たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

ファーガソンさんが失われた環を見つけたようです。

イメージ 1

香川真司選手がマンチェスター・ユナイテッドにやってきて、香川出身の私としてもうれしい限りです。

 

今日のアイリッシュタイムズ紙に土曜のマンU対フルハムの試合の記事が載っていました。香川の記事ではなくて試合結果の記事なのに香川のことしか書いていないという凄い記事なので、全文をざーっと訳してみました。文末に Guardian Service とありますので、Guardian が配信した記事をアイリッシュタイムズが買ったということですね。

 

見出しは Ferguson looks to have found the missing link (ファーガソンさんが失われた環を見つけたようです)

 

(記事ここから)
マンチェスター・ユナイテッドでの2回の先発出場で、香川真司はアレックス・ファーガソン監督の攻撃陣に欠けていたファンタジー・フットボーラーとして輝いた。ロビン・ファン・ペルシが、シーズンに30を超える得点を製造する、より落ち着きのある洗練されたウェイン・ルーニーだとすれば、香川はこのユナイテッドの神経をすり減らすような勝利のなかで見事にやってのけたように、ミッドフィールドとフォワードの間でひらひらと舞いながら混乱と得点を生み出すホタルのような10番である。

 

ヒューゴ・ロダレガのスパイクによって太ももに大きな怪我を負ったルーニーが4週間欠場することは(ルーニーは治療のため土曜の夜を病院で過ごしてから帰宅した)、香川のせいでそれほど痛くは感じられないだろう。ファン・ペルシがユナイテッドでフルデビューを飾り、香川がエバートン戦の素晴らしい仕事を続けるために、スタメンを外れたのはルーニーだったからだ。

 

ユナイテッドの最近の過去における香川に最も近いクローンはポール・スコールだ。マッチディ・プログラムに寄稿した文章の中でファーガソンはこう語っている。「私は香川も得点を奪う選手のひとりだと考えている。名目上はミッドフィールダーだが、前線の仕事も十分にこなせる攻撃の選手だからだ。ひとつ確実なことは、昨シーズン、ドルトムントで見せたように、ミッドフィールドの中央でプレーすればチームの得点の幅を広げてくれるということだ」

 

「プレシーズンの試合でもエバートン戦でも彼は素晴らしかった。頭が良く、ゲームを理解し、ボールの扱いがクレバーだ。敏捷で、ボールを失わない。これはミッドフィールドでは重要な資質である」

 

「最近のシーズンでは、私たちはミッドフィールドからのゴールが少なかった。過去には、ブライアン・ロブソンが中盤から1ダースもの得点を上げたし、ポール・スコールズの全盛期には10点ぐらいは期待できた。しかし、最近はそのような数字は生まれていない」

 

「香川はこれを修正できると私は信じている。ファン・ペルシの加入と合わせ、得失点差でタイトルを失うようなことはもうないだろう」

 

この前の月曜日、ユナイテッドはエバートンに1-0で敗れた。しかし、香川のタッチ、視野、動きは印象的だった。マンチェスター・シティには主要な錠前破りとしてダビド・シルバがいる。フアン・マタと、新しく加わったエデン・ハザードはチェルシーで派手にいいところを見せている。タイトルを取り戻すというユナイテッドの希望の創造的な鍵は、ファーガソンが称賛する手間のかからない態度と集中力を持つ香川にかかっている。

 

前半35分に、トム・クレバリーのシュートをマーク・シュワルツアーが弾くところを押し込んで、香川はチームの2点目を上げた。ウサイン・ボルトがオリンピックの金メダルとともに場内をパレードし、ファーガソンに自分と契約するように言ってくれとオールド・トラッフォードの観衆に嘆願することで始まった午後だったが、監督にとってこの夏の最も抜け目のない契約はこのプレイメーカー(香川)だったようだ。

 

ファン・ペルシは目の覚めるような同点弾を放った。前半10分の角度のついたボレーでデミアン・ダフの先制点を帳消しにした。しかし、このオランダ人は29歳で、履歴書には怪我が満載だ。香川は23歳で、半額の1200万ポンドしかかかっていない。

 

ユナイテッドの4-2-3-1システムで動きの悪いアンデルソンと中盤の底に座ったクレバリーは香川についてこう言う。「私は彼とプレーするのが大好きだ。ワンタッチ、ツータッチ、高エネルギーのフットボール。私たちは同じ考え方をしている」

 

「彼は守備と攻撃をリンクする。半回転してチャンスを作り出す。彼のことはいくら褒めても褒めたりない」

 

香川のゴールの後、41分にラファエル・ダ・シウバがヘディングで得点し、ユナイテッドのリードを3-1に広げたが、後半に入って未だにハイボールに迷いを見せるダビド・デヘアとネマニャ・ヴィディッチが交錯し、フルハムがオウンゴールで1点差に詰め寄った。これによって、マーティン・ヨルのチームにありえない引き分けの希望をもたらされたが、ユナイテッドは持ちこたえ、残り20分のところでルーニーが香川と交代したときにはホームチームの攻撃は小康状態に陥っていたものの、シーズン最初の勝ち点を記録した。

 

ユナイテッドの守備陣の脆弱さは、ファーディナンド、スモーリング、ジョーンズが欠場し、エヴァンスをベンチに置くというファーガソンのセンターバックの危機の必然的帰結である。ファーディナンドとジョーンズは日曜のサザンプトンでの試合に復帰できる可能性があるが、ルーニーが、この試合、来月のイングランドのW杯予選の初戦、チャンピオンズリーグの初戦、ウィガン戦、そしておそらく9月23日のリバプールとのアウェーの試合を欠場するのはまず間違いない。そのときになって、もし香川が輝き続けていれば、ルーニーは居場所を見つけるのに四苦八苦するかもしれない。
ファン・ペルシによれば、彼と日本人プレーヤー(香川)との間の理解はさらに深まるという。「どのプレーヤーでもそうだが、私たちは毎日トレーニングしている。トレーニングセッションではここまでどの選手ともうまくやっている。プロセスは進行中だ」

 

「私は彼らに慣れなければならないし、彼らも私に慣れなければならない。なぜなら、私はこのチームに参加してまだ1週間だからだ。時間はいくらでもあるし、事を急ぎたくはない」
http://www.irishtimes.com/newspaper/sport/2012/0827/1224323031248.html
(記事終わり)

 

サンデーインディペンデント紙にも、「香川にとって完璧のオールドトラッフォード・デビューだった」などと書かれていたので、期待度はものすごいみたいです。