たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

マスク着用義務化

いやあ、私、マスク着けるの嫌いなんですよ。帽子をかぶるのは好きなんですけど。日本でも大人になってから着けた記憶がないので、子供のときに風邪をひいて以来でしょうか。新型コロナウイルスが流行り始めてからも、アイルランドはマスクをしていない人が多かったので、白い目で見られることはなかったです。

 

パンデミックが始まった当初は、マスクは感染予防に効果があるかどうか、激論が交わされていましたが、どうやら「マスク・スンナ派」に対して「マスク・シ~ヤ派」が大勝利を収めたようで、アイルランドでも公共交通機関に乗る際のマスク着用が7月13日に義務化されました。

 

f:id:tarafuku10:20200726013008j:plain

 

これ、けっこう厳しい罰則があって、違反すると最大2500ユーロの罰金または6か月までの懲役を課される可能性があります。これまでの実際の運用としては、警察が呼ばれるような事態はほとんど発生していないようですが。

 

そして、このマスク着用義務が、お店などの屋内施設にも適用されることになりました。こちらはまだ法律にはなっていないようなんですが、「マスク着用していないお客様は入場できません」と張り紙を出しているカフェやお店も多いです。

 

2~3日前に、Blas Café に行ったときに、「マスクしていないと入れません」と書いてあって、こりゃ困ったと思ったのですが、親切にも「持っていない人は、いくつかマスクを用意したので、そちらをお使いください」とも書いてあったので、私も一枚もらったのでした。

 

もちろん、テーブルに着いているときはマスクをしなくても構いません。マスクしていると食べられませんから。カウンターに注文しに行くときなどに着けてください、ということですね。

 

それから、今日、近所のイタリア食材店に行ったら、同じような告知が入り口にありました。

 

f:id:tarafuku10:20200726013026j:plain

 

ちなみに、私はここでいつもパスタを買います。バリッラ (Barilla) というメーカーのものです。これ、おいしいんですよ。お店の名前はリトル・イタリー。イタリア料理店に食材を卸している会社の小売部門のようなお店です。

 

f:id:tarafuku10:20200726013038j:plain

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

旧ジェムソン蒸留所のチムニー

f:id:tarafuku10:20220106094430j:plain

 

旧ジェムソン蒸留所のチムニーには登ることができます。このチムニーは20年ほど前に展望台に改造されて一般利用できていたのですが、安全上の理由だかなんだかですぐに閉鎖されました。残念ながらそのとき私は登りそびれました。

 

それが、一昨年ぐらいに再オープンしたのです。隣に Generator というホステルがあるのですが、そこの所有だか管理になったようです。ホステルの受け付けに行って 5 ユーロ払うと、下の写真の扉を開けてくれます。

 

f:id:tarafuku10:20220106094444j:plain

 

以前はエレベーターで昇ることができたのですが、現在は使用停止なのでらせん階段を登るしかありません。全部で244段。これはけっこうしんどいです。

 

展望台はこんな感じです。これが 2 層になっています。

 

f:id:tarafuku10:20220106094518j:plain


展望台から東を望んだのがこちらの写真。2019年の7月ごろの写真になります。中央左にオコネル・ストリートのスパイア。中央右にプールベグ発電所のツイン煙突が見えます。

 

f:id:tarafuku10:20220106094550j:plain


展望台から北を望んだのがこちらの写真。フィブスボロのある方角です。

 

f:id:tarafuku10:20220106094604j:plain


展望台から西を望んだのがこちらの写真。奥の緑はフェニックス・パーク。右側にはストーニーバターのコテージの屋根が並んでいるのが見えます。

 

f:id:tarafuku10:20220106094615j:plain


展望台から南を望んだのがこちらの写真。手前の工事現場は、以前私が事務所を借りていた建物 (この建物ももともとはジェムソンの所有だった) が更地になったところ。中央に見える尖塔はセント・パトリック・チャーチのものだと思う。

 

f:id:tarafuku10:20220106094700j:plain


スミスフィールド・スクエアの南半分を上から見るとこんな感じ。

 

f:id:tarafuku10:20220106094715j:plain


ダブリンはあまり高い建物がないので街の全景が 360 度でほんとによく見えます。登っている人はあまりいないみたいなので、高いところで1人なりたいときに最適です。ただ、階段はしんどいので、くれぐれもお気をつけください。あと、BGMが中途半端に昔のロックミュージックなのは難点です。ヒューマンリーグとかです。


