1/4 at Light House Cinema
監督: ソフィア・コッポラ
出演: Cailee Spaeny, Jacob Elordi
エルビス・プレスリーの妻だったプリシラ・プレスリーの伝記映画。ドイツで彼が兵役についていたときに出会ってから離婚するまで。プリシラはお父さんが軍人だったんですね。先月見た『マリー・アントワネット』もそうだったけど、世間的には大きなストーリーの脇役として世間に認知されていた女性にソフィア・コッポラは声を与えていくんですね。
Fallen Leaves (2023 年、フィンランド・ドイツ)
邦題: 枯れ葉
1/8 at Light House Cinema
監督: アキ・カウリスマキ
出演: Alma Pöysti, Jussi Vatanen
アキ・カウリスマキの新作。冴えない中年男女の恋物語。ラジオからはロシアがウクライナに侵攻したというニュースと、世界各国の懐メロがきこえてくる。日本からは『竹田の子守歌』。
Next Goal Wins (2023 年、フィンランド・ドイツ)
1/11 at Light House Cinema
監督: タイカ・ワイティティ
出演: Michael Fassbender, Oscar Kightley, Kaimana
2001年にはオーストラリアに31対0で敗北したアメリカ領サモア・サッカー代表。2011年にアメリカ・サッカー協会から派遣されたオランダ生まれのトーマス・ロンゲンが監督に就任。彼のもとでチームを再建してトンガに2-1で勝利するまでの実話に基づく物語。細身のロンゲンに寄せたのか、主演のマイケル・ファスベンダーもちっさくなってて、最後まで彼だと気づかなかった。サモアには伝統的に一部の男の子を女の子として育てる習慣があって、こうした人たちはファファフィネ(Faʻafafine)と呼ばれる。サモアには3000人ほどいるらしい。トンガに勝ったチームにもファファフィネが1人いて、映画でも主要な役割を演じる。
Poor Things (2023 年、イギリス・アメリカ・アイルランド)
邦題: 哀れなるものたち
1/18 at Light House Cinema
監督: ヨルゴス・ランティモス
出演: エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフ
原作はアラスター・グレーの同名の小説 。マッドな医学者のゴッドウィン博士は、川に身投げした臨月の女性ベラを蘇生し、胎児の脳をベラに移植するという実験を行う。急速に知性を発達させたベラは放蕩な弁護士のダンカンと共に駆け落ち。世界を旅しながら自我に目覚めていく。
All of Us Strangers (2023 年、イギリス)
1/27 at Light House Cinema
監督: アンドリュー・ヘイグ
出演: アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル、クレア・フォイ
山田太一の『異人たちとの夏』が原作。日本では大林信彦監督、風間杜夫主演で映画化されました。主人公と性的な関係になる相手役が同性になるなど脚色は入っているみたい。主演の2人はアンドリュー・スコットとポール・メスカルというアイルランド人コンビ。ジェイミー・ベルはロンドンの下町のお父さん役が板についている。
The Zone of Interest (2023 年、イギリス)
邦題: 関心領域
1/29 at Light House Cinema
監督: ジョナサン・グレイザー
アウシュビッツ収容所の所長だったルドルフ・ホスは家族と共に収容所のすぐ隣の庭付きの一軒家で暮らしていた。収容所内の様子はいっさい描写されないのだが、なんでもない家族の風景のバックグラウンドには銃声や悲鳴や機械の音が常に聞こえている。原作はマーティン・エイミスの同名小説。原作にはホスの名前は出てこないのだが、監督のジョナサン・グレイザーはホスの名前を出すことを決定。資料をあたるなど10年をかけてこの映画を準備したそうだ。