たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2013 年 7 月 その 1

 
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The East (2013 年、アメリカ)
7/1 at Light House Cinema
監督: Zal Batmanglij
出演: Brit Marling, Alexander Skarsgård, Ellen Page

 

この映画で初めてフリーガンという言葉を知りました。フーリガン (Houligan) じゃなくてフリーガン (Freegan)。廃棄された食品やモノを再利用して暮らす人たちのことだそうです。お金がないわけじゃなくて、大量消費社会を批判するみたいな立場からそういうことを行っている。ヒッピーに近いですかね。そういうグループが先鋭化して社会悪を撒き散らしていると彼らが考える企業 (公害とか薬害とか) を実力行使で攻撃する。見方によってはエコテロリズムとも言えます。主人公はこのグループにスパイとして潜入する元 FBI の若い女性。今は企業をこうした攻撃から守る民間諜報組織に勤めています。こういう会社がほんとにあるんでしょうか。主人公が次第にグループの考え方に感化され、葛藤します。フィクションです。

 

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A Fistful of Dollars (1964 年、イタリア/西ドイツ/スペイン)
邦題: 荒野の用心棒
7/3 at Light House Cinema
監督Sergio Leone
出演: Clint Eastwood

 

言わずと知れたマカロニ・ウェスタンの名作。エンニオ・モリコーネが音楽を担当した映画を集中上映ということでかかっていました。黒沢の「用心棒」の翻案です。黒沢の映画もこの「荒野の用心棒」もなんだけど、昔の映画はせりふが聞き取りづらいです。イーストウッドはかっこいいです。

 

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I Am Breathing (2013 年、イギリス)
7/4 at Light House Cinema
監督: Emma Davie & Morag McKinnon
出演: Neil Platt

 

筋委縮性側索硬化症に罹患したイギリス人男性 (30 代) のドキュメンタリー。この病気は、一般にルー・ゲーリッグ病と呼ばれているものです。たしか篠沢教授もこの病気だったと思います。筋肉が委縮して、最後には呼吸もできなくなる病気だそうです。奥さんと小さい息子さんがいらっしゃる。この方は自分で食事を摂れない状態になるとそれ以上の延命は行わないということで事前に同意書にサインしたそうです。

 

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We Steal Secret: The Story of WikiLeaks (2013 年、アメリカ)
7/12 at Lighthouse Cinema
監督: Alex Gibney
出演: Julian Assange

 

ウィキリークスのファウンダーであるジュリアン・アサンジを追ったドキュメンタリー。
スウェーデンでアサンジがレイプの疑いで訴えられているのはご存じと思いますが、あれはアメリカ (または CIA) の陰謀だという感触を持っている方も多いのではないでしょうか (私もそう感じていました)。しかし、この映画を見るとどうもそうでもないらしい。
アサンジを訴えている女性と、アサンジをスウェーデンに招いたスウェーデン人ジャーナリスト(男性)がインタビューに応じています。スウェーデン人ジャーナリストによれば、「アサンジはスウェーデンではロックスターのような扱いを受けていて、彼もそれを楽しんでいた」「外側にいる人から見ればこの事件はCIAの陰謀のように見えるかもしれないが、中にいた人間として言わせてもらえばそれはありえない」。女性2人はアサンジとセックスすることには同意していたが(ロックスターと寝るようなもの、たぶん)、中出し(品のない言葉ですみません)までは同意していない。アサンジはセックスの途中でコンドームを破いて妊娠させようとした、というのが女性たちの主張。映画のナレーションは、アサンジは他の場所でも大勢子どもを作らせていると言っている。 女性はHIVが怖いのでアサンジにエイズ検査を受けるように要求したがアサンジが応じない(もし、アサンジが自分がエイズであることを知りながら中出ししたのであればかなり重罪)。しかたないので提訴したというのが女性側の主張。映画では、アサンジが「自分VS CIA」みたいな構図を作り出したかったのではないか、ということまで匂わせている。 映画自体は、ブラッドリー・マニングが捕まったときのアサンジの苦悩なども描いていて、特に反アサンジの映画ではありません。 マニングは非常に同情的に印象。
タイトルの「We Steal Secret」はアサンジの言葉ではなくて、インタビューに答えたアメリカ政府高官の言葉です。

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