おまけの写真。2019年2月のダブリン映画祭の宣伝のためにライトアップされたチムニーです。

 

f:id:tarafuku10:20220106094404j:plain

 

スミスフィールドのヘンドリック・ストリート  

 

私はツイッターで Dublin Ghost Sign というアカウントをフォローしています。今は使われていないダブリンの昔の看板やサインの写真を集めるアカウントです。

 

Web サイトはこちら。

 

dublinghostsigns.com

 

昨日でしたか、このアカウントから次のようなツイートが回ってきました。

 

 

 

スミスフィールドのヘンドリック・ストリート (Hendrick Street) に「ジャッド・ブラザーズ皮革商」(Judd Brothers, Hide and Skin Merchants) のサインが出土したというツイートです。

 

ヘンドリック・ストリートは私の家のすぐ近くですし、皮革商 (Hide and Skin Merchants) という言い方に興味を惹かれましたので、さっそく写真を撮りに行ってきました。ちなみに、Hideも Skinも革という意味ですが、細かくいうとどう違うのかはわかりません。

 

f:id:tarafuku10:20200724222708j:plain

 

f:id:tarafuku10:20200724222721j:plain


 

ここは、つい最近まで大きな広告ボードがあった場所です。それが半分ぐらいはがされて、過去のサインが表に出てきたということなんですね。

 

ジャッド・ブラザーズ皮革商について調べてみると、次のような Web サイトが検索に引っかかりました。ヘンドリック・ストリートの歴史について書かれたページです。

 

www.historyeye.ie

 

「何十年にもわたって、ヘンドリック・ストリートはジャッド一族の皮革ビジネスと同義語であった」と書かれています。

 

マイケル・ジャッドという人物が川向うのワルティング・ストリートで事業を起こした後、1880年代にヘンドリック・ストリートに移転してきます。兄弟のイグナシアスとアンブロースも事業に加わり、事業規模は拡大します。しかし、1962年2月に発生した火災により、建物と在庫が焼失してしまい、事業は終焉を迎えます。

 

その後、この敷地には、ブラウン・ブラザーズという自動車部品商が入り、70年代にはGE (ジェネラル・エレクトリック) が事業所を構えます。21世紀に入るとエドモンドソンという電気部品商に代わり (これは私も覚えています) 、今はバーゲンタウンという家具屋になっています。

 

f:id:tarafuku10:20200724222649j:plain


ヘンドリック・ストリートは、ルアス (LUAS: ライトレール) の通るベンバーブ・ストリート (Benburb Street) の1つ北にある、クイーンズ・ストリートとブラックホール・プレースをつなぐ短い通りです。バーゲンタウンの建物とかは非常に古びているので、ちょっとみすぼらしいイメージの通りだったのですが、ここに去年、ザ・ヘンドリックというブティック・ホテルがオープンしたのです。

 

f:id:tarafuku10:20200724222625j:plain

 

f:id:tarafuku10:20200724222821j:plain


このホテルは、ダブリン初のストリート・アート・ホテルと呼ばれていて、146あるすべての部屋にストリート・アートが飾られているそうです。部屋の中に飾られるストリート・アートって、どういう感じなんでしょうね。気になります。

 

また、クイーンズ・ストリートの角には、Token と言う名前のレトロ・ビデオ・ゲームをいっぱい集めたパブ・レストランもあります。

 

f:id:tarafuku10:20200724222604j:plain



 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

 

ジェムソン蒸留所ボウ・ストリートの見学ツアー

 

f:id:tarafuku10:20220106093457j:plain

 

ダブリンのスミスフィールドにあるジェムソン蒸留所は、ボウ・ストリート蒸留所として1780年に誕生しました。統括マネージャーだったジョン・ジェムソンがオーナーシップを握ったのが1805年。1810年には正式にジョン・ジェムソン&サンズ・ボウ・ストリート蒸留所 (John Jameson & Son’s Bow Street Distillery) に改称されました。

 

