たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

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スケリッグ・シックス・エイティーン蒸留所

2021年1月4日付けのアイリッシュ・タイムズ紙に、スケリッグ・シックス・エイティーン (Skellig Six18 Distillery) というケリー県 (County Kerry) にある蒸留所の記事が出ていたので、この記事を参照しながらこの蒸留所についてご紹介します。

 

この蒸留所はケリー県のカハーシヴィーン (Cahersiveen) という小さな町にあります。ダブリンから車で南西に 4 ~ 5 時間ぐらい走ったところ。

 

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スケリッグ・シックス・エイティーン蒸留所が操業を開始したのは 2019 年のことです。現在は地元のハーブなどを使用してジンを製造しています。

 

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記事によりますと、同蒸留所は総額1,000 万ユーロを投じてマイクロ蒸留所とビジター・センターを展開していく計画なのですが、そのうち今年の投資金額は300 万ユーロを予定しているそうです。

 

創業者はジューン・オコネルさんとパトリック・クーニーさんというご夫婦。オコネルさんはカハーシヴィーンの出身で有名弁護士事務所の元パートナー弁護士、クーニーさんはダブリンにある証券会社の要職にあった人です。アイリッシュウイスキーの世界には他業界から有能な方が続々参入してきているようですね。

 

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同蒸留所のウェブサイトを見てみますと、ウイスキー用のポット・スティル (蒸留器) は既に昨年発注済み。今年の第4四半期までには設置を完了して火を入れるようです。同蒸留所のポット・スティル・ウイスキーが市場に出るのは2024年になります。

 

蒸留所の名前についてですが、まずスケリッグというのは、カハーシヴィーンの町があるアイヴィーラ (Iveragh) 半島の沖のスケリッグ・マイケルという島にちなみます。この島には6世紀ごろに建てられたという修道院が原型をよくとどめたまま残っており、1996年にはユネスコ世界遺産に指定されました。映画『スター・ウォーズ』のロケ地として使用されたことでも有名です。

 

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シックス・エイティーンの方は、島のてっぺんにある修道院までの階段が618段だからだそうです。

 

蒸留所の建物は、以前は靴下を製造していた工場を利用しています。ウイルソン靴下工場は、全盛期は240人を雇用し、週に80,000足を製造していたのですが、2003年に閉鎖。それ以降、空き家になっていました。この工場でCFOを務めていたパトリック・サグリュー氏が、この蒸留所でも同じ役職で経営陣に加わっています。

 

ビジター・センターの方は、既に昨年オープン。パンデミックのせいで開けたり閉めたりの状態だったそうですが、アイルランドは現在 (1月) も三度目のロックダウン中。早く正常に戻るといいな。

 

アイヴィーラ半島の海岸沿いを走る道路は、リング・オブ・ケリーと呼ばれ、風光明媚なドライブ・コースとしても有名です。ビジター・センターに行くときには合わせてどうぞ。

 

スケリグ・シックス・エイティーン蒸留所のプロモーション・ビデオはこちら。かっこいいので見てください。

 

www.youtube.com