たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

1セント/2セント硬貨をなしで済ます企み

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1セント硬貨と2セント硬貨は邪魔くさいんですよ。日本だと2円玉はありませんから1円玉ですね。

邪魔くさいから空き瓶やなんかに貯め込んでしまう。すると流通量が少なくなる。そうなると中央銀行は追加で鋳造する必要があります。

ところがこれが割に合わない。1セント硬貨を1つ作るのに1.7セントかかる。2セント硬貨も2セント以上の費用が必要。アイルランドの造幣局で作る硬貨のなんと85%が1セント硬貨と2セント硬貨で、これらの硬貨を作るのに2001年以来3000万ユーロも費やしているのだそうです。

中央銀行が国民にアンケートを取ったところ、圧倒的にこういうちっちゃい額のコインが嫌いという結果が出ました。

そんなわけで、1セント/2セント硬貨を撲滅するためにアイルランド中央銀行が本格的に動き始めました。その名も「ウェックスフォード切り上げ/切り下げトライアル (Wexford Rounding Trial)」です。

ウェックスフォード市内の 251 軒のお店で試験的に導入されるこのスキームでは、支払いが 5 セント単位になります。個々の商品の値段は 1 セント単位でもいいんですが、最終的に支払うときに端数は最も近い 5 セントまたは 10 セントに切り上げ/切り下げされます。つまり、89 セントだったら 90 セントになるし、87 セントだったら 85 セントを支払うというわけです。

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昨日の 9 月 16 日から始まったばかりなんですが、消費者の反応もほとんどポジティブだったそうです。

RTE のニュースでも取りあげていて、このスキームに懸念を抱く人のインタビューも流したんですが、それがいかにもアイルランドっぽい。1 人はなんかのボランティア活動をしている人で、ベガーの人たちが集められるお金が減るんじゃないかと心配していた。ベガーというのは日本語だといい言葉がないんですが「物もらい」の人です。アイルランドでは普通に見かけますし、割とお金を上げる人も多いです。

それから、バスカーにも話を聞いていました。バスカーは道端で楽器を演奏してお金をもらってる人ですね。バスカーの人も、1セントや2セントはやっぱり溜まると大きいので、心配ですねーなんて言ってました。

このトライアルは 11 月 17 日まで続きます。好評であれば、全国的に導入されることになるらしいです。