たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

バッジをいっぱい買いました

3月に一か月近く日本に一時帰国していたのですが、アイルランドに帰ってきてさっそく Adverts.ie (売ります買います) でバッジを 2 ロット買ってしまいました。まずこちら。

RTE のスポーツ部門のバッジみたいですね。1990年イタリアFIFA W杯、1994年アメリFIFA W杯、1996年アトランタ五輪など全部で17個。これまでに見たことのないバッジばっかりなのでよかった。40ユーロ。

 

次はこちら。

いちばんのお目当ては下側の左手にある2つのボタンバッジ。アメリカW杯のときのライオンズ・ティーのバッジですね。このロットを売ってくれた方はどうも労働組合にかかわっていた方のようですね。左上に四角いバッジがならんでますが、これは NIPSA という北アイルランド自治労みたいな組合のバッジ。15ユーロ + P&P 6ユーロ。

 

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2024年3月に見た映画

 

Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One

邦題: ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE (2023 年、アメリカ)

3/7 at 飛行機の中

監督:  クリストファー・マッカリー

出演: トム・クルーズヘイリー・アトウェルヴィング・レイムスサイモン・ペッグレベッカ・ファーガソンヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、ヘンリー・ツェニー

日本に帰る飛行機の中でみました。小さな画面からも伝わってくる緊迫感。iMaxとかでみたらすごいんでしょうね。楽しめました。

 

Anatomy of a Fall (2023 年、フランス)

邦題: 落下の解剖学

3/13 at 横浜みなとみらい キノ・シネマ

監督: ジュスティーヌ・トリエ

出演: ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー

横浜みなとみらいにも小さい映画館ができてるんですね。木下工務店グループが展開している映画館らしい。見たのはアカデミー賞作品賞にもノミネートされた『落下の解剖学』。主演は『関心領域』と同じサンドラ・ヒュラーさん。夫が窓から落ちて死亡した。自殺か他殺か。犯人と疑われた妻は法廷で無実をはらそうとする。視覚障害のある一人息子が重要な役割を果たす。

 

Dune: Part 2 (2024 年、アメリカ)

邦題: デューン 砂の惑星 PART2

3/17 at 岡山イオンシアター iMax

監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演: ティモシー・シャラメゼンデイヤレベッカ・ファーガソンジョシュ・ブローリン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタクリストファー・ウォーケン、レア・セドゥ、スエイラ・ヤクーブ、ステラン・スカルスガルドシャーロット・ランプリングハビエル・バルデム

 

先月 Part 1 を見て予習したDUNE 2。SF大作。終わり方をみるとどうも続編もありそう。

 

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憲法改正案は2つとも否決

前回のブログ記事で問題なく改正案がとおりそうなどと書いてしまいましたが、憲法修正法案は2つとも大差で否決されてしまいました。2月中旬の世論調査ではYes派がパーセンテージで30ポイント以上リード、3月初頭でも15ポイント以上リードしていたのに、最後にNo派がまくった形になりました。Yes派がリードしていたとはいえ、投票日が近づくにつれてまだ態度を決めていないという有権者の数は増えていたようです。

 

今回の改正を推進した与党の敗因は準備不足です。新しい条文の文言はあまり練られておらず、議論も深まらず、キャンペーンも拙速で国民を説得できませんでした。その原因の1つは3月8日の国際女性デーに投票を行うことにこだわってしまったこと。それに間に合わせようと段取りが駆け足になってしまいました。

 

www.irishtimes.com

 

2015年の同性婚、2018年の中絶の国民投票ではYes派が勝利し、宗教のくびきを振り払って国全体がユーフォリアに包まれ、アイルランドのリベラルで世俗的な変化を海外にアピールできたわけですが、今回も同様の効果を狙ったのでしょうか。国際女性デーに投票日をあわせて話題作りするという政治的下心が裏目に出たようです。

 

では憲法の何をどう変えようとしたのか。まず「家族」に関する修正案では、婚姻だけでなく「永続的な関係(Durable Relationship)」に基づくものも家族と認めることにしようとしました。

 

 

もう1つは「女性とケア」に関する修正案(ケアは介護だけでなく子供を育てることも含む)で、こちらは「女性はその家庭生活において、それなしでは公益を達成できない支援を国に与える」と「母親が経済的必要性から家庭での義務をおろそかにして労働に従事しなくていいように国は努力する」という文言を削除して「家族はその絆によって互いにケアを提供し、国は社会に対して支援を提供する」を挿入しようとしました。たしかに女性に関する現在の条文はNo派も認める古臭さです。

 

 

ではNo派の反対理由とはどういうものだったのでしょうか。「家族」修正案の方では、「Durable Relationship」の定義がわからない。たとえば、3人以上の「持続的な関係」も家族として認められるのか? など。また「持続的な関係」が国外退去の口実に使われるのではないかという懸念も表明された。これは別に極右団体の主張ではなくて、元司法長官のマイケル・マクダウエルが指摘した。この人は今回のNo/Noキャンペーンの成功に大きく貢献した1人。移民はアイルランドでもホットな話題です。 

