Silence (2016 年、アメリカ)
邦題: 沈黙 -サイレンス-
1/7 at Light House Cinema
監督: Martin Scorsese
出演: Andrew Garfield, Tadanobu Asano, Ciarán Hinds, Liam Neeson
1 月に見たんだけど書き忘れていたので。
カソリックという題材だし、アイルランド出身の俳優も重要な役どころで出ているので (リアム・ニーソンとキアラン・ハインド)、アイルランドでも期待は高かったと思うのですが、蓋を開けてみるとあんまり盛り上がらなかったですね。監督はスコセッシだし、構想何十年とか、アカデミー賞狙えるんじゃないかとか言われていましたが。
日本の俳優さんではイッセー尾形と塚本晋也はすごくよかったです。窪塚洋介もいいんですけど、あの役をやるにしてはかっこ良すぎるんですよね。
Elle (2016 年、フランス)
邦題: エル
3/10 at Light House Cinema
監督: Paul Verhoeven
出演: Isabelle Huppert
主人公はビデオゲーム会社の辣腕女社長なんですが、子供の頃に父親が衝動連続殺人でつかまって、そのときに撮影された彼女の血まみれの写真がメディアに出回って、フランスで彼女のことを知らない人はいない、みたいな設定なんですね。そのときの経験で、警察は信用しないし、人との関係が普通と違うようになってしまったというのは説得力がある。それで、彼女にはレイプ願望があって、、、みたいな話なんです。
監督のポール・バーホーベンは最初アメリカを舞台に撮りたかったのですが、レイプ願望みたいな話は物議を醸すということで主役を引き受けてくれる有名女優がいなくて、最終的にフランスで撮ることになったそうです。
で、マクロン新大統領の奥さんが 25 歳年上ということで話題になってますが、主演のイザベル・ユペールも撮影時でゆうに 60 歳過ぎてるんですよ (物語上の設定では 40 台後半)。それで、このエロチック・スリラーの主役を張って観客をぐいぐい引っ張っていくわけですから、すごいですね。
The Salesman (2016 年、イラン)
邦題: セールスマン
3/17 at Light House Cinema
監督: Asghar Farhadi
出演: Shahab Hosseini, Taraneh Alidoosti
アカデミーの外国語映画賞を取った作品。主人公はセールスマンじゃなくて、学校の先生。趣味で演劇をやっていて、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」に取り組んでいる。タイトルはそこからとられています。主人公とその妻が住むアパートで、妻が何者かに暴行される。主人公は現場に残された手がかりを元に犯人捜しをはじめるのだが。。。
Personal Shopper (2016 年、フランス)
邦題: パーソナル・ショッパー
3/20 at Light House Cinema
監督: Olivier Assayas
出演: Kristen Stewart
パーソナル・ショッパーっていうのは、有名人はお店にいくと人目に付いておちおち買い物してられないので、その人に代わってショッピングをする人 (職業) のことです。フランスのファッション業界が舞台なので、日本ではそういうきらびやかな感じを売りにして宣伝してるみたいですけど、これ、結構いい感じの怪談話なんですよ。
主人公 (女性)の双子の兄が死んでしまうんですが、この 2 人は霊界とチャネリングできるような能力があって、主人公は兄との交信を試みるんですね。一方で彼女の雇い主である有名ファッションデザイナーが殺され、あっちの世界からだかこっちの世界からだかわからない声に導かれて彼女は危険に近づいていくのです。
