たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2012 年 8 月

 
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Silence (2012 年、アイルランド、ドイツ)
8/1 at Lighthousecimena
監督: Pat Collins
出演: Eoghan Mac GiollaBhride
ベルリンに住むアイルランド人の音響エンジニアが、人工の音を排した自然の風景を聴覚的に記録しようとさまよい歩く。彼の旅は内面世界へと向かい、最終的には生まれ故郷のドネゴールの島にある、子供の頃に過ごした家にたどりつく。とにかく不思議な映画。ドキュメンタリーなのかフィクションなのかもよくわからない。

 

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Ted (2012 年、アメリカ)
8/6 at Lighthousecimena
監督: Seth MacFarlane
出演: Mark Wahlberg, Mila Kunis, Seth MacFarlane
ブロマンス (Bromance) っていうらしいですね、男同士の濃密な友情。なかなか結婚に踏み切れない主人公とその幼馴染の友人、そして主人公のガールフレンドの三角関係。よくある話なんだけど、違うのは幼馴染の友人がクマのぬいぐるみだというところ。えげつない性的なジョークもぬいぐるみだとなぜか許せてしまう。得だな、ぬいぐるみは。

 

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Take This Waltz (2011 年、カナダ)
8/16 at Lighthousecimena
監督: Sarah Polley
出演: Michelle Williams, Seth Rogen, Luke Kirby
ミシェル・ウィリアムズはかっこいいですね。遊園地の乗り物に乗ったときの陶酔した表情とか、夫の電話を邪魔するときのいたずらっぽい表情とか、男に言い寄られるときの困った表情とか、彼女くらい無防備に演じられる女優さんはいないんじゃないでしょうか。しかもそれがちゃんと演技としてコントロールされているんですね。私はこの人は長生きすると思います。少なくとも振り切れちゃって、あっち側にいっちゃうようなことはないと思います。

 

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The Imposter (2012 年、イギリス)
8/24 at Lighthousecimena
監督: Bart Layton

 

インタビューと再現シーンで構成されるドキュメンタリー。1994 年、テキサス州サンアントニオで 1 人の少年が失踪した。数年後、電話ボックスの中でうずくまっていたところを保護したと、スペインから電話が掛ってくる。姉が迎えに行き、連れ戻すのだが、しゃべる言葉にはフランスの訛りがあり、風貌も異なる彼を、家族は息子として受け入れ、一緒に暮らし始める。ここからひと波乱もふた波乱もあるんですが、タイトルの Imposter は「成り済まし」の意。こんなことが現実に起こるのか。関係ないかもしれないけどアメリカは懐が深い。成り済ましも家族もインタビューに長々と答えてるのもなんか凄くて、みんな淀みなくしゃべるから、最初、俳優が役で演じているのかと思った。

 

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Shadow Dancer (2012 年、イギリス、アイルランド)
8/27 at Lighthousecimena
監督: James Marsh
出演: Gillian Anderson, Clive Owen
IRA もの。自分の子供を守るために MI5 との取引で密告者になることを選んだ IRA メンバーの女性。IRA メンバーっていっても普通の人なんですよ。タグラインが「コレット・マクヴェイ (主人公の名前)、母であり、娘であり、姉であり、スパイ」。最後のどんでん返しも素晴らしい、じわじわと着実に焦げていくようなサスペンス映画。


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Samsara (2011 年、アメリカ)
8/31 at Lighthousecimena
監督: Ron Fricke
ダイアログも説明的な字幕もない、映像と音楽だけで構成される映画です。5 年の歳月をかけて 25 か国で撮影。宗教の現場、被災地、自然の奇観、商品や食肉の大量生産施設などの映像に身を浸して、人類と地球の不思議に思いを巡らせることができます。タイトルの Samsara はヒンズー教・仏教の輪廻転生の意。見る前は、セリフなしで100 分持つのかと思いましたけど、映像がとてもきれいで楽しめました。