19世紀後半の最盛期には、敷地の中に鍛冶屋、樽職人、木工所、技術者、塗装屋、大工などが店を構え、「街の中の街」と呼ばれていたそうです。


20世紀前半のアイリッシュウイスキー産業全体の衰退を受け、生き残りの策として、ジェムソンはジョン・パワー蒸留所およびコーク蒸留所と合併して1966年にアイリッシュ・ディスティラーズ社を設立。1971年にジェムソンのボウ・ストリート蒸留所は閉鎖されました。

 

博物館として生まれ変わったのは1997年のこと。ダブリンの人気観光施設となります。2016年から17年にかけて7か月間休業し、1,100万ユーロを費やして改装。その直後の1年間だけで35万人がここを訪れています。

 

ちなみに、改装にあたって設計を担当したのは、カリフォルニアにあるBRC イマジネーション・アーツという会社です。この会社は、ダブリンのギネス博物館、アムステルダムハイネケン博物館、アトランタコカ・コーラ博物館などを設計した経験もあります。

 

改装前はオールド・ジェムソン蒸留所 (Old Jameson Distillery) と言っていたのですが、再オープンしてからは、ジェムソン蒸留所ボウ・ストリート (Jameson Distillery Bow Street) が正式名称となっています。

 

f:id:tarafuku10:20220106093540j:plain


ちなみにジェムソンの正式な表記は「ジェイムソン」ではなく「ジェムソン」です。輸入元のペルノ・リカール・ジャパンも「ジェムソン」と表記していますし、サントリーさんが輸入元だった頃もそうでした。実は、英語でも「ジェイムソン」と読むのではなく、「ジェムソン」という発音にこだわっています。以前ツアーに参加したときに、アメリカ人のお客さんがガイドさんに「ジェイムソンとジェムソンとどっち?」みたいな質問していて、ガイドさんがそんな風に答えていました。

 

このミュージアムは私のアパートから歩いて2分の場所にあり、私は改装前に2 回、再オープンしてから2回行ったことがあるのですが、2019年2月に行ったときの様子を今日は書いてみたいと思います。

 

既に書いたように、この施設は1970年代に蒸留所としての役目は終えており、ここでウイスキーは製造されていません。したがって現在は純粋に観光客向けのミュージアムということになります。ダブリンにはティーリング蒸留所やピアース・ライオンズ蒸留所など、稼働している製造工程を見学できるところもあります。しかし、いかめしい当時の建物がそのまま使われているジェムソン蒸留所ボウ・ストリートは、ダブリンのウイスキー作りの伝統を体感するには最適の場所かもしれません。大きな煙突なんかもそのまま残っていますし。

 

f:id:tarafuku10:20220106093602j:plain


さて、見学ツアーですが、15分ごとのスタートとなります。土曜の午後だったのですが、ほぼ待つことなく参加することができました。1回のツアーの参加者は30人くらい。アメリカやヨーロッパからの旅行者が主ですが、アイルランド人ももちろんいます。

 

最初に入った場所にはジェムソン・ウイスキーの歴史がパネル展示されています。ただし、ここはガイドさんが来るのを待つための部屋らしくて、ガイドさんがすぐに来たのでパネルを読む時間はほとんどありませんでした。ガイドさんは、ざっくばらんな語り口が持ち味のアイリッシュのお兄さんです。

 

f:id:tarafuku10:20220106093701j:plain

f:id:tarafuku10:20220106093736j:plain


ガイドさんに導かれて次の部屋に入ります。ここからがツアーとなるので、ここが最初の部屋ということにさせていただきます。ここでは映像を見ながらジェムソンの歴史を学ぶのですが、新しいなと思ったのは、お客さんが囲んだ中央のテーブルに映像が映し出されるのです。映画館みたいに前の画面を見るよりも、ずっと親密な感じがします。

 

f:id:tarafuku10:20220106093759j:plain


次の部屋では、前面のパネルでウイスキーの製造工程を学びつつ、テーブルにある仕掛けでいろいろインタラクティブに遊べます。バーボンのバレルとシェリーのバレルの香りを嗅いだり、発芽した(Malted)大麦を味わったり (Unmaltedの大麦は固いので食べたらダメ!)、ポットスティルとコラムスティルで蒸留したウィスキーの香りを比べたりとかです。

