たらのコーヒー屋さん - 2 店舗目

たらのコーヒー屋さんです。

本屋さん「Chapters」の閉店

 

 

パーネル・ストリートにあるアイルランド最大の独立系本屋さんのチャプターズが今日(1/31)、閉店しました。

 

 

www.irishtimes.com

 

閉店についてはかなり前から告知されていて、昨年の冬の初めくらいから閉店セールをやっていました。私も先々週くらいに本を2冊買いました。そのときは全品、値札の3分の1の値段でした。

 

チャプターズは1983年にウィックロー・ストリートで営業を始めました。オーナーはウィリアムさんとジャー (Ger) さんというキンセラ兄弟です。現在の場所に移ってきたのは2006年のこと。

 

1階が新刊本で2階が広大なスペースの古本屋になっていました (1~2年前に古本は1階の後ろのスペースに移ってきていましたが)。私も1回、本を売りに来たことがあります。

 

閉店の原因の1つはやはりパンデミック。オンラインでの営業はしていたようですが、やはりロックダウンで店舗営業ができなかったのは痛かったようです。また、当然のことながら、パンデミック以前からアマゾンなどのオンライン・ショップに押されていたというのもあります。

 

最終日には人が詰めかけていたようです。マネージャーのサラ・ウィーランさんは「いい意味で(お客さんの出足に)圧倒されていて、忙しくさせてもらっている」と言っています。ウィーランさんも約20人の正規・非正規社員と同様、新しい職を探すことになります。

 

長いこと客としてチャプターズを愛用してきたレオ・オコナーさんは、「チャプターズはただの本屋ではなかった。ダブリンの一部だった」と言っています。

 

ちなみに、ダブリンの生んだ偉大な作家、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』が初めて出版されたのは1922年の2月2日。その100周年と同じ週に、ダブリンの偉大な本屋さんが店を閉じたわけです。

 

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