たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ダブリン映画祭

毎年 2 月はダブリン映画祭の季節です。今年は 18 日から 28 日まで開催されます。
(http://www.jdiff.com)


ダブリン映画祭はコンペティションで賞が与えられるわけではなくて、単に普段は見られないようなアート系・独立系の映画を市内のあちこちの映画館でいっぱい上映しましょうというイベントです。

 

今年、上映される日本映画は 1 本だけみたいだ。横浜聡子監督の『ウルトラミラクルラブストーリー』(英題: Bare Essence of Life)。主演は松山ケンイチと麻生久美子。といっても私には若い日本の俳優さんの顔がほとんど浮かんでこないのです。2 月 24 日 (水) Screen Cinema, 8.30 PM から。1 回限りの上映です。

 

 

あとですね、日本映画ではないけど、日本または日本人が関係してるのは 2 本あります。

 

まず、『南京! 南京!』(英題: City of Life and Death)。南京大虐殺を題材にした香港映画らしい。日本人兵士の目を通して事件が描かれるそうだ。「うるさいファンファーレのような政治的プロパガンダを排している」と紹介文には書かれています。2 月 21 日 (日) Cineworld, 5.45 PM から。

 

 

『Jimmy Murakami: Non Alien』。アイルランド人のSé Merry Doyle監督のドキュメンタリー映画。有名なアニメ作家で日系アメリカ人であるジミー村上さんが、幼い頃を過ごした強制収容所の思い出を語り、絵に表現し、そして最後にはその地を再訪する様子を記録します。2 月 24 日 (水) IFI, 6.30 PM から。

 

 

アイリッシュ・タイムズ紙で映画評を担当していたマイケル・ドワイヤーさんていう人がいたんだけど、この映画祭の設立にも大きな役割を果たした人だった。去年末に同紙が掲載した「この10年のトップ20映画」は別の人が書いていたので、どうしたんだろうと思ってたんだが、病気のために今年の初めにお亡くなりになっていたのだった。

 

周防正行監督が書いた『「Shall We ダンス?」アメリカを行く』っていう本の中にもドワイヤーさんは出てくる。ヨーロッパでの同映画の公開に合わせてインタビューを受けたらしいのだが、周防さんは彼のことを「昔ながらの新聞記者といった渋さが漂う」と描写していた。58 歳。まだ若いのに。RIP。