たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2010 年 12 月

 
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The Pipe (2010 年、アイルランド)
12/13 at Lighthousecimena
監督: Risteard O Domhnaill
出演: Thanapat Saisaymar, Jenjira Pongpas, Sakda Kaewbuadee
ここまではっきりハッピーエンドのドキュメンタリーも少ないのでは。
アイルランド西岸沖でガス田が発見されて、Shell が採掘の権利を獲得する。Shell は岸の処理工場までガスを運ぶためにパイプを敷設しようとするのだが、地元住民が猛反発。
この問題はアイルランドでは有名で、反対派の住民が逮捕されて刑務所に入れられたりとかいろいろあったんだけど、反対運動の成果なのか、パイプ敷設は危険という裁判所の判断が下って、Shell はプロジェクトの中断を余儀なくされています。

 

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Somewhere (2010 年、アメリカ)
12/14 at Lighthousecimena
監督: Sofia Coppola
出演: Stephen Dorff, Elle Fanning
カンヌの金獅子賞を取った作品。ソフィア・コッポラの映画はきらいじゃないんだけど、これはちょっとつかみどころがなかった。主役はStephen Dorffだし、私は男だから彼の方に感情移入しちゃうわけだけど、よく考えたらソフィア・コッポラ的にはElle Fanningの方が主役なんだよな、きっと。映画の仕事で忙しいお父さんとの関係が素材になってるはずだから。しかし、私みたいなおっちゃんに14歳の女の子に感情移入しろっていわれても。ねえ。

 

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Of Gods and Men (2010 年、フランス)
12/19 at Lighthousecimena
監督: Xavier Beauvois
出演: Lambert Wilson, Michael Lonsdale
アルジェリアで活動していたキリスト教の修道士たちが、誘拐されて殺されたという実話に基づく映画。私的にはまずまずかなー。キリスト教とかが題材になると、その価値観がいまひとつよくわからない私のようなものにとっては理解が及ばないところがあるんではと思うのです。

 

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Catfish (2010 年、アメリカ)
12/21 at Lighthousecimena
監督: Henry Joost, Ariel Schulman
ドキュメンタリー。主人公のネヴは若い写真家。ある雑誌に彼の写真が掲載されると、8歳の女の子、アビーがその写真をもとに絵を描いて送ってきた。相当うまい。ネヴと事務所をシェアする監督 2 人 (うち 1 人はネヴの兄) はネヴとアビーの友情を映画にすることを決める。ネヴは MySpace を通じてアビーの家族とも友だちになり、特にアビーの姉のミーガンとの関係はサイバー・ロマンスにまで発展する。ミーガンはミュージシャンということで、彼女の歌を送ってくるのだが、ネヴはそれがまったくの別人が YouTube にアップした曲だと気づいてしまう。これはおかしい、っていうことで監督 2 人とともにミシガンの片田舎まで彼女に会いにいくのだが。。。。
お話はここから思わぬ方向に、というか、思った方向に行くんだけど、それが予想を超えたマグニチュードで襲いかかってくる。この映画はおもしろかったです。
実際に会わずとも、ソーシャル・ネットワーキング、携帯デバイス、電子通信などを通じてコミュニケーションが進行していくという現代社会ならではのミステリー、みたいなことを解説文に書いてありました。

 

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It’s a Wonderful Life (1946 年、アメリカ)
12/22 at Lighthousecimena
監督: Frank Capra
出演: James Stewart, Donna Reed
クリスマス定番映画。おとぎ話なんだけど、フィールグッドないい映画です。

 

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Loose Cannons (2010 年、イタリア)
12/27 at Lighthousecimena
監督: Ferzan Ozpetek
出演: Riccardo Scamarcio, Nicole Grimaudo and Alessandro Preziosi
作家になることを夢見ていて家業のパスタ工場を継ぎたくないトマーソは、「今度の家族会議でゲイであることを告白するから、保守的なうちの家族はおれを勘当するであろう。そしたら、後はよろしく」と兄に告げる。そしたら、その家族会議で兄の方がさきにカミングアウトしてしまい、トマーソが家を継ぐことに。トマーソに思いを寄せる工場のパーソナル・アシスタントとのやりとりとか、ローマから彼のパートナーが訪ねてきたりとか、ドタバタ人情コメディー。それに、トマーソのお祖母さんの不本意な結婚のサブプロットが折り挟まれ、物語に深みを与える。お祖母さんの不本意な結婚がなければトマーソとかは存在してなかったわけだから。こういう映画みると、イタリア人を愛さずにはいられないですね。

 

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The Way Back (2010 年、アメリカ)
12/29 at Lighthousecimena
監督: Peter Weir
出演: Jim Sturgess, Colin Farrell, Ed Harris and Saoirse Ronan
シベリアの収容所から脱走してモンゴル、チベットをとおってインドまで逃げた男たちの実話 (とされるお話) に基づいた映画。話の仕掛けもおもしろそうだし、コリン・ファレル、シアーシャ・ローナンというアイルランド人俳優、それに私の好きなエド・ハリスも出てたので楽しみだったんだけど、期待が大きすぎたのか、ちょっとがっかりしました。ほんとに延々歩くだけというと身も蓋もないんだけど、いったん脱走したら敵役も出てこないし、大きな仲間割れがあるわけでもない。雪、暑さ、砂嵐、飢えとか、そういったものと戦うんだけど、お話が平坦な印象でした。シアーシャ・ローナンは「Atonement (つぐない)」で初めてみたときにものすごく存在感のある女優さんだと思いましたが、今回はまだティーンエイジャーなのに円熟味が増してました。彼女の主演映画の「ラブリーボーン」は未見です。

 

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