たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

”ゴールデン・ヴィザ”が急遽停止に

アイルランドには俗に”ゴールデン・ヴィザ”と呼ばれる富裕層向けヴィザ・プログラムがあったのですが、その申し込みが昨日終了となりました。決定したのは一昨日のことですから突然といってもいいと思います。アナウンスしてから実際の停止までに時間があると、かけこみ申請が増える可能性があるので、それを警戒したということです。停止の理由は中国からの申請が急激に増えているからのようです。

 

このプログラムは正式には移民投資家プログラム(IIP)と呼ばれます。個人資産が200万ユーロある人が対象になります。アイルランドの会社に100万ユーロ投資するか、50万ユーロ(場合によっては40万ユーロ)を寄付することが条件となります。

 

2012年以降、このプログラムにより合計12.5億ユーロの資金がアイルランドに入ってきたとのこと。資金を受け取ったのは、不動産会社のBartaやFitzwilliams、トリニティ大学やアイルランド国立大学コーク校、住宅関連の慈善団体であるiCareやPeter McVerry Trustだそうです。

 

2022年の申請者は1316人だったのですが、そのうち41人を除きすべてが中国人。このプログラムが終了するのではないかという憶測がでていたことから駆け込み申請が増えたようで、これは過去最高の人数だったそうです。

 

2022年に申請後にヴィザが認められたのは306人。そのうち282人が中国人でした。2021年は264人中251人が中国人でした。

 

このプログラムはリーマン・ショック後の2012年に導入されました。その頃はアイルランドの経済も傷んでいましたので、そこに投資を呼び込みたかったということのようです。理想としてはちゃんとした投資戦略を持つ投資家に来てもらい、雇用の創出にもつなげたい思惑もあったのですが、単にお金をだして「ヴィザを買う」だけの人が増えてしまったようです。そこで、このプログラムの役割は終了したと判断されたようです。

 

中国の人がなぜ増えたかというと、やはりエージェントみたいな人がいて、宣伝してるみたいですね。

 

このヴィザで滞在している人が追い出されるというわけではありません。既に申請している人の審査も続けられるそうです。

 

www.irishtimes.com

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