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エリザベス女王のご薨御

9月8日木曜日、イギリスのエリザベス女王が旅立たれました。

 

発表があったのは午後6時半ごろ。私はツイッターで知りました。RTEはちょうど6時のニュースの最中だったのですが、内容を切り替えて放送していました (1時間遅れで放送するRTE+1というチャンネルがあるので私もそちらで見ました)。

 

もちろん事前に容態がよくないという情報がありましたので、現地にいる記者からのレポートもあり、事前に用意された女王の生涯を振り返る編集映像も流されました。

 

RTEの編集映像ですから、女王とアイルランドのかかわりにも触れられていました。女王のいとこであるマウントバッテン卿がIRAに暗殺された件、彼女の治世の約半分の期間を北アイルランド紛争が悩ませたこと、そしてもちろん2011年のアイルランド訪問です。

 

アイルランド訪問時の晩餐会におけるスピーチで、女王陛下はまずアイルランド語であいさつした後、こんなふうに述べました。「With the benefit of historical hindsight, we can all see things which we would wish have been done differently or not at all.」 (歴史を振り返って私たち皆がわかることは、違ったやり方をすればよかったと思われることや、やらなければよかったと思われることがあったということです)。これはもちろんアイルランドとイギリスの間で起きた歴史的ないざこざのあれこれを指しています。

 

個人的には、2012年に北アイルランドを訪問したときに、元IRAの司令官であるマーティン・マクギネスと握手をしたことが印象に残っています。女王は名目上とはいえイギリス軍の最高司令官ですからね。

 

 

エリザベス女王のこのときのドレスの色が絶妙で、緑なんだけれどもアイルランドのエメラルド・グリーンとは違うペール・グリーンだったんですよね。

 

ツイッターでは薨御の発表に前後してバッキンガム宮殿にダブル・レインボーがかかったことが話題になっていました。ふだんは凄惨な事件のツイートばかりしているアメリカ人ジャーナリストのアンディ・ノーが、静謐な筆致で虹のことをツイートしているのが印象に残りました。

 

 

 

また、「彼女の治世にはいい時も悪い時もあったが、悪い時のほとんどは家族によってもたらされた」とツイートしている人もいて、これには苦笑いしながら深くうなづいてしまいました。

 

シンフェイン党首のメアリ=ルー・マクドナルドもきちんとしたお悔やみのツイートをしていました。元党首のジェリー・アダムズは何も言っていませんでしたが、マクドナルドのツイートをリツイートはしていました。王政廃止派の元労働党党首のジェレミー・コービンも敬意のこもったツイートをしていましたし、こういうところはちゃんとしていますね。

 

 

 

翌日のアイルランド全国紙の一面は以下のような感じでした。

 

 

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