 

f:id:tarafuku10:20220106093819j:plain

f:id:tarafuku10:20220106093829j:plain


第3の部屋はいよいよウイスキーの飲み比べです。ジェムソン・ウイスキー、スコッチ・ウイスキー、バーボン・ウイスキーをティスティングします。ジェムソンはまろやか、スコッチは煙くさい、バーボンはスパイシーみたいな。

 

f:id:tarafuku10:20220106093845j:plain

f:id:tarafuku10:20220106093854j:plain



ツアーは以上ですが、チケットの半券をバーに持っていくと、1杯無料で飲むことができます。私はソーダ割りをいただきました。

 

f:id:tarafuku10:20220106093904j:plain


ここはほんとうによく考えられた観光アトラクションだなあというのが私の感想です。所要時間は40分。歴史・製造法・ティスティングの3部構成でコンパクトにまとめられていて、間延びするところがありません。これには、ストーリーテラーと呼ぶにふさわしいガイドさんの話術も大きく貢献していると思います。照明などの雰囲気づくりも抜かりありません。所要時間は40分で、短いと思われるかもしれませんが、物足りない感じはしません。

 

これって、時間がかかり過ぎてもよくないと思うんですね。観光客はほかの観光地もいろいろ回りたいわけで、ジェムソンが終わったらギネス博物館行って、ケルズの書も見たいしなんて思っているわけですから。長居したければ、1階のバーでゆっくりすることもできます。

 

f:id:tarafuku10:20220106093925j:plain


入場料は22ユーロ(学生と65歳以上は18ユーロ)。私はちょうどいいお値段だと思います。もちろんジェムソンの企業イメージ向上・商品プロモーションという一面もあるわけですが、観光地である以上、きっちりお金をとって、内容も充実させる、というのが正しい観光施設の在り方だと思うわけです。そうしないと、いくらインバウンドで海外から人がきても、経済的効果につながらないということになりますから。

 

私は日本の蒸留所の見学ツアーもいくつか参加させていただいたことがあるのですが、サントリーさんは1000円。ニッカさんとキリンさんは無料でした (2018年1月のこと)。工場見学がメインの目的とはいえ、ガイドさんもいて、ビデオや展示も用意されているのですから、最低でも1500円ぐらいは取ってもいいのではないかなと個人的には思いました。

 

f:id:tarafuku10:20220106093944j:plain


上の写真の左手に見えるのがジェムソンの煙突です。20年ほど前にてっぺんに展望台を作り、観光客がダブリンのパノラマビューを楽しめるようにしたのですが、安全性の問題から数年で閉鎖されてしまいました。ところが、2~3年ほど前からでしょうか、また登れるようになったのです。次の記事で、この煙突に登ったときの話を書きたいと思います。

ジャック・チャールトン記念消印

 

 

7月10日に85歳で亡くなったアイルランド代表サッカー・チームの元監督、ジャック・チャールトンを記念し、期間を限定して特別な消印が使われるというニュース。

 

www.irishtimes.com

 

期間は7月20日から8月9日までなんですが、今回の企画のユニークなところは、アイルランドとイギリスの両方で同じ消印が使われるところ。アイルランドのAn Post とイギリスの Royal Mail がこういう形でコラボするのは初めてのことだそうです。

 

あまり言われませんけど、チャールトンはイングランドが66年のワールドカップで優勝したとき、センターバックとして全試合に先発出場してますからね。アイルランドのみならず、イングランドでもヒーローなわけです。

 

消印のデザインは、昔ながらの六角形と五角形のサッカー・ボールが中央に配置され、それを「Jack Charlton  1935-2020」の文字が囲むというもの。

 

f:id:tarafuku10:20200721005123j:plain



マスコミ向けの広報担当として起用されたのは、チャールトン監督の下、中盤の底として大活躍し、ファンにも人気の高いポール・マグラ氏 。

 

f:id:tarafuku10:20200721005154j:plain

 

私の家から歩いて20分ぐらいのところに、デイリー・マウント・パークというサッカー場があります。昔は代表の試合でも使われていたスタジアムで、ボヘミアンズというクラブの本拠地。このスタジアムの外壁には、さっそくジャック・チャールトンの壁画が描かれました。

