たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

今月見た映画 2012 年 3 月

 
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Bel Ami (2012 年、フランス、イギリス、イタリア)
3/12 at Lighthousecimena
監督: Declan Donnellan, Nick Ormerod
出演: Robert Pattinson, Uma Thurman, Kristin Scott Thomas, Christina Ricci, Colm Meaney
19 世紀のフランスの小説が原作。兵卒あがりの青年が、エスタブリッシュメントの社交サークルに潜りこみ、色仕掛けに嵌めたり嵌められたりしながらのし上がっていくダークでアダルトなロマンティック・コメディー (コメディーですよね?)。主演は今をときめくロバート・パティソン。恥ずかしながら、私は初めて名前を聞いたんですけど、色気のある役者さんですね。彼を取り巻く綺麗どころは、ユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、そしてクリスティーナ・リッチ。リッチがエロティックなシーンを演じていても、どうしてもアダムズ・ファミリーの彼女が浮かんできてしまうのだが、この映画で最後においしいところを持っていくのは彼女。

 

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Once Upon a Time in Anatolia (2011 年、トルコ、ボスニア・ヘルツェゴビナ)
3/16 at Lighthousecimena
監督: Nuri Bilge Ceylan
出演: Muhammet Uzuner, Yılmaz Erdoğan, Taner Birsel
トルコ映画。警部、検察官、医者 (検死のため)、そして殺人の容疑者が、死体を埋めた場所を探しておんぼろ車でトルコの物凄い田舎をさまよう話。映画館の椅子に座って、一言も言葉がわからない場所の見たこともないような風景や人々の生活に 2 時間どっぷり浸るのはほんとに映画の楽しみのひとつと思います。

 

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The Commitments (1991 年、アメリカ、イギリス、アイルランド)
邦題: ザ・コミットメンツ
3/17 at Lighthousecimena
監督: アラン・パーカー
原作: ロディ・ドイル
詳細はこちら ↓

 

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In Darkness (2011 年、ポーランド、ドイツ、カナダ)
3/19 at Lighthousecimena
監督: Agnieszka Holland
出演: Robert Więckiewicz
実話に基づくナチスによるユダヤ人弾圧がテーマの映画。ポーランドのルヴフという街 (現ウクライナのリヴィウ) で、下水道に逃げ込んだユダヤ人たちを下水道技師のポーランド人の男が助ける話。最初は金目当てで手引きしてたんだけど、そのうちに一蓮托生の連帯感が生まれてくる。ポーランドの下水道モノと言えば、アンジェイ・ワイダ監督の『地下水道』ですけど、あっちが救いようのないバッド・エンドだったのに対し、こちらはハッピー・エンドです。

 

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The Kid with a Bike (2011 年、フランス、ベルギー)
3/25 at Lighthousecimena
監督: Jean-Pierre Dardenne, Luc Dardenne
出演: Cécile de France, Thomas Doret
監督のダルデンヌ兄弟ってこれまで知りませんでした。生活に困った父親に施設に入れられた少年が、フォスター・マザーや近所のドラッグ・ディーラーに助けられたり、邪魔されたりしながら、ほんの少し成長する映画。手触りはケン・ローチっぽい。

 

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This Must be the Place (2011 年、イタリア、フランス、アイルランド)
邦題: きっとここが帰る場所
3/30 at Lighthousecimena
監督: Paolo Sorrentino
出演: Sean Penn, Frances McDormand, David Byrne
ダブリンから始まり、ダブリンで終わる映画。真ん中はアメリカ。住宅街の中にそびえたつ AVIVA スタジアムの偉容はちょっと他にはない光景ですね。

 

印税でダブリンに隠棲している元ミュージシャンをショーン・ペンが演じます。監督はイタリアの新鋭、パオロ・ソレンティーノ。なんか非英語圏に暮らしてる人の英語圏文化への憧れみたいなのは日本もイタリアも同じなのかなとちょっと感じた。出演者がそういう感じのある意味オールスター。U2 のボノの娘、イヴ・ヒューソン。それから、パリ・テキサスのハリー・ディーン・スタントンを久しぶりに見た。元気で良かったよ。

 

父親と 30 年にわたって絶縁状態だったシェイン (ペン) は父危篤の報を聞いてアメリカに帰るのだが、死に目にはあえず、父が追い求めていたという元ナチの処刑人を探す旅に出るのだが、それが自分を発見するための旅にもなる。

 

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上の写真は、ライトハウスシネマの『This Must be the Place』の宣伝ディスプレイ。

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