先週の水曜日にロックダウンの強化が発表されたわけですが、そのときにミホール・マーティン首相が「テイクアウェー・パイント」は謹んでほしいと割と強めの口調で要請したんですよね。
パイントのデリバリーはいいんですよ。家で飲むから。でもテイクアウェーにすると外で集まって飲んじゃうんですよ。そこの密を避けたいということなんですね。
アイリッシュ・タイムズの記者が、先週土曜日の夜にダブリン市内を歩き回って、テイクアウェー・パイントの状況を取材した記事が今日の新聞に掲載されていました。
サウス・ウイリアム・ストリートなど、グラフトン・ストリートの周りのパブはすべて閉まっているようだったと。
サウス・ウイリアム・ストリートにいた2人の青年は、ダブリン中を探し回ったがテイクアウェー・パイントをやっているパブは見つからなかったと。2人は自宅勤務だそうで、たまには違うことをしなくちゃ、ということで出てきたそうです。ステーキハウスで頼んだテイクアウェー・ホット・ウイスキーを待っているところだそうです。テイクアウェー・ホット・ウイスキーはいいんですね。その違いは何なんでしょう。ちなみに2人とも既にコロナ感染経験ありなので、無責任な行動だとは思わないとのこと。
また、ディアジェオやハイネケンなどの大手ビール会社は、生ビールをパブに卸すのを一時停止したとのこと。これは、最初のロックダウン時にも取られた措置。
ハンロンズ・コーナーというダブリンの有名パブでは、食べ物/飲み物のデリバリーはやっているが、テイクアウェーはしていないとのこと。ちなみに、テイクアウェーが法律で禁止されているわけではありません。
オーナーのマーク・グレイガーさんは、「首相はもうちょっとやさしい言い方できたよなあ」としながらも、「とにかくウチはテイクアウェー・パイントはやりません。もともとそんなにいっぱいやってたわけではないし」だそうです。首相は、「forget about takeaway pints」と言ったのかな。まあ、子供をしかりつけるときに使うような言葉遣いではありますね。
グレイガーさんのところでは、土曜の夜はドライバーを3人雇ってデリバリーをやってるそうです。
話は変わりますけど、数日前に雪が降ったんですね。それで、雪景色を見るためにウイックローの山にドライブに行く人が多くて、警察が追い返したり、違法駐車の車をレッカー移動しているという日曜の記事。
今は、自宅から5km の範囲でしか移動できませんし、警察には強制力も与えられていますからね。
この地域で長年働いている警官によると、これほどの人出は見たことがないとか。また足元も非常に悪くて、ハイキングやドライブに適した状況とはとても言えないとか。
しかし、あんな山の中で車をレッカー移動されたら困ってしまいますね。ヒッチハイクで帰ったのかな。