 

f:id:tarafuku10:20200721005138j:plain

 

 

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ

 

ロックダウンが明けはじめ、アイリッシュ・ウイスキー蒸留所の見学ツアーも再開しています

2020年7月16日のアイリッシュ・タイムズ紙に、ロックダウンが明け始めて、活気を取り戻すアイリッシュウイスキーの蒸留所やビジター・センターについての記事が掲載されていたので訳してみました。

 

記事といっても、こちらは広告記事です。Irish Whiskey 360°というアイリッシュウイスキーの観光産業としての側面を推進する団体がスポンサーになっています。

 

www.irishtimes.com

 

 (翻訳ここから)
元気を取り戻す: アイリッシュウイスキーの蒸留所を楽しむ

 2020年7月16日

 

数か月間の自己隔離の後、久しぶりに友だちと集まって語り合う場合でも、新しいデート・スポットを探している場合でも、アイリッシュウイスキーの蒸留所とビジター・センターは、新しい発見や友情を堪能するための素晴らしい場所となる。

 

蒸留所やビジター・センターは、ウイスキー・ファンだけのものではない。文化や歴史も体験できるので、ウイスキーの作り方や地域の歩みを知り、ウイスキーや地元の料理を味わうこともできる。

 

数十年にわたる衰退を経験したアイリッシュウイスキーだが、近年は国内および海外での売り上げが伸び、ルネッサンスとも呼べるような復興を果たしている。

 

2019年、アイリッシュウイスキー産業は、世界中で1億4300万ボトル (約1200万ケース) を売り上げるという成功を収めた。これは、2010年と比べると2倍の数字である。さらに、史上初めて、100万人を超える人々がアイリッシュウイスキーの蒸留所とビジター・センターを訪れた。

 

しかし、新型コロナウイルスによってレストラン、バー、ビジター・センターが営業を取りやめたため、アイリッシュウイスキー業界も、多くの他の産業と同じように、大きなダメージを被った。

 

新しいビジター体験

 

だが、アイリッシュウイスキー産業はこの逆境にも屈せず、勢いを取り戻そうとしている。ユニークな体験を提供する蒸留所やビジター・センターを訪問することによって、人々に「元気を取り戻す」ことを促そうとしているのだ。

 

(訳注: 「元気を取り戻す」の原文は「get back into the spirit」。Spirit は「精神」と「蒸留酒」をかけている)

 

この2週間で、アイリッシュウイスキーの蒸留所とビジター・センターの3分の1以上が再オープンした。7月の末までに、さらに3分の1が再開する予定である。

 

新型コロナウイルスの影響で、多くの蒸留所やビジター・センターでは、ツアーの内容が組み直された。ソーシャル・ディスタンシングを守り、親しみやすいツーリスト体験を提供するためだ。したかって、ビジターは、ソーシャル・ディスタンシングを維持しながら、安心して蒸留所ツアーを楽しむことができる。

 

再オープンに際しては、少人数の見学ツアー、ウイスキーと食べ物の特別なテイスティング、フレンドリーなカクテル教室、地域の産業とのコラボなど、さまざまなアトラクションが用意されている。

 

再オープンした蒸留所の一部では、「ボトル・ユア・オウン (Bottle Your Own)」エクスペリエンスを提供している。これは、見学客が10年もののシングル・モルト樽から自分自身のボトルを作り、その後、金曜や土曜の夜に、付近のレストランで食事を取ることができるというものだ。

 

f:id:tarafuku10:20220105090406j:plain

 

今日までに再オープンした蒸留所とビジター・センターは以下のとおりである。

 

  • クロナキルティ蒸留所 (コーク県)
  • ロウ&コ蒸留所 (ダブリン)
  • タラモア・デュー (オファリー県)
  • ディングル蒸留所 (ケリー県)
  • ティーリング・ウイスキー蒸留所 (ダブリン 8 区、ニューマーケット)
  • パワーズコート蒸留所 (ウィックロー県)
  • ジェムソン蒸留所ボウ・ストリート (ダブリン7 区)
  • ジェムソン蒸留所ミドルトン  (コーク県) (上の写真)

