たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

映画もろもろ

 
今年の 4 月に近所のライトハウスシネマが閉館してから映画は数えるほどしかみてないんですけど、この映画館を買いたいっていう会社が 2 つも手を挙げているらしい。昨日の新聞に載っていた。

 

ひとつは Curzon Artificial Eyes っていう会社でロンドンなんかでアートシアター系の映画館を経営したり、アートシアター系の映画を配給している会社です。U2 のマネージャーのポール・マギネスも出資者になっているらしい。

 

もうひとつは、アイルランドの映画製作会社で Element Pictures っていうところ。『麦の穂をゆらす風』なんかを作ったところで、映画館経営はこれが初めてになる。

 

どちらもやりたくてたまんないらしいんだけど、何カ月も前から話が全然進みません。なんでかっていうと、この建物の権利関係がごたごたしているから。

 

この映画館は複合施設の一角にあるんだけど、ここを開発した不動産デベロッパーがバブル崩壊で例によって返せるあてのない借金まみれになっている。それで、こういう不良債権は政府資産管理局 (NAMA) に買い取られたんですね。

 

NAMA は今回の経済危機に対応する目的で設立された機関です。だから、NAMA はいっぱいやることがあるんです。国中、不良債権だらけだから。こんなちっぽけな映画館みたいな案件はどうも後回しになっちゃうらしいんですね。

 

私としては、どっちの会社でもいいんで、早く再開してくれると嬉しいな。建物を建てるときに補助金が出てるので、その縛りでアートハウス系の映画館になることは間違いないらしい。

 

それから、今週と来週は日本映画祭っていうのがアイルランドの各都市で開かれてます。やってる映画は、『涼宮ハルヒの消失』、『悪人』、『川の底からこんにちは』、『鉄拳 ブラッド・ベンジェンス』、『カラフル』、『母べえ』、『南極料理人』『Jiro Dreams of Sushi』(寿司職人を追った米国制作のドキュメンタリー) なんかです。

 

私は今日、『嫌われ松子の一生』を見てきました。スケール大きくて面白かったですね。アンチヒーロー叙事詩みたいな。

 

ライトハウスシネマが閉まってから見たのはこれが 4 本目だったんだけど、あとの 3 本をメモ書きしておきます。

 

イメージ 1

Sarah's Key (2010 年、フランス)
8/6 at IFI
監督: Gilles Paquet-Brenner
出演: Kristin Scot Thomas
クリスティン・スコット・トーマス主演。ナチ占領下のパリと現代を行き来しながら話が進みます。

 

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Jane Eyre (2011 年、イギリス、アメリカ)
9/20 at Cineworld
監督: Cary Joji Fukunaga
出演: Mia Wasikowska, Michael Fassbender, Jamie Bell, Judi Dench
シャーロット・ブロンテの名作の映画化。この辺の雰囲気がお好きな方は非常に楽しめるのでは。批評家の評価も高いようですよ。日本公開されてない?

 

イメージ 3

We Need To Talk About Kevin
11/4 at Cineworld
監督: Lynne Ramsay
出演: Tilda Swinton, John C. Reilly, Ezra Miller
この映画はとても面白いです。でも暗いテーマなので気を付けてください。