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クラフト・ビールの用語集

 

 

アイルランドでもここ15年ぐらいでしょうか、クラフト・ビールが人気になってきました。アイリッシュ・ビール・マップというデータベースには、現在66のマイクロ蒸留所が登録されているそうです。

 

 

クラフト・ビールでは、大手のビール会社の製品では見たことのないような用語が使われていることがあります。アイリッシュタイムズにその用語について解説する広告記事が出ていたので要約してご紹介します。

 

www.irishtimes.com

 

IPA (Indian Pale Ale)

IPA はインディアン・ペール・エールの略です。クラフト・ビールといえばIPAが真っ先に思い浮かぶくらい人気の高いスタイルです。ホップが利いており、多くの場合、フルーティーな風味も特徴の1つです。その名のとおり、発祥はインド。英国軍の歩兵隊が飲む爽やかで軽い飲み物として醸造されていました。

 

 

DIPA (Double Indian Pale Ale)

DIPA は「ダブル・インディアン・ペール・エール」の略です。「インペリアルIPA」と呼ばれることもあります。アルコール度数も風味の強さもIPAを上回ります。IPAに比べてホップの量は2倍。モルトの量も増やします。その結果、深い色とフレーバーが生まれます。多くの場合、発酵プロセスの期間も長くなります。

 

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サワーズ (Sours)

サワー・ビアは酸味の強いビールです。天然のバクテリアイーストを果物と組み合わせることで、一般的なビールとはまったく異なる風味が生まれます。

 

 

セッション・ビア (Session Beer)

ビール業界には「セッショナビリティ(Sessionability)」という言葉があるそうです。泥酔せずに何杯でも比較的長い時間だらだら楽しめる、ぐらいの意味です。クラフト・ビールは個性を出すためにキャラを強調することが多いのですが、そのキャラの1つがアルコール度数です。大手ビール会社の製品ではめったに見ない7%とか8%とかのものもあります。それに対して、セッション・ビアは逆にアルコール度数の低いビール。軽くて飲み口もさわやか。ただ、低いといっても5%以下ぐらいなのでクラフト・ビールにしては低いという意味ぐらいに考えてください。一般のビールよりも低いという意味ではないようです。

 

 

インペリアル・スタウト (Imperial Stout)

非常に色の濃いほとんど真っ黒のスタウト・ビール。豊穣で深い味わいがあります。甘めのフレーバーからピリっとしたフレーバーまであります。アルコール度数は高めで、ギネスなどの一般のスタウトよりも強い風味が特徴です。インペリアル・スタウトはラッシャン・インペリアル・スタウトとも呼ばれます。もともとはロンドンのスレールズ・アンカー蒸留所がロシアのエカチェリーナ2世のために輸出した黒ビールがこのスタイルだったからだそうです。

 

 

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アンペスタライズド・ビア (Unpasteurised beer)

Unpasteurised というのは「低温殺菌していない」という意味です。ここ数年人気が高まっているスタイルです。低温殺菌というのは、比較的低温の加熱処理をしてビール内のバクテリアを殺すプロセスです。これにより、商品が長持ちします。アンペスタライズド・ビアはもちろん健康にまったく害のない飲料ですが、賞味期限が短くなります。アンペスタライズド・ビアの複雑な味を好む人は多いようです。

 

 

ロウ/ノー・アルコール・ビア (Low/No-alcohol beer)

これはもう説明の必要はないと思いますが、アルコール度数が低い、またはゼロのビールです。ライフスタイルの変化により、アルコール分も摂取したくないし、酔っ払いたくもないけど、ビールの味は楽しみたいという人が増えてきました。そういう人のためのビールです。

 

 

ウィット・ビア (Wit beer)

これは英語のウィット(機転)とは関係ありません。オランダ語で「白」の意味。いわゆる白ビールです。発芽していない小麦を大麦よりも多い割合で使用して醸造します。英語ではWheat Beer といいます。つまり「小麦ビール」です。

 

 

 

 

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