たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

スミスフィールド再生計画

いま、スミスフィールドのスクエアは大工事中です。主にリフィー川に近い方を工事している。子供の遊べるスペースを作ったり、木を植えたりするらしい。このスクエアは石畳で歴史を感じさせるいい雰囲気だと思うんだけど、あまりにだだっぴろいのでもうちょっとソフトなイメージにするというのが目的のようです。2 階建のオープンデッキの観光バスもアクセスできるようになるらしいです。

 

イメージ 1

 

先月は馬の位置で発砲事件があったり、ライトハウス・シネマが閉じるの閉じないのという話題があったり、ここんとこ何かとお騒がせのスミスフィールドっていうことで、先週末のアイリッシュ・タイムズ紙には特集記事が組まれてました。

 

 

スミスフィールドは街の真ん中に近いんだけど、もともとはとても荒廃した場所でした。今でも朽ちたような建物がいくつか残ってるんだけど、以前はそんなんばっかりだったらしい。それで、再開発が始まったのが 10 年ちょっと前。アパートメント・ブロックを建てて、減税のインセンティブを付けて、住む人を呼び寄せた。そのうちのひとりが私。


イメージ 2

(今も残ってる朽ちた建物)

 

計画としてはですねー、ダブリンの文化の中心地になるはずだったんです。ロック・コンサートとか、セント・パトリック・パレードやダブリン・マラソンとか。ロック・コンサートは 2001 年に何回かやったんですけど、それっきりですね。たぶん、住民の合意が得られなかったんだと思うんだけど。スティングとかブエナビスタ・ソーシャルクラブとかが演奏しました。

 

ダブリン工科大 (DIT) が近所に越してくるっていう話もあったんだけど、それもなくなった。店舗スペースもあんまり埋まっていません。ばかでかいガス灯が 12 本立ってるんですけど、これも今では火が灯ることはありません。公式には CO2 排出を抑えるためってことになってるんだけど、1 時間火を付けると 500 ユーロかかるらしいので。

 

というわけで、計画通りにはまったく進んでないわけなんですけど、それでも少しずつ光は見えてきています。

 

ずっと閉まっていた旧チーフ・オニールズ・ホテルで工事してたので、何ができるのかなーと思っていたら、500 人が宿泊できるホテルができるらしい。それから、The Complex っていう去年できた劇場が人気を集めている。事務所っぽい外観なんだけど、上の記事を書いた記者さんによると、中に入るといい感じの劇場だそう。今は、「ベニスの商人」を上演中です。

 

アメニティは揃ってるんで、住む分には結構、気に入ってるんですけど。なんか、不動産屋さんの営業トークみたいになってしまいましたね。

 

あ、あと、The Cobblestone っていうトラディショナル・ミュージックの演奏で有名なパブもあります。アメリカとヨーロッパの観光客はよく来てるみたいですけど、日本のガイドブックではあまり紹介されてないですよね。


イメージ 3

(工事現場に掲示されてるパース画。完成したらこんな風になるらしい)