 

www.irishtimes.com

 

「女性とケア」の方では、家庭だけでなくコミュニティ内のケアも書き込むべきだ、ケアに関する新しい条文は健常者の視点からのみ書かれている(障害を持つ人が望むのは支援というより自立した生活を送ることと平等である)などの反対意見がありました。

 

フェミニスト系団体の意見も分かれました。アンブレラ団体であるアイルランド全国女性委員会はYes/Yesを表明しましたが、反対する団体もちらほら。女性とケアを同じ法案にまとめたことへの不満を表明する議員も。女性に関する話だけならおそらくYesが通ったでしょうから。

 

アイルランド憲法改正案が提出されるのは、1937年の制定以来、今回ので39件目と40件目。今回で12件目と13件目の否決。「ケア」のNo票73.93%は過去最高。「家族」のNo票67.69%は過去3番目の高さです。全国の39の選挙区のうち「ケア」の方はすべての選挙区でNoが勝利。「家族」の方は1つ (ダンレアリ) を除いて No の勝利でした。

 

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3月8日の国民投票

アイルランドでは憲法改正を問う国民投票が3月8日に行われます。

 

変更が提案されているのは2点。

 

まず、「家族(family)」とは婚姻だけではなく持続的な関係 (durable relationship) に基づく場合もあることを明記しようとするもの。もう1つは、これまで家庭におけるケアは女性の役割のように読める条文があるのですが、そこから性別への言及を削除して描き直すということです。1837年に憲法ができてから、39番目と40番目の改正案ということになります。

 

詳しくは英語ですがこちらのWikipedia ページをどうぞ。

 

政権政党のフィネ・ゲール、フィアナ・フォイル、緑の党は両方の改正にYes。新フェインは党の総会を経て文言に不満はあるものの両方にYes。労働党社会民主党、ピープル・ビフォア・プロフィットも支持。

 

反対しているのは小さい政党ばかりですが、Aontú、インデペンデント・アイルランドなど。またカソリック教会も反対。改正されると結婚のインセンティブが弱まり、憲法から母性が取り除かれるというのが理由。

 

世論調査によればYes/Yesが圧倒的。問題なく改正案がとおりそうです。

 

以下、記録用に街のポスターの写真を掲載します。

 

 

 

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2024年2月に見た映画

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3本見ました。

 

アメリカン・フィクション (2023 年、アメリカ)

2/14 at Light House Cinema

監督: コード・ジェファーソン

出演: ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、ジョン・オーティス、エリカ・アレクサンダー、アダム・ブロディ、レスリー・ウーガムス、キース・デイヴィッド、アイサ・レイ、スターリング・K・ブラウン

裕福な医者の家系に生まれ、自分は作家になった中年の黒人男性が主人公。最近は執筆のほうはあまりぱっとせず大学で創作を教えていたりもする。不平等な社会を告発するようなありがちな黒人文学を蔑んでいるのだが、そうした小説がもてはやされる風潮を痛烈に風刺する目的で似たような小説を偽名で発表したらリベラル・エリートに大受け。多額の契約金を提示され、トントン拍子で映画化まで話が進む。

 

PERFECT DAYS (2023 年、日本)

2/23 at Light House Cinema

監督: ヴィム・ヴェンダース

出演: 役所広司柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未石川さゆり三浦友和あがた森魚モロ師岡田中泯松金よね子柴田元幸

トイレ掃除人の平山は規則正しい毎日を淡々と過ごしている。無口。寝る前に本をよみ、カセットテープで70年代の洋楽を聞き、仕事が終わればいきつけの酒場に一杯やりにいく。若くてちゃらんぽらんな仕事の相棒や家出してきた姪っ子との交流から平山の人と成り、そして彼の過去が徐々に明らかになっていく。あがた森魚のギター伴奏で石川さゆりが『朝日のあたる家』を日本語で歌うところが個人的にハイライトでした。

 

Dune: Part 1 (2021 年、アメリカ)

邦題: DUNE/デューン 砂の惑星

2/29 at Light House Cinema

監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演: ティモシー・シャラメレベッカ・ファーガソンオスカー・アイザックジョシュ・ブローリンステラン・スカルスガルドデイヴ・バウティスタ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンゼンデイヤチャン・チェン

DUNE: Part 2 が公開されるので予習ということで見に行きました。前にデビッド・リンチ監督で映画化されたときにスティングが出ていて、確か劇場で見たような記憶があるのだが定かではない。スティングが主役だったという記憶だったのだが今調べたらカイル・マクラクランが主役だった。Part 2 も見に行きます。

 

 

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象の置物を買いました

 

