たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ハーリング選手権と音楽イベント

 

 

この前の日曜日の夕方ごろにたまたま街に出かけたんですが、ハーリングのオール・アイルランド選手権の決勝が行われていたみたいで、緑のシャツを着たリムリックのファンと赤いシャツを着たコークの人がいっぱいいました。試合はリムリックが勝ったようです。

 

 

大勢のスポーツ・ファンが応援するチームのジャージを着て街なかを闊歩している光景は久しぶりに見たので新鮮でした。観客の数は40000人。クローク・パークのキャパの50%とのことです。私としては、こんなに人出があって大丈夫か、という気持ちよりも、ようやく日常が戻ってきた、という気持ちの方が強く、嬉しかったです。

 

f:id:tarafuku10:20210826005231p:plain

 

しかし、当然のことながら、私のような人ばかりではなく、今日のアイリッシュ・インデペンデント紙にはそういう人の話題が載っていました。

 

www.independent.ie

 

試合のあった日曜日に、コラムニストのイアン・ドハティーさんは友人と待ち合わせをしたパブに向かいます。パブの中には試合を見に来た人がいっぱいいます。マスクをしている人はいません。パブに入るときも特にワクチン・パスポートのチェックはなかったそうです。

 

 

ドハティーさんの友人2人は浮かない顔をして座っています。なぜなら、彼らはミュージシャンなのです。過去18か月間、コンサートで演奏していません。スポーツとのこの違いはなんなのだと、げんなりしているわけです。

 

 

この件について、ハーリングなどのゲーリック・スポーツを統括する GAA を責める声があるようですが、ドハティーさんはそれには同意しません。GAA もほかの業界団体と同様に政府に対してロビー活動をしてきただけだと。政府はGAAに対して聞く耳を持ったが、興行やミュージシャンの団体に対してはそうではなかったというだけだ。

 

 

興行界の業界団体であるイベント産業アライアンス (EIA) のジャスティン・グリーンさんは、日曜日の大規模なスポーツ・イベントが許可されるのに、ワクチン接種を済ませた人の小規模のコンサートさえ開くことができない、と怒っています。エンターテイメント業界で働く人は約35,000 人だそうです。

 

 

今日と明日、EIAと政府とのミーティングが開かれるそうです。単なるロードマップだけでなく、再開に向けての具体的な日付が早く出てくることが望まれています。

 

 

この記事は、スポーツ・グラウンドと音程の両方の意味を持つ Pitch という単語を使って言葉遊びで終わるのですが、言葉遊びなのでちょっと訳せません。

 

 

 

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