たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2014 年 8 月

 
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Mood Indigo (2013 年、フランス、ベルギー)
邦題: ムード・インディゴ うたかたの日々
8/6 at Light House Cinema
監督: Michel Gondry
出演: Romain Duris, Audrey Tautou
予告編を見たときは、ありがちなロマンティック・コメディーかと思っていたのですが、ボリス・ヴイアンの『うたかたの日々』が原作だそうです。『ムード・インディゴ』っていうのはこの小説が英訳のタイトルだそうだ (いくつか訳本がある中のひとつ)。夢と現実の境目を乗り越えた映像がとてもおもしろいです。

 

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God's Pocket (2014 年、アメリカ)
8/6 at Light House Cinema
監督: John Slattery
出演: Philip Seymour Hoffman, Richard Jenkins, Christina Hendricks, John Turturro
亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンが主演です。同名の小説が原作なんだけど、原作を書いたピート・デクスターの体験がもとになっているらしい。God's Pocket っていうのは場所の名前 (実在の場所はフィラデルフィアの Devil's Pocket) で、犯罪の多いラフなエリア。そこで起きた殺人事件を軸に、ありえないほど悪いんだけどなんか憎めない住人たちに、事件について記事を書いた喰えないコラムニストがからんでいくストーリー。

 

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Lilting (2014 年、イギリス)
8/14 at Light House Cinema
監督: Hong Khaou
出演: Ben Whishaw, Cheng Pei-pei
50 年前にイギリスに移住してきたのに現地のコミュニティーに溶け込まなかったのでまったく英語のしゃべれないカンボジア系中国人の老女。息子はゲイで母親に打ち明けようとするんだけど、できないまま交通事故で死んでしまう。彼にカミングアウトを促していた恋人 (もちろん男) は、言葉の通じない母親に対し、手探りで少しずつ距離を縮めようとするのだが。

 

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Dinosaur 13 (2014 年、アメリカ)
8/16 at Light House Cinema
監督: Todd Douglas Miller
ドキュメンタリーです。1990 年、サウスダコタ州でティラノザウルスの化石が発見されます (タイトルに 13 が入ってるのは、世界で 13 番目に見つかった個体だから)。全体の 80% 以上の骨が見つかったという点で、この個体は素晴らしいそうです。発見したのは化石発掘会社 (学者じゃなくて民間でこういうことやってる人も多いらしい)。その土地の持ち主から 5000 ドルで化石を買ったつもりだったのだが (契約書はないけど、口約束のビデオはある)、この土地がインディアン保留地であったことからアメリカ政府が所有権を主張しだし、次にインディアンの地主が化石は売っていないと言い出し、所有権をめぐって争いが起きます。化石発掘会社は家宅捜索され、化石は押収され、社長は別件で牢屋にまで入れられます。最終的には、化石は土地の一部であって、インディアン居住区の土地は政府の許可なく売買できないということで、地主と化石発掘会社は無効となり、所有権は地主という判断が下りました。恐竜の化石はサザビーズで競売にかけられ、8 億円ぐらいでシカゴのフィールド自然史博物館に売却されました。

 

化石発掘会社の人たち、化石は政府の物だと言い出す検事、インディアンの地主など、登場人物がとても濃いです。政府が言いがかりみたいな理由で民間を締めあげたり、しかも結局は裁判所で負けたり、街ぐるみで FBI の強制捜査に反対デモしたりなど、なんかとてもアメリカっぽかったです。

 

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The Rover (2014 年、オーストラリア)
8/22 at Light House Cinema
監督: David Michôd
出演: Guy Pearce, Robert Pattinson, Scoot McNairy
真っ先に連想されるのはマッドマックス。なんかのせい (映画の中では明らかにされない) で社会体制が壊れ、無法地帯になったオーストラリアが舞台。車を盗まれたガイ・ピアースが理不尽な執着心で泥棒たちを追いかける。彼の相棒になる知恵遅れ気味の青年を演じるのがロバート・パティンソン。いつもは優男ですけど、こういう役もいけるんですね。

 

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Two Days, One Night (2014 年、ベルギー、イタリア、フランス)
8/24 at Light House Cinema
監督: Luc Dardenne, Jean-Pierre Dardenne
出演: Marion Cotillard, Fabrizio Rongione
エディット・ピアフの伝記映画でアカデミー賞を獲ったマリオン・コティヤールさん主演。うつ病で仕事を休職した後、小さな工場の職場に戻ろうとする主人公。だけど、経営者は会社が苦しいので、彼女をクビにして 1 人 1000ユーロのボーナスをもらうか、彼女に引き続き働いてもらってボーナスをあきらめるか、社員全員に投票させる。主人公が、週末、かけずりまわって、同僚一人ひとりを説得してまわる。ケン・ローチっぽい。

 

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Obvious Child (2014 年、アメリカ)
8/30 at Light House Cinema
監督: Gillian Robespierre
出演: Jenny Slate, Jake Lacy, Gaby Hoffmann

 

ドナは 20 代後半のスタンダップ・コメディアン。舞台の上では私生活からセックスの話まで自分をさらけ出すことにまったく抵抗のない彼女は、舞台以外の場所でも自分自身として振舞うことを恐れないようになれるかな。恋人にふられ、仕事をクビになり、ワンナイトスタンドで望まぬ妊娠をしてしまい。。。「アリー・マイ・ラブ」が好きだった人は楽しめるはず。ソースは私。

tarafuku10.hatenablog.com