アイルランドでは憲法改正を問う国民投票が3月8日に行われます。
変更が提案されているのは2点。
まず、「家族(family)」とは婚姻だけではなく持続的な関係 (durable relationship) に基づく場合もあることを明記しようとするもの。もう1つは、これまで家庭におけるケアは女性の役割のように読める条文があるのですが、そこから性別への言及を削除して描き直すということです。1837年に憲法ができてから、39番目と40番目の改正案ということになります。
詳しくは英語ですがこちらのWikipedia ページをどうぞ。
政権政党のフィネ・ゲール、フィアナ・フォイル、緑の党は両方の改正にYes。新フェインは党の総会を経て文言に不満はあるものの両方にYes。労働党、社会民主党、ピープル・ビフォア・プロフィットも支持。
反対しているのは小さい政党ばかりですが、Aontú、インデペンデント・アイルランドなど。またカソリック教会も反対。改正されると結婚のインセンティブが弱まり、憲法から母性が取り除かれるというのが理由。
世論調査によればYes/Yesが圧倒的。問題なく改正案がとおりそうです。
以下、記録用に街のポスターの写真を掲載します。