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2012 年欧州選手権予選プレーオフ第 1 戦 エストニア 0 - 4 アイルランド

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トラパットーニ監督によれば、「猫は袋に入れたけど、袋のひもはまだ締めていない状態」だそうです。

 

2012 年欧州選手権プレーオフ第 1 戦が、エストニアの首都タリンで 11 日 に行われ、アイルランドは 4-0 で勝利しました。

 

まだ第 2 戦を残していますが、アイルランドは本大会出場をほぼ決定づけたと言えます。アイリッシュ・タイムズ紙の見出しは「One Leg and Both Feet in Finals」(第 1 戦が終わって両足が本大会に)。この見出しはうまいですね。

 

試合開始 13 分でマギーディーのクロスにアンドリュースが頭で合わせて先制。34 分には黄紙 2 枚目でエストニアのセンターバックが退場した。

 

試合はこれでほぼ決まったんですけど、内容はグダグダでした。エストニアが良くないのに加えて、主導権を握ったアイルランドはあいかわらずの縦ポン一発攻撃。

 

ハーフタイムには解説者のひとり、ジョニー・ジャイルズが「洞窟人のサッカー」と嘆き、残りのリアム・ブレイディーとエイモン・ダンフィーも「人数も多いし優勢に立ってるんだから、ボールを回して積極的に試合を決めにいけよ」みたいなことを言ってました。

 

そしたら後半にアイルランドは 3 点とり、エストニアはDFがもうひとり退場して逆転がほぼ不可能な点差が付いた。

 

トラパットーニ監督の戦術は守備的に過ぎるとしてアイルランドの評論家には受けが悪かったんだけど、結果が出てしまった以上評論家は黙るしかない (と、ある評論家がいっていた)。

 

試合後のトラパットーニ監督:「これは私にとって最も大きな達成のひとつ」。試合後のインタビューで、トラパットーニはかなりエモーショナルになって、声が上ずっていた。

 

アイルランド先発メンバー:
Given (Aston Villa); Kelly (Fulham), Dunne (Aston Villa), St. Ledger (Leicester), Ward (Wolves); Duff (Fulham), Andrews (Ipswich), Whelan (Stoke), McGeady (Spartak Moscow); Walters (Stoke), Keane (LA Galaxy)
サブ:
Hunt (Wolves) for Duff (73 mins), Fahy (Birmingham) for Whelan (78 mins)、Cox (West Brom) for Walters (83 mins)

 

アイルランド得点:
Andrews (13 mins), Walters (68 mins), Keane (71 and 88(PK) mins)

 

エストニア退場:
Stepanov (34 mins), Jaager (76 mins)

 

写真はアイリッシュ・タイムズ紙から
アンドリュースの一点目


余談:
サッカーファンはサッカーを通して世界の地理や歴史を学習するんだけど、今回も試合に先立ってエストニアに関する記事がいくつかでていた。

 

ソビエト時代にはロシア人がいっぱいエストニアに移住してきたんだけど、独立を果たした1991年ごろ、エストニア人にとってサッカーは「馬鹿なロシア人がやるスポーツ」くらいの認識だったそうだ。ちなみに、インテリジェントなエストニア人がやるスポーツはバスケットボールだったそうだ。

 

独立後、サッカーのインフラやシステムが整えられるとともに、テレビでもイングランドやスペインのサッカーが見られるようになり (ソビエト時代はソビエトリーグしか見られなかった)、欧州人としてのアイデンティティを求めるエストニア人にとってサッカーがファッショナブルなものになった。

 

今では、実際にプレーするスポーツとしてはサッカーが一番だそうです。