たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

9/11

今年の 9 11 日は同時多発テロから 10 周年ということで、アイルランドのテレビ局でもいろんな特番をやっていたし、アメリカの式典の生中継もしていました。
 
RTE でやってたドキュメンタリー番組を 2 つ見ました。1 つは RTE が制作したもので、アイルランド系アメリカ人の証言を集めたもの。もう 1 つはたぶんアメリカのテレビ局が制作したもので、やはりテロの現場を生き延びた人の証言とニュース映像を交えて構成されたものでした。
 
RTE が制作した方は、就職の面接で当日ワールドトレードセンターにいた人とかがインタビューに答えていた。お姉さんに「目立つように明るい色のネクタイをしていきなさい」と言われて黄色いネクタイをして面接に行ってたら、テロが発生して命からがら逃げ出した。そのお姉さんは、ビルに突っ込んだ 2 機目の飛行機に乗っていて亡くなったそうです。
 
それから、今でもニューヨークの消防や警察はアイルランド系が多いらしいんだけど、ある消防隊員もインタビューに答えていた。その人はシフトを代わってもらって休んでいたらテロが発生。代わってもらった相手の隊員が現場で亡くなったそうだ。
 
イメージ 1
Photo by upstateNYer from Wikipedia Commons
 
当時は私は仕事が忙しくてテレビをあんまり見てなかったからかも知れないんだけど、初めて見るような衝撃的な映像がいっぱい出てきた。F*ckSh*t みたいな 4 文字言葉も、普段だったらピー音が入るんだけど、切迫感を伝えるためか、そのまま放送されていた。まあ、あれ見て抗議の電話を入れる人はいないだろう。
 
3 月の津波の映像をリアルタイムで見た今だからわかるけど、ツインタワーに飛行機が突っ込む映像はアメリカの人々の心に大きな傷を残したんだろうなと思います。
 
アイルランドはアメリカ以外で「追悼の日」を設けた唯一の国だそうです。当時の首相だったバーティー・アハーンが、国民が 1 日仕事を休んで喪に服そうって提案した。私は人を雇う立場だったので、正直のところ、ちょっと困ったなーと思いました。アメリカとアイルランドは関係の深い国だというのはわかるけど、弔意を示すのにももうちょっと別のやり方があるだろーと思ったんですね。
 
実際にほとんどの企業が休みになって、私は事務所は閉じたけど自分だけ働いたのかな。近所のコンビニが一軒だけ開いていて助かった。そこは郵便局の窓口が中にあるんだけど (こういうのはアイルランドではよくある)、「郵便局で福祉のお金を受け取る人のために○時から○時に限って店を開けます」って張り紙を出していた。私欲のためにお店開けてるんじゃないですよ、ってことですね。店はけっこう混雑していた。あそこ開いてなかったら、昼ごはん食べられなかったもんな。
 
事態が事態だけに反対意見は言いにくかったんだけど、勇気のある経営者の一人は、一日一生けんめい働いて、国民の一日分の所得税分を国から寄付するみたいな方策のほうがいいんじゃないか、なんて提案していました。あと、逆にデルとかアメリカの会社のアイルランド事業所は結構営業してたみたいです。
 
最近、Green Day の『(Wake Me Up) When September Ends』をギターで練習しています。そんなに難しくないし、曲もスローテンポなので英語ネイティブじゃなくても歌いやすいです。
 
 
 

 
 
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