象の置物を買いました。体高30cm弱。象にはボディペインティングがしてあって、青空をバックにアイルランドの郵便ポストが描かれています。郵便好きの私としてはずっとほしいと思っていたのですが、高くて買えませんでした。正価は258ユーロだったと記憶しています。しばらくするとそれが半額になりました。それでも129ユーロなので手がでません。これはもう少し待てばもっと下がるのではないかと定期的にこのお店に通っていたのですが、ついに昨日、49ユーロまで値下げされていたのです。即決で購入しました。

 

買った場所はジャービス・ショッピング・センターにある Carraig Donn というお店。女性向けのファッションや室内装飾品などを売っています。お土産や贈答品向けにも使える商品が多いので、客層としてはキルケニー・ショップと同じあたりを対象にしているのだと思います。

 

象の反対側には昔の電話ボックスが描かれています。電信電話と郵便は昔は同じ省庁で管理されていましたから。こういうのってどうでしょう、女性よりも男性の方がこういうのを好むような気がしますが。郵趣コレクター的な。

 

 

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2024年1月に見た映画

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Priscilla (2023 年、アメリカ)

1/4 at Light House Cinema

監督: ソフィア・コッポラ

出演: Cailee Spaeny, Jacob Elordi

エルビス・プレスリーの妻だったプリシラプレスリーの伝記映画。ドイツで彼が兵役についていたときに出会ってから離婚するまで。プリシラはお父さんが軍人だったんですね。先月見た『マリー・アントワネット』もそうだったけど、世間的には大きなストーリーの脇役として世間に認知されていた女性にソフィア・コッポラは声を与えていくんですね。

 

Fallen Leaves (2023 年、フィンランド・ドイツ)

邦題: 枯れ葉

1/8 at Light House Cinema

監督: アキ・カウリスマキ

出演: Alma Pöysti, Jussi Vatanen

アキ・カウリスマキの新作。冴えない中年男女の恋物語。ラジオからはロシアがウクライナに侵攻したというニュースと、世界各国の懐メロがきこえてくる。日本からは『竹田の子守歌』。

 

Next Goal Wins (2023 年、フィンランド・ドイツ)

1/11 at Light House Cinema

監督: タイカ・ワイティティ

出演: Michael Fassbender, Oscar Kightley, Kaimana

2001年にはオーストラリアに31対0で敗北したアメリカ領サモア・サッカー代表。2011年にアメリカ・サッカー協会から派遣されたオランダ生まれのトーマス・ロンゲンが監督に就任。彼のもとでチームを再建してトンガに2-1で勝利するまでの実話に基づく物語。細身のロンゲンに寄せたのか、主演のマイケル・ファスベンダーもちっさくなってて、最後まで彼だと気づかなかった。サモアには伝統的に一部の男の子を女の子として育てる習慣があって、こうした人たちはファファフィネ(Faʻafafine)と呼ばれる。サモアには3000人ほどいるらしい。トンガに勝ったチームにもファファフィネが1人いて、映画でも主要な役割を演じる。

 

Poor Things (2023 年、イギリス・アメリカ・アイルランド)

邦題: 哀れなるものたち

1/18 at Light House Cinema

監督: ヨルゴス・ランティモス

出演: エマ・ストーンマーク・ラファロウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ

原作はアラスター・グレーの同名の小説 。マッドな医学者のゴッドウィン博士は、川に身投げした臨月の女性ベラを蘇生し、胎児の脳をベラに移植するという実験を行う。急速に知性を発達させたベラは放蕩な弁護士のダンカンと共に駆け落ち。世界を旅しながら自我に目覚めていく。

 

All of Us Strangers (2023 年、イギリス)

1/27 at Light House Cinema

監督: アンドリュー・ヘイグ

出演: アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベルクレア・フォイ

山田太一の『異人たちとの夏』が原作。日本では大林信彦監督、風間杜夫主演で映画化されました。主人公と性的な関係になる相手役が同性になるなど脚色は入っているみたい。主演の2人はアンドリュー・スコットとポール・メスカルというアイルランド人コンビ。ジェイミー・ベルはロンドンの下町のお父さん役が板についている。

 

The Zone of Interest (2023 年、イギリス)

邦題: 関心領域

1/29 at Light House Cinema

監督: ジョナサン・グレイザー

出演: クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー

アウシュビッツ収容所の所長だったルドルフ・ホスは家族と共に収容所のすぐ隣の庭付きの一軒家で暮らしていた。収容所内の様子はいっさい描写されないのだが、なんでもない家族の風景のバックグラウンドには銃声や悲鳴や機械の音が常に聞こえている。原作はマーティン・エイミスの同名小説。原作にはホスの名前は出てこないのだが、監督のジョナサン・グレイザーはホスの名前を出すことを決定。資料をあたるなど10年をかけてこの映画を準備したそうだ。

 

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