 

これからの数週間で、新しい種類のツアーやアトラクションを用意して、さらに多くの蒸留所とビジター・センターが再オープンする。

 

f:id:tarafuku10:20220105090330j:plain

 

たとえば、以下のような蒸留所である。

 

  • ピアース・ライオンズ蒸留所 (ダブリン8 区、ジェームズ・ストリート) – 7/20に再オープン
  • スケリグ・シックス 18 (ケリー県カハシヴィーン) – 7/20に再オープン
  • ロウ&コ蒸留所 (ダブリン8 区、ジェームズ・ストリート) – 8/6に再オープン (上の写真)
  • キルベガン蒸留所 (ウェストミース県) – 7/31に再オープン
  • コナハト蒸留所 (メイヨー県バラナ) – 7/31に再オープン
  • ブラックウォーター蒸留所 (ウォーターフォード県バリーダフ) – 8/8に再オープン

 

今年の後半にかけて、さらに多くの蒸留所がオープンする。続報に期待してほしい。

 

 

理想的なお出掛けの場所

 

海外旅行が制限され、バケーションではなくステイケーション (近場での休暇) を選ぶ人が多くなる中で、蒸留所やビジター・センターは、楽しい1日を過ごしたい人にうってつけの場所である。

 

パンデミックが発生するまで、海外からアイルランドを訪れた観光客は、蒸留所やビジター・センターに詰め掛けていた。アイリッシュウイスキーがどのように作られるのかを知り、ユニークな国民的蒸留酒の製造に人々や土地がどのような影響を与えているのかを探ることができる、わくわくするような楽しい観光施設だということが世界的に知られているからだ。

 

昨年は、史上最高となる100万人が蒸留所とビジター・センターを訪れた。その87%以上が海外からの観光客である。しかし、新型コロナウイルスのため、国際観光は事実上消えてなくなってしまった。

 

したがって、蒸留所やビジター・センターは、ロックダウンで失ったビジネスを取り戻すため、国内の観光客に大いに期待している。アイルランドの産業が立ち直るのを支援しているということを実感しながら、蒸留所やビジター・センターでの1日を楽しむことができる。

 

蒸留所やビジター・センターは、国内のあちこちに存在するので、友人とのドライブ旅行や新しいデートの目的地として最適ではないだろうか。

 

(翻訳ここまで)

アイルランドの新型コロナ追跡アプリ

もう先週になりますが、アイルランドでも新型コロナ追跡アプリ (COVID Tracker app) がリリースされました。

 

こちらからダウンロードできます。

 

covidtracker.gov.ie

 

私はおっさんなので、スマホのアプリといえば Line ぐらいで、あんまり積極的には使わないんですが、今回はまあ感染防止のお役に立つかもしれないし、流行りのものをたまには入れてみようかというヨコシマな気持ちもありましたので、ダウンロードしました。

 

f:id:tarafuku10:20200717000123p:plain



 このアプリの機能は以下の3つです。

 

  1. コロナ陽性の人と接触した場合に、警告を受け取ることができる
  2. 自分や他人をコロナから守るための情報を手に入れることができる
  3. 自分が陽性になった場合、接触のあった他のアプリ ユーザーは警告を受け取ることができる

 

今日の段階で、アプリの登録者は約 130 万人のようです。

 

f:id:tarafuku10:20200717000240p:plain


アイルランドのコロナ感染情報について、基本的なデータを見ることもできます。

 

f:id:tarafuku10:20200717000307p:plain


 コンタクト・トレーシング機能をオンにするためには、スマホの位置情報機能をオンにしないといけないのかと思っていたのですが、そういうことではないみたい。アプリ同士が近づくと記録されるという仕組みみたいですね。

 

私はプライバシーの観点から、ふだんは位置情報をオンにしていないので、オンにしないといけないのは嫌だなあと思っていたのですが、大丈夫みたいですね。

 

最近また感染者数が増えているとのことで、来週月曜から再開する予定だったパブ (食事を出さないパブ) も、少なくとも 8 月 10 日まで再開できないことになってしまいました。

 

www.irishtimes.com

 

アイルランド情報 人気ブログランキング - 海外生活ブログ