるとかで (あとで聞いたら出身はマンチェスター)、25ポンドのチケットを30ユーロで売ってくれました。正直、もうちょっと払ってもよかったかなと後になって思いましたが。

 

前座が2人いたんだけど、私はちょうど2人目がステージに上ってきたあたりで会場に入りました。この前座のミュージシャンは、Worryworry というちょっとふざけた芸名の人。でも曲はちゃんとしてて、ギター1本で弾き語りをしていました。

 

The Caves という会場は雰囲気がとてもいいですよ。数百年前の建物を改装してそこをライブハウスにしています。裏道からは1階なんだけど、表道からはたぶん地下2階とかそのくらいになる様子。なんかの貯蔵庫に使われていたような雰囲気です。石の壁がむき出しです。

 

そしていよいよJP クーパーさんの登場。ミュージシャンを4人従えています。イギリス出身の白人の人ですが、ソウル・シンガーということですね。200人ほど入ればいっぱいになるような小屋でやっているわけですから、それほど有名というわけではないんでしょうが、歌はとんでもなくうまいですね。声がしっとりとなめらかで、しかも甘すぎないんですよね。ギネスを2パイントほどいただき、ミディアム・テンポのソウル・ナンバーに心地よく酔わせていただきました。

 

 

10時半ごろにライブは終了。そこからまた歩いてホテルに帰り、シャワーを浴びてテレビをちょっと見て寝ました。

 

それでは続きはまた明日。

 

 

 

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